Nakano Nanae

ナカノ ナナエ/詩とコラージュの制作、アート系ワークショップの企画をしています。not…

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ナカノ ナナエ/詩とコラージュの制作、アート系ワークショップの企画をしています。noteでは主に詩を掲載しています。音楽とアイドルが好き。イラストも描きます。

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個性豊かな解釈で、世界は広がっていく【詩の作者になりきるワークショップ】

こんにちは、ナカノです。 詩やコラージュの制作と、ワークショップの企画を行っています。 noteでは主に詩を掲載しています。 この度、詩についての新しいワークショップを企画いたしました。 内容は、参加者の方に「詩の作者になったつもりで、一つの『詩』の解説を書いていただく」というものです。 「同じ作品でも、感じ方や解釈は人それぞれ」というのはよく言われますが、その多様さや面白さを、深く体験していただくことはできないだろうか?と考えたのが、このワークショップです。 テーマと

    • 【詩】春分

      「これで最後にしよう」と 言うのはもう100度目くらい だからもう誰も私を信じてくれないし 私だって信じていない みんながほしがる青い鳥 しらんぷりする赤い鳥 誰かに愛されるために 大きくなった苺と 小さくなった犬 僕の体から春が分かれて ただの点になった 今度こそ これで最後にしようと思う

      • 【詩】変色

        ある日世界の色が変わった 紫の空に黄いろい山並み ふもとを流れる赤い川 桃色の草原には 黒い花が揺れている だけど鏡の中の僕だけは 昨日と変わらない青白い顔 君の濃い灰色の瞳と 光を受けて緑がかる髪が 今はどんな色をしているのか 知るのはまだ少し怖い

        • 【詩】映画を観ました

          映画を観ました それは希望をなくした二人のロードムービー いつ死んでもいいと思いながら どこか分からない場所を列車で走る 終点に着いたら今度は車を盗んでまた走る もしも一人だったら まだあの町にいて なんとか暮らしていたかもしれないな でもあなたがいたからここまで来てしまった 氷みたいに透き通った目をしている そんな映画を観ました

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          朝焼けの高速道路で聴くまでは良い曲だって気付けなかった #短歌

          朝焼けの高速道路で聴くまでは良い曲だって気付けなかった #短歌

          雨の良いところを伝えたい時に虹の話をするのは無しです #短歌

          雨の良いところを伝えたい時に虹の話をするのは無しです #短歌

          【詩】海の底でも

          置いておく場所がなくなったので 写真をたくさん捨てた これで思い出せなくなることがまた増えた 風の吹かない朝 月の出ない夜 もしも逃げだせない時は いつでも電話してほしい 海の底でも 崖の上でも あのファミレスでも どこへだって迎えにいくよ

          【詩】海の底でも

          【詩】あとの二人

          100人いたら 90人は同じようにやるだろう 5人は変わり者だと笑われ 3人は金持ちになり あとの2人は今も行方知れず あのことを告白するのは もう少し後にするよ 雨が埃を流した頃 ぬかるみにそっとつける足跡のように 君が私を忘れた頃 その髪をなでる風のように

          【詩】あとの二人

          【詩】海の町の嘘

          君の町の海は宝石みたいに輝く緑色で この町の海は見慣れた灰色 知らない人が人気者になって すぐに忘れられていった 少しだけ信じていたあの予言が 当たっていた世界のことを考えてみる 「小説は読まない。だって全部嘘だから。」 そう言いながら 私の話はいつも聞いてくれたね 全部嘘かもしれないのに

          【詩】海の町の嘘

          【詩】昇る時と沈む時

          太陽が昇る時と沈む時、 どちらが美しいと思う? 君は昇る時で 私は沈む時だった 君の好きな人は 私の嫌いな人で 君がとっておきの日に選んだ服は 私が苦手な紫のジャケット いつか今日と同じ悲しみに出会う時には 思い出すことくらい許してくれよ まぶしすぎる朝日と しずかな夕暮れの色

          【詩】昇る時と沈む時

          【詩】偽物

          本物の星は手に入らないから 星空の絵を描いた 本物の月は手に入らないから 紙を切り抜いて作った それでも足りなかったから 庭の木に電球を吊るして 光らせてみたりした 本物の君にはもう会えないから 君が好きだった歌を聴いている

          【詩】偽物

          同じ趣味だったとしても絶対にあの人とは友だちになれない #短歌

          同じ趣味だったとしても絶対にあの人とは友だちになれない #短歌

          恋よりも夢よりもただあの雲が赤く染まっていくのがきれい #短歌

          恋よりも夢よりもただあの雲が赤く染まっていくのがきれい #短歌

          【詩】表面

          遠く光るその美しい星の表面は 猛毒のガスで覆われているらしい お湯を沸かす音だけがはっきりと聞こえる それ以外のことはどうでもいいみたいに 記憶を消して一話から 読み返したら何か変わるのかな 好きな人ばかりが死んで 嫌いな奴ばかりが生き残っている気がするだろう 誰も見ていなかったとしたらあなたはここで何をしますか どんな願いでも叶うとしたらあなたは何を願うでしょうか

          【詩】表面

          【詩】態々

          わざわざ日付と場所を調べるんじゃなくて たまたま見た流れ星じゃないと願いは叶わないと思う お金で買える四つ葉のクローバーで満足ならそれもいいけど あのとき思ってもいないことを言ったのは 君の前ではそういう人間でいたかったから オレンジの灯りが反射して夕焼けみたいになった 書きかけの返事をずっと送らずにいれば いつまでも繋がっていられる気がした

          【詩】態々

          【詩】一番星

          こんな時間に行ったって もう誰もいないし 何も残っていないよとみんなが言う 月と一番星の距離はまた少し離れた このまま離れ続けたら 隣にいたことさえ いつか忘れてしまうだろうか 仰向けになって 無限のひとつ前まで数える たった一言が見つからないまま 空は美しい群青に染まっていく

          【詩】一番星