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琵琶湖でプチェロ!

プチェロというスペイン料理をご存知?
私は知らなかった。
煮込み料理らしく、煮込み料理のコシードならスペインで食べたことがあるのだけど、プチェロは初である。

こちらは、彦根で初デートをさせてもらった唐草さん(私の勝手なる通称:てんやわんやさん)からのスペイン土産である。
(他にもいっぱいあった。コラカオまで!素敵!ありがとうございます!)

プチェロというスープの素であり、裏面のスペイン語での作り方を見ながら、中にはショートパスタも入っていて、お湯で溶かせばいいという説明もしていただいた。
どんな味だろう。
Googleで「puchero スペイン料理」と調べると、なるほど美味しそうな写真が並んでいた。コシードぽい。

さらに調べると、スペインのコシード(Cocido)は、ハムの骨、豚の脂身、牛骨、鶏肉、人参、大根などでスープを取り、ジャガイモ、キャベツ、豆などを加えた寒い日の料理で、スペインのおふくろの味。
それに似た煮込み料理としてプチェロ(puchero)があり、地域によって味が色々異なるらしい。
ちなみに、私が以前スペイン800kmを歩き通したカミーノ旅アストルガで食べた名物料理のコシード・マラガトはこちら。

ひよこ豆とほろほろの肉、野菜、全部美味しかった記憶。

そしてプチェロは、ショートパスタが入ることが多いらしく、白濁した豚骨風のスープであることも多いらしい。
らしいが多くなったが、そもそもプチェロとは、「シチュー用の深い鍋」という意味のスペイン語らしいので、なんでもOKなのかも知れない。

頂き物には既に野菜のエキスがたっぷり含まれているようだが、食べ応えが欲しいので、野菜と肉を入れて食べようかな。
想像が膨らむ。

オリジナルの料理を知らないままアレンジしがちな私なので、プチェロもそのようにさせてもらうことにした。
琵琶湖での史上最高のソロキャンプで初めて作るプチェロ!



【プチェロ・ノリマキの作り方】

●材料
・Gallina BlancaのSopa de Puchero
・家にあった玉ねぎ
・家にあったさつまいも
・家にあったじゃがいも
・アルトバイエルン
・冷凍庫にあった鶏の手羽元ともも肉
・いろはすの水

キャンプバージョンなので、家から全ての具材を切ってきている。さつまいもはオリジナルでは多分入らないけど秋だから入れた。
また、ひよこ豆の代わりに入れようと思って買ったサラダ豆を家の冷蔵庫の中に忘れてきた。
そしてやはり例のごとく量を間違えて、持ってきすぎている。
まあこれが翌日いきてくるから待っててほしい。

●レシピ
①材料を水から茹でる。多すぎたので2回に分けて半分はタッパーに入れて保冷バッグへ仕舞う。

②プチェロ1袋に対して水1リットルらしいが、メスティン(キャンプ用の鍋)がそもそも500ccも入らないので配分が複雑を極めたが、神経質に半分の量のプチェロを取り出し500ccの水と混ぜて茹でた。(袋麺のラーメンもきっちり計量カップで水の量を測りたいタイプなので。そうしない人もいると聞いて震えたことがある。)

何やら美味しそうな匂いがしまくってきた。
確かにとんこつラーメンぽい色をしているし、鶏白湯のような感じもする。野菜も肉も柔らかそうになった。
よし。

できあがり!

熱いからちょっとずつ取り分けて食べていたが、面倒くさくなって、そのままメスティンから直で食べることにした。

¡Qué rico!
ケ・リコ!!

美味しすぎる。
味が濃いのかなと想像していたけど濃くもないし薄くもないしちょうど良くて、説明が難しいのだけど、食べたことない味なのに、馴染みがあるような安心感と深さがある。「深い」って言葉を簡単に使うのが浅はかな気がして私は嫌いなのだが、ここはあえて使うしかない。深い味である。
浅はかだが他に言いようがない。
そして、冷え込んできた夜の琵琶湖の寒さを吹き飛ばしてくれる温かさ。
美味しすぎますよ、てんやわんやさん。
彦根でダブルデートした日の思い出が蘇る。
私は今、夏の滋賀県でプチェロを頂いて、寒い滋賀県でプチェロを食べてます。

ショートパスタがそんなに入ってないなと思いきや、沈んでいたらしく、最後に底から大量にショートパスタが出てきたのがボーナスポイントであった。
フィデウアというパスタのパエリヤも好きなので、スペイン人にかかれば、麺ももはや飯やななどと思いながら遠きスペインに想いを馳せた。
昨年のキャンプでのポトフも良かったが、プチェロってキャンプ飯に持ってこいだと思う。なかなか手に入らないけど。食べ終わってしまったことに、もう食べられないのかと泣きそうになったが、半分残していたことをすぐさま思い出し、明日の朝と昼に食べようと楽しみも残しておいた。
それに、オリジナルを知らずにアレンジをしたので、必ずや来年スペインのどこかで現地のプチェロを食べることが、長旅のミッションに加わった。寒くなくても食べよう。


食べ終わったらテントの中にこもり、夜のお楽しみタイム。
いつもの極上はちみつ紅茶と駅前のマネケンで買ったさつまいもバターのワッフルをいただく。

スペイン料理のプチェロで温まった後は、キューバの英雄に見守られ、ベルギーのワッフルとインドの本。(メキシコのルチャリブレのポーチもいるしニューヨーク土産のふきんもいる)
我ながら私の世界はちょっとがちゃがちゃしていて統一性がないが、均衡は保たれている。そして何より自分が落ち着く。
プチェロと同じく何でもありでいいよね。
そんなことを思いながら、インドの神様について学ぶ謎の夜。

続く

今回のソロキャンプは、
#史上最高キャンプ2022 でまとめています。

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