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#フードエッセイ 記事まとめ

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食べ物に関するすてきなエッセイnoteをまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#フードエッセイ」や「#エッセイ」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2022年1月の記事一覧

木下闇珈琲 ニカラグア・ドルチェ

私たちのお店の零細Twitterは知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない、アカウントです。それでもまじめにこつこつ更新しております。 フォロワーさんは、それぞれいろんな背景を持っておられます。やはりコーヒーやカフェ関係の方が多く、元々オフラインでの接触は皆無でした。 皆様いつもありがとうございます。 さて、フォロワーのお一方である木下闇珈琲さんのコーヒーを飲んでみたいと思います。 つながることのできた方の手がけるコーヒーはどれも、ぜひいただいてみたいという野望があるのです

ドーナツという名の 春の訪れみたいなささやかな幸せ

ー駅前ロータリーでほおばる揚げたてドーナツー 荻窪に降り立ったらいきなりドーナツの匂いがした。 寒い季節。 ふっと気を抜いた瞬間に鼻腔をくすぐる温かくて甘い匂いだった。 サーターアンダギーに似てる。 というわけで、駅前のおめあてのドーナツ屋さんへ。 ガラス張りの店内には、大きい釜で揚げられていくドーナツが。 「ひとつください」と言って、すぐ食べる用の紙に包んでもらい、20歩くらい歩いたところにある駅前ロータリーで包みを開く。 まだまだあったかい。 次行くとき

その日はとても「至福」でした〜メズム東京 オートグラフコレクション〜

こんなにも素晴らしい景色を見ながら、芸術を見て、美味しいをスイーツを食べる。なんてことだ。「至福」なんて凡庸な言葉で集約してしまうのは勿体ない気がして、自分の中にある相応しい言葉を探ってみたけれど無理。 「最高」「尊い」「マジやばい」…駄目だ、ありきたりワードしか出てこない。これまでの人生、何を経験してきたんだ。最終的には「豚に真珠」とか浮かんでしまった。相応しい人間になりたい。 メズム東京 オートグラフコレクション 「ファイファー(Fifer)」 エドゥアール・マネ作 「

魔法ショップに行ったんだけどカフェとパン屋の方が気になった件

 前回の投稿で「最近お店が寒い」と書いたら、同じように自分も🙋‍♀️🙋‍♂️「寒かった」という店のタレコミコメントがいくつか入りました。私だけが寒い店巡りをしているわけではないようです。  でね。  昨日たまたま、我が家から3駅ほど離れた街に行ったのです。🚎🚎🚎  魔法グッズを扱うお店に。魔法グッズを扱うお店は「間宮宙のスランプ」に出てくる(でもファンタジーではありません)のですが、近所のオシャレタウンに魔法グッズのお店があることを知ったので、ちとスパイしに🕵️‍♀️

昭和のタイムマシーンとしていつまでもこのままあることを願う

元町に〈丸玉食堂〉という台湾料理店がある。 雑誌でもよく取り上げられる人気店だ。 最近では関西ローカルの雑誌「Meets Regional」で、神戸出身のダンサー・森山未來が高架下酒場の一つとして訪れていた。 この食堂、形容するなら「昭和の遺産」というほかない。 JR元町駅の高架下に戦後すぐに開業したという。 入口からしてすでにディープだが、これしきで怯むわけにはいかない。 ガラス戸を開けて踏み込むと瞬時に70年のタイムスリップ、そこには昭和の空気がそのまんま閉じ込

マクドナルドのポテト食いたすぎて書いた

ポテト食いたい。 しかしながら今、マクドお芋さんフライ、 つまりポテトのLサイズは売っていない。 【悲報】あんなに190円のクーポンが来ていたポテトL、売ってない。【死活問題】 というスレッドが心に立つほどに売ってない。 圧倒的テンションsage進行。 今北産業廃棄物。ぬるぽと言えばガッ。 虚脱と絶望、寂寞感が襲いかかり 全ての光が絶たれた闇のような状況と言える。 なぜならデカいポテトが売ってないからだ。 2月まで売ってない、2月が遠い。 時々思う、このまま時間の

ザワザワを鎮めたかったから〜ゆとりの空間〜

ホッとしたかったのかもしれない。 昨日と同じように昼過ぎまで少し勉強をして、さてカフェに行こうと思った。でもなんでだろう。どうにも心がザワザワする。 4時頃に1時間だけ仮眠しようとして目が覚めたら8時だったからだろうか。今日返却する予定だった本を読み終えられなくて1週間延長してしまったからか。そんな風に頑張りきれなくて、本当は1年以内に転職なりなんなりで今の居場所を変えてやる!なんて啖呵を切りたいのに、先が不安で言葉にも出せないからかもしれない。それに、色々な小さな夢さえ

カレー!カレー!カレー!

