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薫風緑樹のわたる微睡みに浸る日々



新じゃがいもに新玉ねぎも買い、道の駅で出逢った山菜で天麩羅パーティを、余ったフキノトウでばっけ味噌を作り、今年は春の食材をたーんと楽しんだ。

今年はじめての新玉ねぎは、好きな料理家さんの今井真実さんのレシピで堪能させて頂く。食材そのものが持つ甘さにバターのまろやかさ、優しさを体現したスープに、毎年春が来たらたくさん作ろうと心に決めた。

ことことと食べものを火にかけている時間が好きだ。鍋の傍らでヴィンテージの椅子に腰をかけ、本を読んで待つことがわたしにとっての至福の時間。冬は寒くて出来ないので、季節が変わったのだなと感じる。


𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧


◎TRANSIT 58号 春夏秋冬フィンランドに恋して

スナフキンが森でのびのびと過ごす様は、幼い頃も今も憧れの対象なのだ。そんなスナフキンやムーミンを描くトーベ・ヤンソンが過ごした地、フィンランド。
ヘルシンキ、タンペレ…各地を廻り、特有の食のことやサウナのことがたくさん纏められている。幸福度が高い国とはどういった所なのか。写真もたくさんで、読めば読むほどフィンランドの魅力に取りつかれていく。

わたしは自然がいっぱいなところが好き。水辺の近くなら一層。今回のトップの写真はそんなわたしを湖に連れていってくれた夫。八重桜を眺めてお茶や談笑をしつつ各々読書をして過ごした。またこのように自然に浸る時間を過ごしたいねと同じ気持ちに嬉しくなる。



◎にき - 蟹の親子

勤めていた書店を辞めたので、本屋さんに行く機会が滅法減り、インターネットの波をぷかぷかと漂うことが増えた。そんな中出逢ったのが蟹の親子さんの日記本。


少なくとも私がこうして日記を本にするのは、「日記文学」をやりたいからだと気付きました。それなりの自己顕示欲があるからやっていることでしょう。自己表現の一つの方法として、日記をつけることもあります。

日記をつけるということ より

noteをはじめて多くの記事を見るようになってから、日常をまとめた文章が好きなのだなと再発見。それはきっとわたしが「日記文学」が好きだからなのだなと思う。生活の中にはっとさせられることや、見た映像や本の中に気になるものもありました。何気無い日常の中にも綴る人柄が垣間見えて奥深い面白さがありいいなあと感じる。朝からぽちぽちと日記の記事を読んでいた。

こちらのリトルプレスを読み終えて、蟹の親子さんの「浜へ行く」を読んでいる最中。


𖡼.𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧


近頃ポッドキャストを聞くことが日課になっている。

特に聞いているのはフードエッセイストの平野紗季子さんの食をテーマにしたポッドキャスト。ふわりとした雰囲気と独特で細やかな表現力にお腹が空いてくる。

NHKで放映された「連食テレビエッセー きみと食べたい」も、澄んだ空気感と食体験に頬が緩む姿にほうっとさせられる。録画して何度も観たりして楽しませて貰っている。

本も幾つか出されているので、是非読んで頂きたい。

その中でも一冊、犬が印象的な表紙のお散歩とご飯の本。たくさんのお写真とムック本とは思えない文章量。食べることがだいすきなわたしのバイブルのひとつ。何度も何度も読んではにこにことさせられる温かな煮物のような本だ。これからもこのような優しい気持ちになれる本たちに出逢えますように、そんなことを思いつつ積読から本を抜き取る。




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