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18きっぷで静岡旅①【さわやかな朝編】

春なので、静岡までぶらり旅。
移動手段は私の愛する青春18きっぷ。


大阪から京都、滋賀、岐阜、愛知と県をまたいで静岡へ行くことにした。
東海道本線の大阪東京間はもう何度も18きっぷで往復してきた。18きっぷ愛好家なら分かると思うが、東海道本線に乗っていると静岡が非常に憎くなる時間というものがあって、走っても走っても何時間も延々と静岡県を出られないという静岡県の長さに気が遠くなる。さすがの私も何回か静岡の区間だけを新幹線でワープしたこともある。
18きっぷは途中下車が楽しいのだが、静岡は、富士山を間近で見たくなり東京からの帰りに富士宮に寄り道をし、ついでにどこかの駅前にちびまる子ちゃんのマンホールがあると聞いて写真を撮るためだけに10分間途中下車したことが1回あるくらいで、富士宮が静岡だということもはっきり分かっていなかったような気もする。まるちゃんが静岡ということは当然知っていたけど。
他に静岡のどこかに寄り道をしようかなと思えないのは静岡のことをよく知らないせい。静岡って言われたら清水エスパルスとさくらももこしか知らない。そしてどちらも清水。静岡県民のみんな、ごめん。
静岡県としっかり向き合って愛してみようと思い、初めて旅の目的地を「静岡県」にしてみたのである。

と書いてみたが、パワーをもらいたかったので日本一の山を拝みに行くことにしたのがそもそもの旅の動機であり、富士山を見に行くついでに他に何かないのか静岡よ、と思い静岡にスポットライトをあてることにしたのが本当のところだけど。

とりあえず、富士山の見える絶景、世界遺産の三保の松原という場所があると知り、その地に泊まって朝日と海と富士山のコラボを目の当たりにして全集中で体にパワーを貯め込もうというのがこの旅の狙い。どこに泊まるかはまだ決めずに出発し、三保の松原にアクセスできるらしい清水駅が初日のゴールの予定。どうなることやら。
岐阜旅の次は静岡旅、なかなか味のあるチョイスだと思う。今回の18きっぷは金券ショップで2回分だけ手に入れたので少し割高だが、1日乗り放題3000円も十分安いのでたっぷり堪能したい。


18きっぷで大阪から静岡旅の行程①

朝5時起床。
5:15分前後の電車にすべりこんだ。
暗い中ほとんど人のいない電車で京都まで。京都着6:00。
京都の乗り換え時間は3分しかなくて走って乗り継ぎ、米原行きの新快速に乗って京都を出発が6:03。
電車はまだ空いている。そして熟睡。
米原に7:11に着いて、7:27の豊橋行きの新快速にまた乗り継ぎ。
新快速がどこまでも走れば18きっぷは楽勝なんだが、そう簡単にはいかない。とりあえず新快速に乗っている間はほとんど眠っていた。
人がたくさん乗ってきたなぁと夢現に感じつつ(多分岐阜とか名古屋あたりだったと思う)、そこを越えると人がどんどん降りていって、また静かな人のいない電車に戻る。
そうこうしてると、終点の豊橋駅に着いて目が覚める9:43。

ここまでは4時間半弱だがほとんど新快速で前向きのシートでディスタンスも取れつつ眠り続けているので、とってもイージーである。トイレも車両にあるので安心。
さてさて、豊橋からは普通のロングシートの車両になり、いよいよ静岡県に突入する。

寄り道編

「静岡に行くなら、さわやかに行け」というアドバイスを聞いたのだが、トイレに行って髪型をポニーテールにしようかしらというのは爽やか違いで、「さわやか」というおいしいハンバーグ屋さんがあるらしいのだ。
ようやくしっかり目が覚めたので、ボサボサの寝癖ヘアのまま豊橋駅の乗り換え時間に、Google mapsにて「さわやか」を検索してみた。
すると、静岡のあちこちに「さわやか」は散らばっており、単なるびっくりドンキーの地方版じゃないのか?と疑いを持ってしまったが(びっくりドンキーも好きやけども)、相当美味しいのか評価も高く、恐ろしく並ぶ、むちゃくちゃ待ち時間がある、とのことだった。

