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自己紹介 | 自己実現≠自己受容。自分でいることが苦しいのはどうしてなんだろう。

はじめまして。

この広い広いnoteの海で見つけてくださってありがとうございます。
むぎ、と申します。

いきなり恥ずかしい話をしますが、岸田奈美さん幡野広志さんに感銘を受けて勇気をいただき、自分も自分の言葉を紡いで他の方に共有してみたいなと思い、実名でnoteをやってみたところ、自分の好きなものについてくらいしか書けない自分がいました。仕事のこととか、自分が心の中で悩んでいることについては、書く気力が出ませんでした。

それで、実名だったり、リアルにつながる方がいると意識してしまって外に出さないようになってしまうような悩みや試行錯誤や自分の息苦しさを整理して、自分の特性を受容して前向きに生きるためのヒントをさがすために、匿名で、このnoteを使ってみたいなと思いました。

noteで出会う、似たような気持ち・苦労をされている方から勇気を頂いたり、勉強させていただこう、と思ったのも大きな動機です。

一番のきっかけになったのは、こちらの、さとみさんのnoteです。とても分かりやすくHSS型HSPの特性を説明されていて、ご自身らしく日々感じられる幸せに向き合っていらして、勇気をいただきました。

わたしのこと、今いる場所

私は機能不全家庭で育ち、祖父母からの虐待、父親からのネグレクトを受けて育ちました。父親と弟は統合失調症の疾患があります。祖父母からの虐待は、身体的なものよりも心理的なダメージが非常に大きなものでした。

そんな中で、肝っ玉母さんを絵にかいたような母親(樹木希林さんや、がばいばあちゃんに似ています)に自由と愛を与えてもらい大きくなりました。
幼少期から、幼稚園に入りたいかかどうかさえ「常に自分で選ぶこと」を促してもらったことと、貧乏ながら教育費(学費・塾代・本代・留学にかかる費用等)だけは惜しまずに出してもらったおかげで、10代前半の時から自分で選んで目指していた職業に、今は就いています。

中学生の時に片田舎の本屋で、自分が手に取ることができた本を何とか読んで、自分が就きたい職業に近づくためにベストと思われる高校・大学を自分で調べて選びました。入った大学を途中で離れて、海外の現場で下積みをするとか、留学先で修士号を取るとか、そんな10数年を経て、倍率100倍くらいあった第一志望の勤務先に入社することができました。

その会社に入るまでの間は、自分なりの寄り道をしていて貧乏生活だったので、中国人留学生ばかり集まるルームシェアで生活をしたり、友人の結婚式のお祝儀代が出せなくて親に借りて返したり、社会人になった大学同級生とご飯を食べたら単価が高くなっていてびっくりしたけど無理して払ったり。

ノマドのような生活だったけれど、家庭でつらかった話は周りにほぼしなかったので、仲の良い仲間から「むぎはエリートだよね」とかいわれると、内心「そんなにぬくぬく育ってないよ」と寂しくなるような、言い返したくなるような思いを飲み込みます。

表向きは「母子家庭だけど、苦労したけど、母親に恵まれて、ものすごい努力して、自分の夢をかなえた私」みたいなストーリーを生きていると思います。ご縁のあった中学校、高校、大学などに呼ばれて、講演会や出張授業をさせていただくこともあります。

◇でも、アダルトチルドレンだったのかな

今振り返れば、大好きな母親を自分の力で守りたい一心で、そう生きようとしてきたのだな、と思います。

祖父母から苛め抜かれる母親と私と弟、祖父母に嬲り殺されてしまったペットたち、親戚たちに馬鹿にされる自分たち、あの家から出るために子供だった自分が唯一とることができた手段が、勉強しかなかったのだろうなと思います。

「県内で一番偏差値が高い進学校の高校に合格して、親戚たちを黙らせる」
「自分の行きたい大学に行って、自分の就きたい職業について、自分の人生を生きることで祖父母に復讐する」
「弟が精神疾患を持つ、きょうだい児だから、将来、私が母と弟を養えるように、結婚相手にも文句を言わせないように、学歴や実績を装備する」
「(上と同じ理由で)結婚しても出産しても絶対に自分の仕事は辞めない」

希望の学校、職に進みながら、結婚・出産した今も、自分で選んだ仕事を続けていますが、なんとトゲトゲした動機をずっと一人で抱えていたんだろう…と今は思います。

ずっと認めたくなかったけれど、きっとアダルトチルドレンを拗らせてしまっていて、アダルトチルドレンの類型でいうと「ヒーロー(英雄)」「プラケーター(慰め役)」「イネイブラー(支え役)」みたいな役割を自分で選んで担ってきたのだと思います。弟が作った多額の借金を母と私で返していますが、弟を責める気持ちはなく、もっと幼少期~思春期の彼に優しくできなかったのかと自分を悔やむことの方が多いです。

◇ADHDと鬱

ようやく長年の夢を叶えて希望する仕事に就くことができたはずだったのに、もしかしたら「大人のADHD」なのかもしれず、同期や後輩が普通にできることができない、という強い自責の念と自己否定感を繰り返してしまうサイクルにハマってしまい、鬱になってしまいました。

鬱だと生産的に働けず、メール1本打つのも怖くて1時間かかってしまうような状態で、全く使い物になりませんでした。

入社して3年以上経って、ようやく通い始めた心療内科で、通院と投薬を始めて薬との相性が良かったこと、またなぜか妊娠を契機に鬱が強制終了したため、復帰後から元気に働くことができるようになりました。仕事を楽しいと思うことができたのは、この時が初めてでした。

