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映画 記事まとめ

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映画の感想文や、おすすめ映画について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#映画」「#映画感想文」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2022年2月の記事一覧

リメイク版『ウエスト・サイド・ストーリー』の凄みは、トニー配役に「謎」を残したことにある|スピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』評

 週末にスピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』をIMAXシアターで観てきました。これ、作曲者は言わずと知れた、レナード・バーンスタイン。このサントラスコアをパーヴォ・ヤルヴィ×NHK交響楽団で演奏した折に、爆クラでパーヴォをお招きして、さんざんこの曲の魅力と、黒人音楽由来のビートに関してのクラシックオケの限界について語ったのが、コロナ前2018年のことでしたねぇ(とついつい遠い目に……)  すでに原本の『ウエスト・サイド物語』が、世界遺産のような存在の名作なので、そ

Netflixで観られるおすすめ短編映画、7選!

前回、Amazonプライムビデオで観られるおすすめ短編映画を紹介したのですが、他にも面白いものは結構ありますのでまたご紹介したいと思います。 アマプラ編もぜひチェックしてみてください。 今回はNetflixで観られる短編の紹介をしてみたいと思います! 『愛してるって言っておくね』これは、アカデミー賞の短編アニメ賞も受賞した傑作です。 雰囲気の悪い夫婦に何があったのか、セリフのない流れるようなアニメーションでその中身が解き明かされていくんですが、手法も鮮やかだし、内容に泣か

【2022 映画感想 011】『さがす』 最後に見つけたものは

2022年製作/123分/PG12/日本 配給:アスミック・エース 監督:片山慎三 脚本:片山慎三、小寺和久、高田亮 エグゼクティブプロデューサー:豊島雅郎、仲田桂祐、土川勉 撮影:池田直矢 編集:片岡葉寿紀 出演:佐藤二朗(原田智)、伊東蒼(原田楓)、清水尋也(山内照巳)、森田望智(ムクドリ)、品川徹(馬渕) 公式サイト:https://sagasu-movie.asmik-ace.co.jp 片山慎二監督の『岬の兄妹』(2018)は観たかったけれど見逃した。なんだか観る

「ゴヤの名画と優しい泥棒」を観て

 1961年に実際に起こったゴヤの名画「ウエリントン公爵」盗難事件を題材にした映画です。2021年9月に亡くなったロジャー・ミッシエル監督の遺作となった作品で、英国風のユーモアと風刺に富んだ作品であり、60年も前の事件なのに、今に通じる動機があって、観たあと、いろいろと考えさせられました。同時に、主人公一家を通じて、人が人を思う温かさや尊さを感じた作品です。 1.登場人物 ☆ケンプトン・バントン(主人公)   ジム・ブロードバンド 60歳のタクシードライバーであり、高齢者

映画🎞『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』ドキュメンタリー

⁡ ⁡ 『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』 ⁡ 2020 監督     高橋栄樹 出演     欅坂46 ⁡繊細さは若さであり、破滅的であるのも若さの象徴のようで、熱烈で美しく見えたりするもの。 自己愛が強くて当然な年齢で、それでこそ無防備で突き抜けられたりするのも若さあってのもの。 ⁡ 歳を重ねると、繊細なままに生き抜いてはいけないと気づくときがくるもので、若いって良いなぁなんて観てしまいました。 ⁡とは言え、大人の思惑だとか、若者のこころを商

映画「うちげでいきたい」監督・孫大輔さんインタビュー~前編~

在宅看取りをテーマに2021年から2022年にかけて大山町を舞台に製作された映画「うちげでいきたい」の監督、孫大輔さん。孫さんは、過去にも東京の下町を舞台に、人々の健康と地域との関わりを描いた短編映画「下街ろまん」をまちの人たちと一緒に製作した経験を持つ。2年前に東京から鳥取へ移住した孫さんは、現在は鳥取大学で総合診療医として働きつつ、地域医療の教育と研究にも携わっている。 そんな孫さんに、在宅看取りをテーマにした映画「うちげでいきたい」を製作するきっかけや大山町での映画製作

ジブリ映画の思い出〜トトロ所縁の地に行ってきました♫

2月21日のラジオ、TOKYO FM「THA TRAD」をradikoで聴きました。 その日の特集は「ジブリ音楽の世界」 ゲストには「となりのトトロ」でサツキちゃんを演じた声優の日髙のり子さん。あの声でジブリ映画の魅力を語られたら、スッとその世界に引き込まれます! 特に語っていたのは「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」です。それらには個人的な思い出が詰まっているので、これは書かなければ!と思いました。 ***** 「天空の城ラピュタ」〜出会いは青森で映画公開は198

