操縦士と少女が繋いだその手に
My God, what have we done?
広島に原爆が投下された時、エノラ・ゲイ号の副操縦士はその光景を目の当たりにして、メモにそう書き残したそうだ。
それから10年後。生後8ヶ月で被爆したある少女が、家族と共にアメリカに渡った。牧師の父が出演することになったテレビ番組に、家族も揃って出ることになったからだ。
少女はそこで、その副操縦士と対面する。
悪人だと思って、ずっと憎しみを抱き続けてきた人。いつか絶対に仇を取ろうと願っていた相手を目の前にしたのだ。