笠谷みつ

詩・文章!!!大好きです。 目標は出版!!!100作できたら何かが変わるという希望を持…

笠谷みつ

詩・文章!!!大好きです。 目標は出版!!!100作できたら何かが変わるという希望を持って制作をしています。 挑戦中の身なので、共同制作やご依頼事項あったらなんでもください。

マガジン

  • 文披31題

    Twitterの文披31題に参加してます。 140字の小説です。 8月から一月遅れでやってます。 ノートが見やすいのでまとめてます! よかったらみてください

  • 詩集つくるぞ

    書いた詩をまとめています。数打てば刺さるのではと思っています。どうでしょうか。

  • 読書記録

    読んだ本の記録 長文・駄文・脳内整理です。 皆さん違う考察とかあったらぜひ教えてください

最近の記事

にたものどうし

賑やかな繁華街は人が多く 大きな木にはネオンが光る 控えめな僕らは俯きながら歩く ある意味で僕らは似ていて 煮え切らない関係に今日勇気を奮って 震える手を握る

    • はやさ

      耳ではゴングが鳴り響き あいつが私の鐘を鳴らしたと叫ぶ 目が離せない君の目 世界は確実に遅く進んでいた スターバックスのラテが落ちる瞬間、時間はとまり君が世界をうごかした 遅すぎる世界ははやすぎてはやまる鼓動は鳴り止まない

      • 川の底

        みんなの物差しのだいぶ長い時間 私は川の底にいた すっと流れる水を見て私は流れていないことを焦り 小さな小石を見て私は過去を後悔した 川の底は薄暗く停滞してとても退屈 同時にとても楽な場所 急に重たくて大きな石みたいに動けなくなった やっと、やっとだけれど水や小石みたいに流れたいと私は少しずつ転がりはじめた だんだん削れた私は歪な石になり歪だけど だんだんとだんだんと ゆっくりと流れにそっとのる 安堵の中の少しの不安 歪な私は底の時間で生まれた 流れることのできなかった時間を

        • 夜長

          夜は長く1人の静かな部屋 どうしようもない思いを叫ぶこともできず そっと開けたカーテン 夜景すら今は見えず窓にうつる姿は夢の外 せめて自分が世界にうつるようカーテンを大きく開く 他の一人ぼっちがいつか気づくかもしれない 明るい部屋が一人ぼっちの夜景に溶け込んで 朝がやってくるはずだから どうか消えたい私を消えさせないでと 私は消えそうな声で呟いた

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        記事

          私は空より青い

          空は青く青々しく 雲は白く白々しく 私は女で女々しく 空はゆったりと色を変える 流れる雲の色までも 私はいったい何色か 周りの色に流される 川のように私、流れる 先の色は何色か 川は空を映しどこまでも青々しく 私、青々しく透き通っていた

          私は空より青い

          僕が飛ぼうとすると 空は少し広がった 青は赤みがかって 空は少し声を出す 鳥が地面に降りようとすると 子供は風船を飾り 蜘蛛は雲に似せた巣に 子供は地面に夢をみる 空は地面に地面は空に 鳥は飛び続ける どこにも行かないよう 飛び続ける

          すやすや

          僕の横で眠る君を起こさないようにそっと動く。一緒に住み始めた、君のことならなんでもわかる。周りが結婚しだしたことも、次の誕生日にプロポーズを期待していることも。一緒にいるとサプライズの準備が大変だ。寝ている君の指のサイズをそっとはかり、再び眠る。君がにやついていたことは忘れよう。

          秋が来る

          ひまわり畑は下を見る 秋はどこからやってくるのか わたしは知らない ひまわりは残った夏を見るのか やってくる秋を見るのか わたしは知らない 知らないまま夏は終わり 秋がやってくる 知らないわたしだけがそのまま 変わらないまま、秋が来る

          報酬

          最悪だ。イヤリングが片方無い。高いものではないが、母からもらいとても大事にしていた。昨日の行動を反芻しながら急ぎ足で職場に向かう。今日は給料日、デスクの上に置かれていたのは無くしたはずのイヤリングだった。この職場から逃れることはできない、恐怖か嬉しさか、涙が頬を伝った。

          ビニールプール

          ビニールプールを置く場所なんて私たちの家にはなかった。だから、お母さんは風呂場に水をはり、プールをしてくれた。母がそんな話をふと思い出したようにした。私は当たり前のようにビニールプールで遊んでいたが、風呂場に水を張ったプールがとても羨ましく感じたのだった。

          ビニールプール

          麦の畑

          大きめの麦わら帽子 かかしはにっこりと笑う ゆらゆらとゆれる麦 世界は満ち足りていた ただ鳥だけがその場にいない 麦わら帽子は少し傾いて かかしはにっこりと悲しんだ 誰もいない空から 誰もいない麦の畑を探して 鳥は羽ばたき続けた かかしは鳥のこないことを悲しむが 麦わら帽子で空は見えない 孤独を感じた鳥はいつしか 麦わら帽子に留まる かかしはにっこりと笑う 見えない鳥に向かって笑う

          静かな毒

          毎日聞こえる母のため息。テレビの音より小さいはずなのによく聞こえる。就職に失敗したこと、父親が倒れたこと、ため息が聞こえるたびに何もかもやり直したいと思う。母のため息はだんだんと僕を覆い尽くし、僕が不幸そのものになり、静かに、僕は母を不幸にしている。そんな気がする。

          無知

          釣針が刺さるアジ 目から血を流す 釣れて喜ぶ子は まだ知らないだけ 命を知らないだけ

          賑わい

          久しく賑わっていた。これは開店した時以来かもしれないぞと思い腕がなる。押し寄せる客、店内はてんやわんやだった。猫の手も借りたいと初めて思った。最後の1人を接客し終わり、閉店セールの旗をしまう。明日からはどう生きようか。まずは猫を引き取ろうかと考えながら、店を閉じた。

          血と涙

          血はおもったより冷たく ほてったからだが冷めていく 血は青く青く海に流れていく 空は夕焼けか 涙が赤いのか

          朝顔

          観察日記を書こう、そんな時間はもう夕方で、朝顔はずっと閉じていた。それが嫌で結局友達のを写してたなぁそんな小学生の頃を思いながら孫の宿題を手伝う。子供の為にならないなと苦笑いしつつ朝早くに起きてしまう自分のやりがいになっていた。日記には大きなはなまるがついていて思わず顔が綻んだ。