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キャンプでクスクス! 〜はみだし者のビーフたち〜

チョコレートフォンデュ研究に没頭しているうちに日が暮れてきた。
研究の疲れで、テントの中のコットで横になっていたらウトウトしてしまい、ふと起きてテントの外に出てみたら、空がとても綺麗なピンク色に染まっていた。
空の色が刻一刻と変わっていく中、ギリギリセーフで間に合ってドラマティックなピンクが見られて良かった。

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琵琶湖とチャリンコと我が家は絵になる。
レンタサイクルのママチャリってところがいい。

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さて陽が沈んだら、お待ちかねのディナータイム。
私のキャンプ飯、すなわちお肉祭り。
今宵もまたクレイジーな献立を予定している。

まずはシンプルに、米を炊く代わりにクスクスにした。
とにかくキャンプで米を炊いていたあの頃の私に伝えたい。
クスクスはお湯をかけるだけで出来上がりなんだよ、と。


家で何度か練習してきたクスクスだが、今宵は少しアレンジして、韓国のビーフのスープの素(何でも美味しくなる牛肉ダシダが有名、私はKALDIで買った。これ入れるとスープも煮物も雑炊も全部美味しくなるのでオススメ)をお湯に溶かしてクスクスを戻すことにした。
サカナの醤油さしに新鮮なオリーブオイルをちょびっと入れてきたのでポトンと落としてしばらく放置。

しばらくすると、ふやけて膨らんでええ感じの米の代用品ぽいクスクスになっていた。
牛肉のスープで作ったクスクス。
最高の香りしかしない。

(この肉のスープとお湯とわかめだけで十分焼肉屋のワカメスープになるからオススメ)



さてさて。
今日の主役。
A5ランクの仙台牛ステーキ!!

うちの冷凍庫で堂々と眠るこちらを一つ叩き起こして保冷バッグに入れて持ってきた。
両面に私の行きつけのステーキ屋タケルにんにく旨塩をたっぷり振りかけて、
焼くぞ、飛ぶぞ。

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やってしまった。
またもやステーキが大きすぎてはみだし系になってしまった。
まったく懲りていない。
ステーキの奥に潜んでいる黒メスティンの存在はここでは一回無視してもらうとして。
とにかく、マンションの管理組合からタダでいただいた霜降りステーキが巨大すぎた。

私は、過去の経験からそろそろ学んだ方がいい。
肉が大きすぎると、はみでるということを。
ステーキはキャンプ飯向きではないのかもしれない。
しかし、ここ近年の私は、ステーキというものは、友達のしめちゃんとタケルで食べる物かキャンプで食べる物という存在になってきている。 
何とか折り合いをつけるべく折り畳んで工夫して焼き上げた。

焼いてから、ミニテーブルからもはみだしそうな勢いで鎮座するステーキを切った。
ちなみにステーキは今宵のディナーの主役ではなく、驚愕の事実だが、添え物なのである。

今宵のディナー。
献立の名を発表する。

その名も
「はみだしビーフステーキON THEビーフシチューにクスクスを添えて〜シェフの気まぐれ(に買ったセブンイレブンの)サラダとともに〜」
である。
長い。
私のnoteと同じくらい長い。
ヘッドライトをつけて暗闇で食べる前のディナーを、色んなアングルからどうぞ。

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珍しくコンビニで葉っぱの野菜のサラダを買った理由は(多分初)、キャンプ飯を異国にいる一回り歳下のほぼ友達に写真を送ることにしていたからである。まだ完全なる友達とは言いにくいので、栄養バランスを考えている女と思ってほしくてちょっと気取ってしまった。
ちなみに、ビーフシチューは職場から2個ほどくすねてきたコーヒーフレッシュを生クリーム代わりにたらーりと垂らしてビストロ感を演出。こちらも少し気取った結果。

替え玉ならぬ替えステーキ、追いシチューをしつつお腹いっぱいに食べた。
思わずクスクス…と口に手を当てて小さく笑いたいところだが、私はいつものようにニンマリとした笑みが浮かんでいた。
チョコレートフォンデュといいステーキといい、茶色い食べ物は魔法である。
すっかり魔法にかかっちゃった。
ビーフにビーフを重ねてビーフと食べるめちゃくちゃな食事だが、私は世間とズレたりはみ出てたって平気。好きなことをして好きなものを食べることを心ゆくまで堪能するのがソロキャンプの醍醐味だから、私はいつでも全問正解。
今日も天才だった。

お腹いっぱい限界突破のタイミングで少しだけ残ったステーキはシチューにぶち込んで明日用に回して片付けていたところ、あるものを発見。
ホットワインを飲みすぎたせいか、全く記憶にないのだが、明日の分として残しておいたクスクスの上に何かが乗っていた。

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ホットワインのせいで酔いが回っていたせいか記憶にはないが、黒焦げハンバーグも焼かれたらしい。ボトルも転がっているし。
そういえば、昨夜に冷凍庫からステーキを出す時のついでに冷凍庫から生のハンバーグのような塊を保冷バッグに入れたかも知れない。
そういえば、ステーキ終わりの肉汁と油まみれのフライパンにその塊を乗せたかもしれない。
全く。
どうする気だよこれ。
明日は明日で食べる予定のものが控えているというのに。
天才の私も本当に学ばないといけない、色々と。
ビーフハンバーグはさすがに今夜はもう食べられないが、明日は明日の風が吹くということで明日のお楽しみにしよう。
まさか、そんな風が吹くの?という急展開はまた次回。



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