理解のある職場や上司にも恵まれ、周りの方々に支えていただき、大変不器用ながらも、少しずつ経験やできることを身に着け、自分の仕事で役に立つことができる実感も得られてきていました。

元気を取り戻した私は「もっと高い専門性やスキルを身に着けて役に立ちたい」と思うようになり、子供がいる身ではありつつも、今の自分にできる、また心からやりたいと思った最大限の挑戦として、国際的に有名な競合他社で期間限定で働く機会を得ました。自分が所属する会社では、なかなか身に着けられない経験・スキルや専門性を学ぶためです。今はここにいます。

ですが、世界的に厳しい選抜を勝ち抜いた同僚たちが、業務やポジションを成果を出しながら競争していくという環境。アイビーリーグ級の博士号を持った人たちもゴロゴロいるような場所。みんな頭の回転がものすごく速い。ものすごいスピードで、自分が所属していた会社では見たことが無かったような質の高いレポートや提言を生み出したり、超巨額のプロジェクトを形成・実施したり。

元気で前向きな自分だったら、この環境に居ること自体に興奮して、すごい同僚たちから学び、自分のできることを最大限やりきって、とにかく楽しんでいたと思います。実力不足でも自分なりのベストを尽くして、楽しんで帰ってこれる、そういう理想・イメージをもっていました。

実際、自腹で50万円くらい使って、別の国際的な競合他社の研究所で欧州での短期研修を受けに行ったときには、とにかく1日1日楽しくて、研修と同僚から学べることでアドレナリン全開になるような、心地よい刺激に満ちていました。

ですが、1,2年前から非常に多忙になったことと、HSPぽい自分がパワハラと感じてしまいやすい関係者とのコミュニケーションがあったためか、自分の心を殺しながら業務していたことがきっかけで、鬱が再発してしまったような症状が何回もぶり返すような状態で、この挑戦のスタートを迎えてしまいました。

そのため今は、超優秀な同僚の能力や仕事ぶりに圧倒されて、自分の能力不足や努力不足、自分の行動・言動を逐一自分で責めてしまうようになり、人と接することが怖くなったり、仕事が異常に手がつかなくなったり、期間限定なのであまり時間が無いのに、ここ3ヶ月くらい本当に何も生み出せていない自分がいます。消えたくなったり、します。

今、心からの願いは「自分を責めずに、自分のやることを肯定して、前向きな努力や苦労を一日一日、楽しめるようになりたい」です。そのためのnoteです。

わたしのコインの表側と裏側

HSS型HSPについては、さとみさんのこちらの記事をご覧いただければと思いますが、「社交的な引きこもり」「行動的なのに繊細」「アクセルを踏みながらブレーキをかけている(ので一人でものすごく消耗する)」とか、そういう言葉が自分にあてはまります。

友人や周囲が自分を指した言葉
・芯があるけど、しなやかでぶれない
・道なき道を自分の道にしてしまうブルドーザー
・人を傷つけない
・厚い岩壁にも風穴をとおす
・気遣いのひと
・やわらかい雰囲気なのに、行動力の人
・強いけど繊細
・ミヒャエル・エンデの「モモ」みたい。居心地が良い。
・他人との境界線が薄い(から傷つきやすい)

コインの表側と裏側の私、どちらも本当の自分なのに、そのギャップに消耗しています。

表側の私(外側に映りやすい自分)
・社交的、人懐っこい。人見知りしない。
・自分を持っている。自分の選択に自信がある。
・常に自分のやりたいことをやっている。
・自分のやりたいことのために、敢えてレールを外れる挑戦もできる。
・悩みながら、ヒーヒーいいながら、いつも強烈な筋トレしている感じ。
・人の表情や空気を読み取るのがうまいので、居心地の悪そうな人がいたら、その人が居心地がよくなるようにふるまう。
・人の感情を読めるので、仕事上クセのある人とも、ものすごくうまくやっているように周りからは見える。
裏側の私(一人でいる自分。たぶん周りにもバレてるけど隠している気質)
・相談されることは多いけど、自分が本当に心を開いている友達は少ない。
・大人数の集まりの場が苦しい。1対1のやり取りの方が好き。
・週末は引きこもりたい。一人で過ごす時間が必要。
・ネガティブ思考
・人の目をものすごく気にする
・理想と現実の自分自身へのギャップに苦しむ
・対人恐怖あり
・頑張れない自分に不満
・人の感情(怒りや悲しみ)をよけずに受け止めてしまいダメージをくらう

答えを探す旅路

それで、自分がHSS型HSPっぽい気質で苦しんでいるのかな、ということは分かったのですが、じゃあどうしたら、自分で自分を愛せるような日常、マインドセットを育てていけるのかについては、うまく答えが見つかっていません。

いろんな言葉や本からヒントを頂いたり、気になるアプローチを試したり、思考したり、の繰り返しになると思います。

noteは書くことも好きですが、いろんな方の世界観やことばに触れることがとても好きで、たぶん「読み専」です。

noteを書くことも読むことも、波のある自分をそのまま受けとめて、なんとか毎日を生き抜きたくて、できればよりハッピーに生きたくて、というなんだかサバイバルな動機です。

そんな私ですが、ゆるゆると、よろしくお願いいたします。

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