私の幸せな時間

会いたい人に会えない。行きたい場所に行けない。それだけでなく、ここ最近SNSを開いても憤りを覚えたり絶望的なトピックばかりで、正直心が疲弊してきているのを感じる。

そんな時、自分にとっての「幸せ」を備忘録として残している方を見かけて「これいいな」思った単純な私は、自分の「幸せ」についても書き出してみることにした。

私の幸せな時間

・おばあちゃんのお家で和菓子をいただきながらお話する時
・財布と音楽だけをポケットに入れて知らない街を歩く時
・ベランダに出てみたら風の匂いに季節の変化を感じた時
・旅行や遠足の日に誰よりも早く目が覚めてしまった時
・朝起きると焼きたてのスコーンの香りがした時
・綺麗に焼けた父の手作り餃子を口いっぱいに頬張る時
・アイスを食べながら金曜ロードショーでジブリ作品を観る時
・スポットライトが輝くライヴハウスで好きなアーティストを間近に見つめた時　
・ヴァイオリンの演奏を聴いていて奏者と呼吸が合うのを感じた時
・映画を観始めた最初の数分で「あ、この映画好きだ」と確信する時
・人の少ない美術館でときに「よくわからない」モダンアートを眺めながらひとりボーッとする時
・教会のサマーキャンプで子どもたちの遊び声を聞きながら畳の上でウトウトする時
・友人と出かけた際、予定には無かったけど突然の思いつきで「今からここ行こう」と未知の冒険が始まる時
・人と語り合ううちに相手の人間らしいオフな一面が見えてきて「あ、この人は今僕に心を許してくれたのかもしれない」と感じる時
・親戚のように慕っている教会の人たちとお酒を交えながら語り合う時
・ダウンライトに照らされた洗面所で音楽を流しながら躍る時
・京葉線の車窓からお城が見えた時
・昔友人にもらった手紙を読み返す時
・会う約束をしてない友人とばったり会えた時
・レコードストアで何気なく試聴したアルバムがタイプな音楽だった時
・お気に入りの服を着てヘアスタイルをきめ「ここは私のランウェイ」とばかりに街へ繰り出す時（ただしシャイな自分が現れてモデルモードは5分ともたない）

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きっと他にもたくさんあるのかもしれないけど、今思い出せるのはここまで。

場所やモノなど項目ごとに書こうかとも思ったけど、どうやら私の幸せはそれらを掛け合わせた「時間」として残っているようだった。

その時は「幸せ」だなんて感じていないのだけど、今思えばちゃんと「幸せ」だった時間。

もう少しだけ、噛み締めていたい。