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チョコレートフォンデュ研究所

2022年になって初のソロキャンプ。
最低気温が3℃になってきたタイミングでキャンプシーズン再始動である。

キャンプ飯はなんとなく計画をしていたのだが、前日にイチゴを1パック貰ってしまったのと、まじめなお菓子ミレーのキャラメル味を見つけたことで、キャンプであれを研究することを決心した。

私は甘いものが大好きで、ブッフェに行くと肉料理を一通り食べ終わると、スイーツコーナーにも同じくらい胃腸を使う。
チョコレートファウンテンがあるととにかく何でも真っ茶色にして食べる傾向がある。
それをソロキャンプでやってみることにした。

その名もチョコレートフォンデュである。

さてさて、簡単にできる一般的なレシピを一応のせておく。

●チョコレートフォンデュのチョコの作り方●
チョコレート:牛乳を、2:1にして、牛乳を温めてからチョコを湯煎で溶かしていく。チョコ100gなら牛乳50㏄

簡単である。
しかし、ミルクチョコのガーナの板チョコを使っているからある程度ミルクも入ってるしなぁ、牛乳好きじゃないしなぁ、濃厚な甘いチョコが好きなんだけどなぁ、という私の希望を優先して、牛乳はちょびっとだけにして湯煎で板チョコを溶かし始めた。

チョコレートはロッテびいきなので、板チョコは常にガーナ。2枚を手で割って投入。

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ちなみにチタンのカップの中に水を入れて沸かし、家にあったプリン型(手作りでプリンを作るのにハマった時代の名残り)にチョコを入れて溶かすという技にした。
温めは固形燃料を使ってゆっくりと。

うーん。
あまりうまく溶けていかない。
そこにリンツののリンドール、カシューナッツバージョンを投入。
一気に高級感を上げてみた。

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チョコを溶かしながら、持ってきたネタを並べてバナナを切ったりして大忙し。

琵琶湖の畔である、この地を、
本日、
チョコレートフォンデュ研究所とする!

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さて。
最大の研究テーマとして、どの具が1番合うのか。
イチゴ、バナナ、ポテトチップス、イチゴマシュマロ、ミレーキャラメル味、ミニ鯛焼き(チョコ、白あん、練乳を2個ずつ買った)が本日のラインナップ。
マネケンでワッフルを買おうと思ったが並んでいたため、ワッフルなんて並んでまで買うもんじゃないしと思っていたところに、レンタサイクルの隣にミニ鯛焼き売り場があったため、そちらにした。
お菓子を選ぶときにかなり苦戦したのだが、世の中には既にチョコがかかっているものが多すぎる。
プリッツを買ってチョコをつけようにも、すぐ横にポッキーが売られているし、クッキーもチョコ味が多い。カントリーマアムのチョコまみれのキャラがこちらに視線を送ってくる。
ミニ鯛焼きだって無意識でチョコ味を選んでいる。
私が今からやろうとしているわざわざチョコを溶かしてそれをつけて食べるという行動自体に、これって無意味じゃないかと疑問を感じ始めてしまう。

いやいや。
違うよ私。

人から見て、世の中から見て、意味がなさそうなことをわざわざやるということに私は重きを置いて生きているではないか。
溶かして固めたチョコをわざわざまた溶かすということを自信を持って取り組みたい。
それもわざわざ屋外で。
重たいリュックを背負って、レンタサイクルを40分漕いで、琵琶湖まで運んで、チョコを溶かしたい。それをやるのよ。

そんな訳で、自信を持って研究を真剣に開始。

ベタにイチゴからいってみる。
昨日、仕事関係の人から貰った大ぶりのさがほのか。
ヘタは切ってきてタッパーに入れて持ってきた。こういう地味な作業は家でやってしまうタイプなのだが、キャンプ地ではやらねばならないことが沢山あるから準備に余念はない。

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実食。
ちょっとチョコがかたくて滑らかさに欠けるため、ちゃんとレシピ通りにしようと思い牛乳を足した。
チョコが滑らかになってきたタイミングでもう一度イチゴをドボン。
それから家にあったクリスマスケーキを作る時に使った残りのチョコスプレーをパラパラと。

