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30日間映画チャレンジ

Instagramで始めた #30DayFilmChallenge が珍しく最後まで続いたので、noteの方でもコメント付きで残しておこうと思います。

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※英語のニュアンスが多少異なるところもあるかもしれませんが、ご了承ください。

Day1:the first film you remember watching

1日目:あなたの覚えている中で初めて観た映画

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『ダンボ』(1941年)

幼い頃、繰り返し観てしまうくらい好きでした。冒頭のシーンで登場する赤ちゃんダンボがとにかく可愛すぎて癒されます。中盤でサーカス団員の溢した酒をダンボが飲んでしまう場面があるのですが、酔ったダンボが見る幻覚の描写がかなり狂気的です。


Day2:a film you like that starts with the first letter of your name

2日目:あなたの名前の最初の文字から始まる好きな映画

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『ナポレオン・ダイナマイト』(2004年)

Nikiの「N」から始まる映画です。
冴えないオタクキャラが主人公。特別なことが起こるわけでもなくゆるい日常を描いた映画なので、好き嫌いは別れるかもしれません。ただ、この映画の空気感にハマる人は絶対にいるはず。なぜならこの作品の「ダサさ」にはセンスがあるから!オープニングなんて最高です。


Day3:a film that has more than five words

3日目:タイトルが5文字以上の映画

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『The Fault in Our Stars』(2014)

この映画のタイトルは、直訳すれば「我々の星のせい」になりますが、邦題では『きっと、星のせいじゃない。』と付けられています。なぜ原題とは逆のタイトルが付けられているのか?
SNSでは度々「邦題センス悪い問題」が話題に上りますが、この作品の場合は例外かもしれません。おそらく映画を鑑賞した後なら、この邦題が付けられた理由がわかるのではないかと思います。美しい青春映画です。


Day4:a film with a number in the title

4日目:タイトルに数字が入っている映画

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『Short Term 12』(2013)

ティーンエイジャーをケアする短期保護施設「Short Term 12」を舞台に、心に傷を抱える女性スタッフとその恋人、子どもたちを描いた作品です。どんなに理解したいと願っても、同じ痛みを持つ者にしか共有できないことって絶対にあるのだと思います。それでも、黙ってそばにいてあげたり、たとえ離れても相手を待ち続けること、そして時に笑わせてみたり...些細なことが、誰かにとって大きな支えになることもあるのかもしれません。心にぽっかりと空いた穴を優しく塞いでくれるような、そんな作品です。


Day5:a film where a character has a job you want

5日目:憧れの職業に就いているキャラクターが登場する映画

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『Katy Perry: Part of Me』(2012)

完全にオタク入っていてすみません...職業というか「ケイティ・ペリー」という存在が、もはや私の憧れなのです。とはいえ、彼女のファンではない方にも充分に楽しんでいただける作品だと思います。敬虔なクリスチャン家庭に育った女の子が、自分を解放させ世界中を虜にするスターへと成長していく物語。スターであるとはどういうことなのか?中盤、ステージに上がる瞬間の彼女の表情に全ての答えがあるのかなと思います。


Day6:your favorite animated film

6日目:お気に入りのアニメーション映画

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『魔女の宅急便』(1989)

自分のできない事を思い知らされるのも怖いけど、一番怖いのは「今までできていた事ができなくなること」なのかなと思います。飛び方を忘れたキキがウルスラの家に泊まりに行くシーンは、そんな恐怖を感じた時によく観ていました。


Day7:a film that you will never get tired of

7日目:何度観ても飽きない映画

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『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)

子供時代は『ハリー・ポッター』と共に成長したと言っても過言ではないくらい、自分にとって特別な作品です。今まで何回観たのかわかりません。もちろん全作品好きなので厳選するのにかなり迷ったのですが、4作目は「例のあの人」が復活するという物語の転機でもあり、対抗試合やダンスパーティーなど見所が多い回でもあるので選ばせてもらいました。


Day8:a film where you liked the soundtrack more

8日目:サウンドトラックが好きな映画

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『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』(2014)

英語のニュアンス的には(作品以上に)サントラが好きな映画、なのかなと思いました。
スコットランドのアーティスト、Belle And Sebastianの同名アルバムを映画化したミュージカル作品です。そのため、正直映画というよりは長いミュージックビデオを観ている感覚に近いです。ただ、メインの音楽はどれも耳馴染みが良く、グラスゴーの街並みや70年代風のレトロな衣装も可愛いので、休日の昼間にBGM感覚で流しておきたい作品です。私の推しの1人、Years & Yearsのオリーくんが俳優として出演してるのもポイント高いです。


Day9:a film you hate that everyone else liked

9日目:みんな好きだけど自分は嫌いな映画

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『グレイテスト・ショーマン』(2017)

この作品を好きだと言う人は多いので嫌いな理由を語るのは少々心苦しいですが、そういうテーマなのでご了承ください。(それに映画の感じ方は人それぞれなので...)
この作品には社会で不当な扱いを受けるマイノリティが登場し、人種差別といった根深い問題も描かれています。しかし、様々な問題に手を出した挙句最後まで全てを回収しきれず、最終的に主人公に都合のいい形で「良い話風に無理矢理まとめて終わり!」感が否めないのです。音楽がどれも最高なだけに、そこが残念でならないです。