子供の頃家で食べるカレーに入っていたのはいつもひらひらの細切れか薄切りの豚肉だった。だから中学生の頃泊まりに行った友達の家で夕飯にシーフードカレーが出た時もの凄くおしゃれな気がして、やっぱりマンション暮らしの核家族の食卓はうちとは違うと思い、少し羨ましかった。 同居していた祖父は食の好き嫌いが多く、母はカレーの日には煮込んだ具の一部を途中で小鍋に分けて一人分だけ肉じゃがにしていた。それと焼き魚か何かで祖父だけ別メニューにしていたと思う。だからうちのカレーはいつも薄切りの肉だ

大阪の名店の味は、若かりし日々の思い出の味だった(千日前〜道頓堀界隈編)

5年前の11月、いろんなことが嫌になって僕は日本を飛び出しました。 離婚した両親、母とは音信不通で父とは絶縁状態だった僕にとって、マンションのすべての荷物を引き払って大阪を出ることは、故郷を捨てることであり、それに付随する思い出を記憶から消し去ることを意味していました。 そして今、5年ぶりに帰ってきた故郷の大阪を、心の赴くままに散策して、そして食べ歩いています。 そんな毎日の中で気づいたこと。それは「大阪の名店の味は、僕の思い出に紐付いた味だった」ということでした。忘れ

おばあちゃんになっても食べたいパンがある

VIRONに365日と、東京のパン屋のことばかり書いてきたのだが、ここ石川にももちろんだいすきなパン屋はたくさんある。 というわけで、今日は我が家が最も頻繁に行くパン屋さんのことを書こうと思います。ぐふふ。もうすでに頭がパンと愛でいっぱい🥐🍞🥖長いです、悪しからず。 野々市をご存知だろうか 「のの」市ではない、「ののいち」市である。金沢からは車で15分くらい?住みやすい街ランキングトップに選ばれたとかなんとか。 ちなみに野々市市の公式キャラクターのっティは推しです。ゆる

焼きも水も揚げも 迷ったら全部食べちゃうよ

ー究極クエスチョンの最適解ー この前、お腹を空かせて幡ヶ谷へ降り立った。 電話で予約してから行った餃子屋さん「ニイハオ」へ。 きれいな明るい店内でメニューを見る。 水餃子(9ヶ)、焼き餃子(9ヶ)、揚げ餃子(9ヶ)。 迷う、、。 ここのお店ならどれでも絶対おいしいはず。 焼き餃子は外せないし、揚げ餃子はどんな感じなのか気になるし、水餃子は友達が大好きだと言ってるし、、。 2人で行ったから3つ頼むと1人14個か。 うーん、いけなくもないなあ。 餃子以外のお料

「リ バスマティ」と「初体験」

実は、初体験でした。 いやはや、お恥ずかしいお話です。 本で読んでいましたので、 知識としては持ってありましたし、 ぼくも男子の端くれでありますから。 チャンスがやってくるのを、 いまかいまかと待ち望んでいたんですよ。ええ。 だから、いざ「本番だ!」っていう段になったら、 胸が高鳴っちゃっいまして。どっどっどっど!って。 まるでアメリカンバイクみたいでしたもんね。 目なんかも血走っていたと思いますよ。 あ、落語の話です。 「第42回 新春爆笑寄席」 毎年恒例、柳家一

ヒレカツサンドが呼ぶ

「こだわり、これ一択、愛着」は強めなほうだ。気に入ったらそればっかり選んでしまう。保守的ともいう。 カツサンド、といえばネームバリューと安定のその味で《とんかつ まい泉》のカツサンドがわたしの胃袋で巨大な牙城を築いていた。 お昼何にしようかなと商業施設をうろうろしていたら、すみっこにちょこんと並んでいた《勝烈庵》のヒレカツサンドに目が留まった。 勝烈庵もヒレカツサンド出してるんだ、とものめずらしさで購入してみたところ、たちまち胃袋を掴まれてしまった。 写真を撮り忘れる

好きな食べ物10個決まったからもてなします

ささいな笹さんによる、「好きな食べ物10個決まったからもてなします」というnote。さささんが好きな食べ物10個をコース仕立にして紹介しているのだけれど、私はこのnoteがとても好きです。ありがたいことにさささんにあっさりOKいただいたので、私も同じテーマで書きます。 はじめにコースをご紹介する前に、なぜさささんのこのnoteが好きなのか、少しだけお話させてください。 今、「好きな食べ物は?」と訊かれて(多少考える時間があったとして)答えられる大人って、どれくらいいるでし