台湾映画『瀑布』は落下と再生の物語

Netflixで観れる台湾映画『瀑布』がとても面白くて、3日間ほど興奮状態だったのでメモしようと思います。 『ひとつの太陽』のチョン・モンホン監督作品。 本作は、第58回金馬奨にて「最優秀作品賞」「最優秀主演女優賞」「最優秀脚本賞」「最優秀オリジナル映画音楽賞」の最多4部門を受賞しています。 日本でも2021年の第22回東京フィルメックスで特別招待作品として上映され、Netflixで2022年1月29日から配信が開始されました。 閉塞感の中で壊れる日常 COVID-19

(ネタバレ有)映画アンチャーテッドを観てきた!

2022年2月18日に公開された、映画版アンチャーテッドを観てきました! 今回はその感想をご紹介します。 ネタバレ有なので、ネタバレしたくない方は回避をお願いします! という方向けの記事です。 ▼映画版アンチャーテッドの感想ゲーム原作の映画版アンチャーテッドは、MCU版スパイダーマンでピーター・パーカーを演じたトム・ホランド扮するネイトが、お宝求めて冒険する作品です。 映画の詳細は次の通り。 ちなみに自分のアンチャーテッドに対する知識は、 どんなゲームなのかをなん

新企画! 重要映画人おすすめ映画ランキング(第1回)ポール・トーマス・アンダーソン 9位〜1位

どうも。  今日はですね。新企画を始めたいと思います。  予てから思ってました。洋楽アーティストの全アルバムを対象とした「FromワーストToベスト」は、このブログの名物企画ではありますが、「これの映画版をいつかやってみたい!」と思うようになっていました。  ただ、やろうにも、全アルバムを聴くように、映画監督、あるいは俳優、女優でもいいんですけど、関連映画全作品を見るというのは容易なことではありません。全部コンプリートで見てる映画監督、僕の場合、まだ少ないです。  た

日本初の特撮ヒーロー映画 宇津井健さん主演 「スーパージャイアンツ」 (1957 - 1959) とは? 全身タイツ姿の凛々しいヒーロー! 目のやり場に困る!

🟣宇津井健さん主演のスーパージャイアンツとは? 『スーパージャイアンツ』は、1957年 – 1959年に製作公開された日本初の特撮スーパーヒーロー映画、及び主人公の宇宙人の名称。 全9作品で、第7作まで新東宝が製作・配給を行なっていたが、第8作と第9作は富士映画製作、新東宝配給となっている。 主演の宇津井健さんが主人公の宇宙人「スーパージャイアンツ」を通して演じた。 🟣スーパージャイアンツ 新東宝の和製スーパーヒーロー映画。1956年から日本で放映開始されたアメリカ

いよいよ明日公開! Siaのインタビュー映像が到着!

公開されたインタビューでは、素顔を見せない“顔なきポップスター”であるSiaがアーティストとしてではなく、映画監督Siaとして素顔を明かしています。 キャスティング時の話やミュージックというキャラクターの源となった少年との出会い、そしてキャストやスタッフへの想いを語った非常に貴重な映像。 映画を作ろうと思い立つまでに15年も掛かってしまったというSiaは、様々な問題を抱えて生きる人々を陰日向になって助けたい、希望を与えたいという強い想いから本作の製作をスタートさせました。「

最近観た映画のことをつらつら書いていたら、「映画のある世界は優しい」という結論になりました。

ひと昔前のラノベっぽいタイトルで失礼します。このページを最後まで書いてから付けたタイトルなので、これ以上のことは言っていなかったりするわけですが、いくつか映画のおすすめ映画のご紹介もしておりますので、もしご興味あれば最後までお付き合いください。今週は映画部の宮嶋がお届けしております。 さて。先日、たまたまなのですが、「この映画を観ることがなければ、わたしはこの事実を知らずにのほのんと生きてしまっていたかもしれない…」と思ってしまうような映画を、2本続けて観ることになりました

東宝から鈴木英夫監督のDVDが発売。

川島雄三を出したと思ったら、お次は、鈴木英夫ですか。渋いところを狙ってきますね、東宝さん。 ◆◇◆ 鈴木 英夫(すずき ひでお、1916年(大正5年)5月10日[1] - 2002年(平成14年)5月2日)は、日本の映画監督。愛知県宝飯郡蒲郡町(現・蒲郡市)出身。スリラーとサスペンスの名手とされ、最晩年に再評価された。 1952年(昭和27年)、大映を退社し、翌1953年(昭和28年)新東宝へ入社[1]。38歳を迎える1954年(昭和29年)、東宝に再移籍。同社の中堅監