ナンニモシタクナイ
と頭が言う。だれしもがこんなふうに思う時期があったのではないだろうか。そのうち社会に出てそんなことも言っていられなくなると、次第に慣れ、もしくはその声を無視して生きられるようになるのか。
もしかすると十代や二十代前半に、ナンニモシタクナイに支配されていたのは、社会に出ることや将来への不安が大き過ぎて思考停止したかったのかもしれないし、ひょっとするとホルモンのバランスが不安定な時期は、やる気のコントロールができずに、ナンニモシタクナイと振り切って空回りを繰り返していたのかもしれ