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いいね。イチゴチョコは最高に良い。多分これがベスト。
あっさりと研究結果が出た。

次はバナナ。
まだチョコに牛乳を足す前の滑らかに欠けるチョコにドボン。沈み込んでなかなか足が抜けない沼のような事態になったが、こちらもお祭りの屋台感を出すためにパラパラと。
チョコにまろやかさが足りない。

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チョコバナナは間違いない。
予想通りの美味しさだが、予想は超えない。
普通やな。

滑らかさを求めて牛乳を足しすぎたため、もう一個リンツのチョコを追加。この高級チョコをドボンと入れて溶かす背徳感がたまらなく良い。それに何より美味しいし。
牛乳も微調整で追加して味を整える。
スプーンフォークを突き刺してびくともしない状態はまだチョコはかためである。

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再びとろーりといい感じになったタイミングであれこれ食べていく。
研究に没頭しすぎて写真はないが、マシュマロは少し炙って溶かしてからチョコをつけてミレーで挟むという食べ方はベスト解答であった。
それに暇を持て余したら、またチョコの沼につけたり。
ミニ鯛焼きも美味しい。

というか、チョコに合わないお菓子やおやつなんてこの世にないのかもしれない。
世界の真理に近づいてしまった気すらする。

あと、ロイズ先生が開発したコレね。

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しょっぱいものに甘いものを合わせるなんて…と恐る恐る食べたあの頃を思い出す。
北海道の神ロイズの売り出すチョコレートチップスに初めて出会って食べた時の衝撃。
今や割と定番化しているが、本当に発明だと思う。ポテチにチョコ。
甘いもの続きのチョコレートフォンデュ研究で少し飽きてきたタイミングでこのペアに救われた。
食べれば食べるほど、1番最初にポテチにチョコレートをかけたロイズの研究者に畏敬の念すら湧く。発明ってこういうことだと思う。
リスペクト。


とは言え、研究を続けていくうちに、一個一個をチョコに浸して食べるのが面倒くさくなってきた。
チョコも減り始めて、プリンの型の容器がお湯にプカプカ浮いて不安定になりチョコをつけにくくなってきた。
チョコレートフォンデュを長時間やるには、チョコにある程度の重みが必要らしい。


という訳でこうした。

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もう上からかけた。
チョコレートサンデー風。
よく見てほしいが、チョコがものすごく滑らかである。
もうチョコレートフォンデュのかたさの調整を私は完全にものにした。牛乳嫌い人間として、チョコレートフォンデュ用のチョコに牛乳を躊躇わずに入れろとアドバイスしたい。牛乳の存在など感じないから大丈夫。
そして、それをお皿に乗った具にぶっかけるという、チョコレートフォンデュの概念を打ち破りつつあるこれが、ベストアンサーである。
わんこ蕎麦のようにお代わりを続けているうちに、何を研究していたのか、すでに忘れかけているが、もはやどうでもいい。
チョコレートフォンデュと真剣に向き合う時間が今の私には必要だったのだ。
そして最後の最強チョコレートサンデーを生み出せたことで、とても満足している。
まあこれも普通にファミレスなどにあるものだが、食べやすさと口の中でいろんな具材がミックスされる感じが良い。

ちなみに、うちのラボは、フードロス反対活動に力を入れているので、残った牛乳はチャイにして、ミレーとポテチと一緒に美味しくいただいたし、
プリン型にこびりついたチョコも牛乳でのばしてホットチョコレートにして翌朝飲んだ。
牛乳嫌い人間でもこの二つは大好きである。

(食材持ち込み過ぎ問題を抱えていましたが、ソロキャンプなので1人で責任を持って全て美味しくいただきました。)

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天気はイマイチだが、ソロキャンプ、滑り出しは順調。

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↑ソロキャンプについてはこちらのマガジンにまとめています。


世界を多分一周する予定で、現在あれこれと構想中の人です。

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