【詩】最後の友達

夢の中で、私は時々男の子で、海の見える学校に通っていた。

一人目の友達は、夏休みの前に転校してしまった。
二人目の友達は、空想上の家族に手紙を書いていた。
三人目の友達は、新月の夜について話してくれた。
四人目の友達は、「かしこい兎」と呼ばれていた。
五人目の友達は、この町のことを何でも知っていた。
六人目の友達は、一人目の友達とよく似ていた。
七人目の友達は、飴玉みたいな声で笑っていた。
七人目の友達は、嘘つきなのに皆に愛されていた。
七人目の友達のせいで、私は学校へ行かなくなった。
その他の同級生たちは、怒ったり泣いたり笑ったりするだけだった。

最後の友達は、私にしか聞こえないように「海が嫌いだ」と言った。


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