時刻表とGoogle mapsと両方を何度もiPhoneで切り替えて脳内コンピューターを今日1番機能させてみた。
晩ごはんにする?
昼ごはんにする?
今日にする?
明日にする?
どこにする?
待ち時間や移動時間のロスを最小限にするには?
密を避けるベストは?
いや、もう、すぐ食べたいぞ、まだ朝の9:45やけども。

その結果、ひとつの答えが出た。
JRの駅から1番近いのは浜松の店舗であり、浜松駅には10:23に着くので、途中下車して11時オープンで爽やかにさわやかに入店しハンバーグランチを食べる、そして食べ次第JRの電車に戻って進んでいくプラン。
完璧やん、私の脳内コンピューター。
途中下車で気分転換にもなるしな。
そして無事10:23に浜松駅に到着。

さわやかが入っているらしい「遠鉄」は駅の改札を出たまん前にあった。聞いたことのない名前だったがどうやらデパートらしい。通称エンデパ。聞いたことないけど通称の響きは嫌いじゃない。エンデパは多分イケてるデパートらしく、1階にヴィトンやグッチが入っていた。新館の方には無印とハンズが入っているらしいから大阪駅の大丸デパートみたいな存在だろうと勝手に予想。エンデパの8階にあるさわやかに行くとそこには信じられない光景があった。
見た目はどうみてもサイゼリヤみたいな普通のファミレスなんだけど、オープン前なのになんともう人がたくさん並んでいたのである。
慌てて近づくと、「11時に戻ってきてくださいね」と爽やかに12番の紙を渡された。さわやかは相当人気らしい。
無印に寄ったりトイレに行ったり、寝癖そのままで来た髪を手櫛でくくったり、寝起きそのままで来た顔に日焼け止めを塗ったりしていたらちょうどいい時間となり、11:15に爽やかにさわやかへ入店。
そして、ハンバーグランチをオーダーし、持ってこられた時に、店員さんに「この下に敷いている紙をこう持ってください」と言われ、言われるがままに持つ。

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ハンバーグ師匠が全然見えない。
ソースがジュージュー、言いまくっている。
ソースが飛ぶのを防ぐ技らしく、ソースがやかましくなくなるまでこの状態でじっと待った。

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静かになり、紙を下ろしてようやくご対面。

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名物は「げんこつハンバーグ」というその名の通りのゲンコツ型のハンバーグらしいが、ランチメニューで間違えてどうやら普通のハンバーグを注文してしまったようで、普通やん、やってもうた…と思ってしまったのだが、一口目でもっと重大な真実が分かってしまった。
普通のハンバーグですら、びっくりドンキーともサイゼリヤともジャンルが全く違うということを。牛肉ミンチの塊であった。牛肉100%に喜んでオニオンソースが弾けている。肉汁をゲバラのマグカップに入れて持って帰りたいくらいだ。
こりゃ美味い。肉肉しいやつだ。
お腹が空いていたのでさっさと食べてしまい、さわやかの本当の意味で爽やかな店員さんに「お味はどうですか?」「美味しかったですかぁ?」「お口にあいましたか?」と3回ほど聞きに来られても美味すぎて声が出ず、うなずくことしかできなかった…。飛沫対策としては完璧だったが。
次は必ずげんこつハンバーグを注文し、店員さんに言われる前から堂々と紙をこう持ってスタンバイする、と心に決めた。


18きっぷの線路に戻る 行程②

そして11:50には浜松駅からまた東海道本線に乗り、寄り道は終了。私の食べる速さには定評があるのでこういうスケジュールも余裕。
高山に行った時に岐阜で寄り道して南インド料理を堪能したが、今回の浜松の寄り道では極上のハンバーグに出会えた。
手際が良すぎる私の寄り道。
そして、浜松駅の看板で見かけた「浜松餃子」というワードもしっかりiPhoneのメモに入力したので、おそらく帰りも浜松駅に寄り道しそうな予感。
なお、静岡は横に大きすぎるので富士山はまだ見えない。
続く…

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(いつメン。)



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