花曇りの淡い空へと静穏な移ろい
西日本に来てはじめての冬は雪を見ず終わりを迎えた。
ゆるゆるとした三寒四温が落ち着いた或る日、玄関を開けると柔らかな風と共にふわりと土と花の香り。近所のお庭には梅をはじめとした様々な花が綻んでいた。
生粋の出不精は何処へやら、心地の良い陽気と春めく景色の中のお散歩が楽しくて、近頃は気晴らしのつもりが大冒険になることもしばしば。
ミモザは北国とされる寒冷地では殆ど目にする機会は無い。そんな憧れの樹木は暖かい地域には様々な箇所に植えられている。毛糸で作られたポンポンのような黄色