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ミステリー小説紹介

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ミステリー小説を、なるべくストーリーそのものに触れずに、読後の楽しい気持ちで紹介したいと思います。
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#おすすめ本

読書紹介 ミステリー 編Part18 『人形はこたつで推理する』

読書紹介 ミステリー 編Part18 『人形はこたつで推理する』

 どうも、こぞるです。
 本日オススメする本は我孫子武丸先生の『人形はこたつで推理する』です。
 不勉強な私は、我孫子武丸先生といえば、サウンドノベルゲームの『かまいたちの夜』とか、『殺戮にいたる病』の印象たったので、こんなに可愛らしい表紙のつく作品を書かれているとは知りませんでした。

ー作品内容ー
 異色の人形探偵が難事件を次々解決。
 人形探偵が大活躍する青春ユーモアミステリー。
 風変わり

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読書紹介 ミステリー 編Part16 『私の大好きな探偵 仁木兄妹の事件簿』

読書紹介 ミステリー 編Part16 『私の大好きな探偵 仁木兄妹の事件簿』

 どうも、こぞるです。
 今回は、仁木悦子先生の書かれた仁木兄妹シリーズの短編を、東京創元社の元編集であり、元社長でもある戸川安宣さんが編纂した、こちらの本をご紹介いたします。時系列順に仁木兄妹の物語が並んでいて読みやすく、また、雑誌掲載のみで単行本にそれまで未収録だったものも掲載という、ありがたさ満点の一冊です。

−作品内容−
 のっぽでマイペースな植物学者の兄・雄太郎と、ぽっちゃりで好奇心旺

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読書紹介 ミステリー 編Part15 『貴族探偵』

読書紹介 ミステリー 編Part15 『貴族探偵』

 どうも、こぞるです。
 本日私がオススメするのは、麻耶雄嵩先生による『貴族探偵』です。
 麻耶雄嵩先生は『メルカトルかく語りき』以来の2作目ですね。今作も一癖も二癖もあります。

ー作品内容ー
信州の山荘で、鍵の掛かった密室状態の部屋から会社社長の遺体が発見された。自殺か、他殺か? 捜査に乗り出した警察の前に、突如あらわれた男がいた。その名も「貴族探偵」。警察上部への強力なコネと、執事やメイドら

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読書紹介 ミステリー 編Part14 『奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻』

読書紹介 ミステリー 編Part14 『奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻』

 どうも、こぞるです。
 本日ご紹介する小説は泡坂妻夫先生の『奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻』です。曾我佳城という引退した奇術師(プロマジシャン)を名探偵に据えた短編をまとめたものとなります。
 泡坂先生は、ご自身も実際に著名な奇術師であるという一風変わった経歴の持ち主としても知られています。

ー作品内容ー
 曾我佳城(そがかじょう)の行くところに怪事件あり……若くして引退した美貌の奇術師、その

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読書紹介 ミステリー 編Part1 『ロシア紅茶の謎』

読書紹介 ミステリー 編Part1 『ロシア紅茶の謎』

どうも、こぞるです。

こちらの「ロシア紅茶の謎」は、日本を代表するミステリ作家の有栖川有栖(ありすがわありす)先生の初期作品です。1994年発行で、警察にも顔がきく犯罪心理学者の火村英生と、大学時代からの友人でそこそこの推理小説家の有栖川有栖(作者と同名)のコンビが事件に立ち向かう短編集となります。
このコンビについては、昨年?に斎藤工・窪田正孝ペアでドラマ化されて話題になっていたので、知ってい

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