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結論の飛躍 (認知の歪み 10-5)

「最近、彼氏からの LINE の
返事が遅いんやって?」

「うん…」

「仕事が忙しいんでしょ?」

「うん…」

「どうしたの?」

「返事が遅いのは、私に興味が
無くなったからだよ。絶対。
そうだ、浮気してるかも」

「えぇー? (なんでそうなるの?)
仕事なんでしょ?
それは違うと思うよ」

「違わないよ。きっと、もう、
私のことなんて、どうでもいいんだよ」

何の根拠も無いのに、
びっくりする方向の悲観的な結論を出して、
悲観的な思い込みに支配されてしまう。

こうでこうでこうだから、こうなる
というステップが無く、物事を
順序立てて考えられていない。
(論理的な構造化が出来ない)

典型的な、決めつけの思い込み。
「何を根拠に?」と訊いても
答えられないことが特徴的。

ーーー

アーロン・ベック
『認知行動療法』

思考や行動の癖を把握し、
自分自身の認知・行動パターンを
整えていく心理療法。

私たちは、物事を
自分なりに、主観的に
判断しています。

しかし、
ストレスがかかっている時や、
特別な状況下では、
判断に偏りが生じて
認知の歪みが強くなる
つまり受け止め方に偏りが生じます。

そして、その偏り方には、
人それぞれに傾向があるものです。
その傾向(自動思考)に自分で気づき、
自分で改めていけることが理想的。

例えば、相手の言動が
自分の思い通りにならないと、
自分に興味が無いんだと決めつける
思考の枠組み(スキーマ)があり、

いつも、直ぐに返事が欲しい LINE
に、彼氏からの返事が無いと
瞬間的にネガティブなイメージが浮かび
浮気してる! と考えてしまう。
そして、落ち込む。

思い込みに感情が支配されている
いつも同じように考えてしまう
自分自身の考え方の癖を知り
物事に、対して、落ち着いて
考えてみると楽になるかも。

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