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2022年8月の記事一覧

【詩】最後の友達

夢の中で、私は時々男の子で、海の見える学校に通っていた。

一人目の友達は、夏休みの前に転校してしまった。
二人目の友達は、空想上の家族に手紙を書いていた。
三人目の友達は、新月の夜について話してくれた。
四人目の友達は、「かしこい兎」と呼ばれていた。
五人目の友達は、この町のことを何でも知っていた。
六人目の友達は、一人目の友達とよく似ていた。
七人目の友達は、飴玉みたいな声で笑っていた。
七人

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【詩】オレンジ

”これは君にしかできないことだよ"
"だから早くあいつらに火を点けて"
ぼく一人のためだけにある鉄塔から
今日も人体に有害な電波が出ている
体温が下がる飲み物ばかり飲むようになって
それからすべてが幻になった
美しい人やものが世界から消えていくたびに
なんだか賢くなったような気がするんだ
夜のせいかな
そのうち放火事件が起こるこの町でも
赤と黄を混ぜればオレンジになる
それだけで生きていけると思っ

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【詩】生まれ変わるなら彗星がいい

誰かが法則を破って軌道から外れた
そのうち違う誰かも別の方向へ飛んでいった
やがて惑星はひとつもいなくなり
太陽も燃え尽きた
その塵があつまって
また明日から新しい世界が始まるらしい

次に生まれ変わるなら彗星がいい
放物線の軌道を描いてさ
一度過ぎればもう二度と
戻ってこなくてすむように