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を薦め書房
2020年6月26日 16:48
どうも、こぞるです。 本日ご紹介するのは、折原一先生の『異人たちの館』です。 異人って、結構強い言葉ですよね。異なる人?大体は外国人という意味で使われることが多いですが、差別的なニュアンスもあったりするようです。 方言周圏論で知られる柳田國男先生は、『遠野物語』の中で、異人を山の神だと記しています。箱根駅伝の人ではないです。-作品紹介-富士の樹海で失踪した息子・小松原淳の伝記を書いて
2020年5月31日 21:44
どうも、こぞるです。 今回の作品は中山七里先生の『連続殺人鬼カエル男』。キャッチーなタイトルですよね。これは2009年に『このミステリーがすごい!』大賞(通称『このミス』)という、一般公募できるミステリー小説の新人賞の中でも一番といってもいいほどのコンテストで、最終候補にまで残った作品です。ちなみに、その年の大賞には中山七里先生の『さよならドビュッシー』が選ばれています。・・・中山七里先生?あ
2020年6月17日 09:56
どうも、こぞるです。 今回オススメするのは、岡嶋二人先生で『クラインの壺』です。 どの視点から語るか悩んじゃう、1989年に出版された"岡嶋二人"先生の最終作です。-作品内容- ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。アルバイト雑誌を見てやって来た少女、高石梨紗とともに、謎につつまれた研究所でゲ
2020年6月6日 11:16
どうも、こぞるです。今回ご紹介する作品は、北村薫先生作『紙魚家崩壊 九つの謎』となります。 前回のPart5で日常の謎に触れましたので、その代表的な作家の1人である北村薫先生の作品を紹介しよう!という運びとなりました。これまで数々の名シリーズを生み出している方でして、私は結構これまで読んできたので、どれを読み直そうかと思っていたのですが、今回思い切って、こちらの短編集に初めて手を出してみました
2020年6月3日 15:34
どうも、こぞるです。 本日のご紹介は米澤穂信先生の『春期限定いちごタルト事件 』。小鳩くんと小山内さんという高校生2人による物語で、小市民シリーズと呼ばれるシリーズの第1作です。 米澤穂信先生といえば、数年前にアニメが大ヒットしていた氷菓でも知られますね。デビュー作がライトノベル文庫であったからか、決してアニメっぽい口調で喋ったりはしないのですが、普段生きていれば使用しないような語彙が出てき