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kabuku

歌舞伎座で歌舞伎を見る。
ネットでたまたま見た片岡仁左衛門の写真がかっこよすぎて、タイミングが合ったので行くことに。

「片岡仁左衛門、一世一代にて相勤め申し候」。この役をやるのはもう最後かもしれないということらしい。

席が左右センターらへんだったこともあり、正面の見得(みえ)が人工物のように左右対照に見えて、信じがたいほどに美しかった。物体としての人間の正しいフォーマットを見させられたよう。

色悪(いろあく)という言葉がある。色気と凄味のあるピカレスクヒーロー。悪役が魅力的な作品はだいたいもうそれだけで面白い。御年78歳、イケメンを超えた文字通りのスーパー(超)イケメン、ニザ様。登場するだけで鳥肌が立った。本当にかっこよかった。

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