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【学び】日本語を学ぶ外国人のための支援者講習会に参加(やさしい日本語を使って)

みなさんの周りには、外国がルーツの人たちがいらっしゃいますか。
地域、職場、学校、お店など、地域により偏りは大きいですが、私たちの生活の中で出会うことが多くなりました。

私の地元である静岡県西部は、自動車関連メーカーが多くあり、ブラジル国籍の人が多く住んでいました。私も交流できたらと、大学では少しだけポルトガル語も学んでいました。
もともと国内外での国際交流には興味があり、大学ではパプアニューギニアで家を建てるボランティアなどにも参加していました。

結婚後、岐阜県に来て、昔ほど自分の積極性も減り、国際交流の機会がほとんどありませんでした。
私の住む市は人口が少ないのですが、市内にも多くの外国人が住んでいるそうです。
たしかに子供が通う小学校や保育園のクラスにも必ず外国の子がいます。
ここ岐阜県では、年1000人ずつ外国籍の方が増えていると聞き、そんなに多いのかと驚きです。

そんな地域に住む私ですが、先日、「日本語学習支援者のための講習会」というチラシをもらいました。県と市が主催しているものです。

地域日本語教室(地域で暮らす外国人がともに心地よく生活できるよう、交流しながら、日本語を学ぶ支援をする教室)がこの地域にできるそうです。
その支援ボランティアを始める人や、興味のある人、または生活の中で外国の人と交流するためのコミュニケーションを知りたい人向けの講習会、とのことでした。

各市町村に地域日本語教室があるそうですが、私が現在住む市にはまだないそうです。そしてちょうど今年から近所の公民館で教室がスタートするとのことでした。

正直、ボランティアをする勇気はなかったのですが、講習会に興味があり、何かのきっかけになるかもと話を聞きに参加しました。


講習会で学んだことは

講師はセントラルジャパン日本語学校の教師である柏谷涼介さんでした。
講習会では、コミュニケーションについて学び、「じゃあ、どうしたらいいい?」という実践方法や心構えを教えていただきました。
ワークもいくつか交え、とてもわかりやすく知ることができました。

講習会の詳細は控えますが、コミュニケーションをとるなかで、大切なことは、
「相手に伝わる言葉を使って~~」
ということが印象的でした。

正しい日本語であっても(正しい日本語の概念もシチュエーションや登場人物で異なりますが)、
伝えること、コミュニケーションが目的であれば、
お互いに相手に伝わる言葉、伝わる内容でなければ意味がありません。
それは、母語が同じ日本人同士、例えば、職場や家族、友人でも同じことです。

そこで今回は道具として日本語ですが、正直、日本語って丁寧語や敬語やら色々難しいですよね。
伝わることを目的とし、ここでは「発話調整」(やさしい日本語)を教えていただきました。

やさしい日本語

やさしい日本語は、普通の日本語よりも簡単で、外国人にもわかりやすい日本語に言い換えることです。
1995年の阪神淡路大震災で被災した外国人が、当時、必要な情報を受け取ることができなかったそうです。
そこで災害時に適切な行動をとるように考えだされたのがやさしい日本語です。
今は、災害だけでなく、日常の生活でも情報を伝える手段として使われているようです。
最近、緊急時のメディアでもやさしい日本語で呼びかけを見るようになりました。また行政でもやさしい日本語の表記を見かけるようになりました。

相手がわかるように、コミュニケーションをとりやすくするためのやさしい日本語。
今まで見聞きしたことはありましたが、深く考えたことがありませんでした。
帰宅後ネットで調べてみると、国や各県でガイドラインや例文なども多く紹介されていました。
以下にわかりやすそうなものを挙げました。ご参考に。

文化庁 
在留支援のためのやさしい日本語ガイドラインなど

東京都多文化共生ポータルサイト(公益財団法人東京都つながり創生財団)

やさしい日本語のポイント

やさしい日本語をつくるポイントは、講習会やこれらのサイト、やったワークから、自分の言葉でまとめると

1.本当に伝えたいことだけにし、簡単な内容にする(一語一句訳そうとしない)
2.一文を短くする
3.シンプルな文章にする(一つの文には主語と述語を1つまで、二重否定を使わないなど)
4.イラストやスマホの検索画像などを使う

などがスタートかなと思います。

そして聞く態度としては、

1.傾聴する(先走って言わない)
2.正そうとしない(そもそも正しいとは?)
3.会話を楽しむ
4.教えてあげる立場ではないことを理解(先生と生徒ではない)

かなと思います。(他にもポイントや心構えはたくさんあります。)

これからの自分

今回の講習会のチラシをみて、娘が行きたいと言っていました。(実際は大人向けなので参加していないが)
先日タイへ行ったことで、日本以外に興味を持ち、海外へのハードルが下がったようです。
私自身が日本語学習支援ボランティアなどに関わることで、子供達の関心や交流が出てくるとうれしいなと思います。
でも子供達はもともとクラスにいるので、クラスメイトには偏見はないようですが。

日本に住む外国人は今後ますます増えていくでしょう。
(日本が魅力ある国でいられれば)
日本の労働人口の減少に伴い、働く外国の方の重要度はさらに高まります。そういった日本で暮らす外国人が、共に楽しく生活できることは、私たち日本人にとっても大事な課題だと思います。
魅力的な地域であれば、人が人を呼び、活気のある地域になっていくと思います。
共生するすべての人に関わることで、日本人だけでは達成が難しいと思います。
私もそのために、自分事として考えていく必要があると感じます。

そして、この新しく始まる地域日本語教室のボランティアに、まず参加してみようと思いました。

さらに市役所の方に少しお話を伺うと、この支援者側のボランティア募集は情報が広まるが、外国人には情報が伝わらないことにちょっと困っているとおっしゃっていました。
行政もまだまだ模索中なのがわかります。
他の行政はすでに実践し、うまくいっている地域もあると思うので、そういったヒントをどんどん活用していってほしいものです。
またほぼ皆持っているスマホなど、SNSで発信するなどやり方は色々ありそうです。

今回は、微力ながら地域の幼稚園などにチラシ配布のお願いからお手伝いさせていただくことにしました。
何かお手伝いできることで関り、少しでも、私が毎回海外で親切にしてきてもらったことへの恩返しになったらと思います。


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