ふと思い出した蜂の話
僕の田舎は文字通り大変な田舎で、小学生のときにはしばしば、歳の近い従兄弟と3人で近所のドブみたいな所へ行き、昆虫やおたまじゃくしを探して遊んだ。
「ドブみたいな所」と書いたが、あれが狭小な河川なのか、人工的な用水路に類するものなのかも、今となってはわからない。現存するのかもしれないが、今のところ努めて確かめようとも思っていない。年始の家族旅行が習慣化したことにより、最近では年に1回あるかないかもわからない帰省のタイミングで、近所といってもわざわざ見に行くほど近くもないし、その