最寄品、買回品、専門品という区分
「物」の区分・区分け方法の一つとして、最寄品、買回品、専門品という区分があります。
1.最寄品
最寄品(もよりひん)とは、日用品や食料品のように、消費者の購買頻度が高く、消費者が時間をかけずに生活行動圏内で購入するような物のことです。
最寄品の特徴は、購入頻度が高く、単価が安めで販売店舗による価格差が少ないということです。このため、最寄品は、住居近くの店舗やいつも通る道付近などの便利なところで買われることが多いです。
メーカー(最寄品を作っている)の立場で考えると、最寄品は、計画的に購入されることが少ないといえます。このため、消費者の最寄店の目立つ位置に商品を陳列される等の製品へのアクセス機会を確保することがポイントになります。
2.買回品
買回品(かいまわりひん)とは、消費者が、いくつかの製品を十分に比較検討してから購入するような物のことです。買回品の例が、高価な家電製品や自宅などです。
このような物の単価は高めになりますが、購入する際には、複数の販売店舗に行って検討したり、複数のレビュー記事などを参考にして検討することが多いと思われます。
なお、一般的には最寄品に分類されそうな消耗品であっても、買回品に分類されるケースもあります。例えば、特別な匂いや特別な肌触りがするティッシュなどです。
買回品では、他社製品との差異(差別化)の説明をうまく行い、購入者に支持されることが必要と思われます。
3.専門品
専門品(せんもんひん)とは、購入の際に、特別な知識や趣味等が前提となる物のことです。専門品の例が、高級自動車や高級ブランド品です。
専門品の単価は高いことが多く、販売している店舗も限られています。しかし、購買者は、店に行って買いたい専門品を指名買いします。
このため、専門品としての競争力を上げるためには、ブランド構築・維持を考慮した宣伝等を行う必要があるようです。
なお、パソコンやスマートフォンのように、昔は専門品でしたが、市場での普及度が上がるとともに買回品となる例もあります。
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