封印されし者のベッド
1年ぶりぐらいに部屋の掃除をする。散乱したペットボトルとパルプ(本)を集めて寄せて、1年ぶりに再開した友人の顔めがけて掃除機を滑らせる。折りたたまれて山になった段ボールは最後の抵抗と言わんばかりにわずかな膨らみで存在感をアピールする。掃除とはなぜこうも面倒なのか。自分が撒いた種ではあるが育つことはない。ただ堆積していく。変化を好む人間がなぜ掃除を面倒だと思うのか、それは変化することのない物質と向き合うことになるから。生ゴミはなかったのが幸いだが、もしかすると生ゴミの1つでもあ