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じぇじぇじぇの謎

3か月ほど前、十数年ぶりに、小学校時代の同級生から連絡が来た(僕は中学から地元を離れている)。

「同年の厄年で、お祓いの話が出ています。参加しますか」

村の厄年の男たちで集まり、地元の神社で厄祓いをするほか、集会所への寄贈、小学校への寄付、村への寄付、各種年中行事での「ふるまい」(お菓子や抽選会景品の拠出)などをするのが通例とのこと。

ライングループで話し合った結果、厄祓いで集まった際に一人5万円を回収し、その中からお祓い、その後の会食費、集会所へ寄贈する長机の費用をまかない、余った額で夏祭りや春の「餅まき」で「ふるまい」をすることとなった。

勘のいい読者のかたはお気づきのことだろう。そう、「長机」とは、血のいけにえに生娘を捧げるための祭壇のことであり、「餅まき」とは前年に悪事を働いた咎人とその一族郎党の財産を家の屋根から村民へまき散らす儀式、「ふるまい」とは罪人の骨肉を切り刻みすりつぶした麦と湧水で固めた伝統的な食べ物を皆に配って回ることである。

そういうわけで、この3連休は地元に帰っていた。厄の1年も心穏やかに過ごせるよう、懐かしい仲間たちとしっかり「お祈り」してきた。


どこからどこまでが嘘で本当かは、ご想像にお任せします。

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