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本について思うこと

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幼少期から本の虫でした。最近は離れていましたがやっぱ腐れ縁ですね。本を通して人はつながれる、そして本は時として人を変えると本気で信じています。
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#読書の秋2021

「本に選ばれる」経験ー古本屋さんー

「本に選ばれる」経験ー古本屋さんー

先日、中学生に国語を教えていると、教材となるエッセイに惹かれる部分があった。

「本は古本屋で三冊同時に買うようにしている」
「多様なジャンルから本を3冊、選び抜くことは今の自分にしかできないため、それがピンポイントに個性を表現しているのが心地よい」

普段なら何気なく読み飛ばしてしまうようなエッセイの一つだが、妙に記憶に残っている。

「3」という数字の得も言わぬ魅力からか、「古本屋」という居心

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本は人生のおやつです!(2)

本は人生のおやつです!(2)

本は人生に彩を添えてくれるもの、という意味合いで、尊敬する書店の名前を拝借したこのシリーズ。ちなみに前回はこちら。
今回は「小説と地域活性化」について、最近読んだ本から感じたことを書いてみようと思います。

「京都寺町三条のホームズ」という小説をご存じでしょうか。北海道出身、京都市在住の望月麻衣さんにより、2015年以降双葉社から出版されているシリーズ小説です。
内容はざっくり言えば「ホームズ」と

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「本は人生のおやつです!!」(1)

「本は人生のおやつです!!」(1)

この言葉を聞いてピンとくる人は、おそらく関西在住の読書家さんが多いのではないでしょうか。
そうです、大阪駅からすぐ近くのビルの一角にある小さな部屋に、新刊も古本も絶版本もごちゃまぜに所狭しと置いてあるあの本屋さんです。
一度訪れた人ならわかるとは思いますが。店主さんがとっても気さくな方で、「今日こんな気分でこんな本が読みたいです!」と言ったら、おすすめの本を熱意と愛情たっぷりに語ってくださります。

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