Day10:your favorite superhero film

10日目:あなたのお気に入りのヒーロー映画

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『インクレディブル・ファミリー』(2018)

前作『Mr.インクレディブル』は小学生の時に観たのですが、内容の面白さは変わらず「家族のあり方」など時代と共にアップデートされている感じが好感持てました。
エドナ・モード、大好きです。


Day11:a film you like from your least favorite genre

11日目:あなたの苦手なジャンルで好きな映画

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『ライフ・イズ・ビューティフル』(1997)

苦手というか、あまり観ないジャンルは「戦争映画」なのかなと思います。親に勧められて今から10年以上前に鑑賞しました。ホロコーストの悲惨な状況下、息子の為にある嘘をついて明るく振る舞い続ける父親を描きます。現実から目を背けてオブラートに包んだような映画はあまり好きではないのですが、この作品はまた少し違うのかなという印象を受けました。ユーモアや家族愛を描きながらも、戦争の悲惨さがじわっと残ります。


Day12:a film that you hate from your favorite genre

12日目:あなたの好きなジャンルで嫌いな映画

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『グリーンマイル』(1999)

好きなジャンルは「ヒューマンドラマ」です。
スティーヴン・キングのファンタジー小説が原作であり、刑務所を舞台に看守と死刑囚との心の交流を描きます。名作映画として名高いみたいなのですが、子どもの時に観たあるシーンがトラウマとして残り、大人になってから再び鑑賞しましたがやはり好きにはなれませんでした。


Day13:a film that put you in deep thoughts

13日目:深く考えさせてくれる映画

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『ハーフ・オブ・イット』(2020)

映画といえばどれも「受動的」コンテンツなのかもしれませんが、私は「ただ観て楽しむ」映画よりも、観る側にも何か問いを投げかけてくれるような映画が好きです。なのでこのテーマに当てはまる作品はたくさん浮かぶのですが、とりあえず最近観た中から選ばせてもらいました。
アメリカの田舎町に暮らす女子高校生が、アメフト部の男子からラブレターの代筆を頼まれることから、物語が展開していきます。Netflixオリジナル作品です。偉人たちの残した格言の引用や、恋文を通して紡ぎ出される言葉たちに、私自身も自分の持つ恋愛観について考えさせられました。自分の信じてきたものや考えが壊される瞬間って、悩んだり、混乱したり、怖くも感じるけど、そういう時にこそ物語は進んでいくんですよね。


Day14:a film that gave you depression

14日目:鬱々とした気分にさせる映画

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『少年は残酷な弓を射る』(2011)

母親に対して強い悪意と執着心を持つ息子と、彼に戸惑う母との関係を描いた作品。映画は母親の視点から描かれているので、私もつい親目線で観てしまい、愛情を持って接しているつもりでも歪んでいってしまう息子に戸惑いや恐怖を覚えてしまったのですが、息子目線で観たらどうだったのか?と今になって思いました。
息子を演じるエズラ・ミラーが怖いくらいに美しいです。


Day15:a film that makes you feel happy

15日目:幸せな気分にさせる映画

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『横道世之介』(2012)

「そういえば大学の時こんな奴いたわ〜」と、不意に昔の友人を思い出してはクスッと笑みが溢れたり、懐かしさに涙が浮かぶことってありませんか?この作品は、そんな「懐かしさ」を二つの時系列から巧みに描いた作品です。「幸せ」ってその時に感じるものじゃなくて、後になってからふと思い出すものだと私は思うのです。


Day16:a film that is personal to you

16日目:個人的に思い入れのある映画

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『ある少年の告白』(2018)

この作品については、正直あまり語りたくはありません。私の推しの1人、トロイ・シヴァンが俳優として出演しています。しかし初めて観た時に強い衝撃を受け、それ以来観ることができません。


Day17:favorite film sequel

17日目:好きな続編映画

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『ターミネーター2』(1991)

親が好きで、子どもの頃に何度観たかわかりません。それもなぜか1作目ではなく2作目ばかり観ていました。たぶん少年が出てくるから同じ目線で楽しめたのかもしれないです。1作目がヒットして製作された続編映画って、コケるか、「面白いけど1作目には劣る」イメージが強いのですが、この映画に関しては続編単体としてみても圧倒的に面白いです。


Day18:a film that stars your favorite actor/actress

18日目:お気に入りの俳優が主演する映画

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『君の名前で僕を呼んで』(2017)

みんな大好き、ティモシー・シャラメですね。
まさに彼の魅力や才能が溢れ出ている作品です。1983年、北イタリアの美しい風景と、バッハやラヴェルの旋律にのせて、17歳の痛々しくも喜びに満ち溢れた初恋が描かれます。声色、仕草、目の動き一つとっても、彼の演技には魅了されてしまいます。彼と同じ世代に生まれ、リアルタイムで彼を追うことができる幸運に心から感謝します。


Day19:a film made by your favorite director

19日目:お気に入りの監督の映画

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『Mommy』(2014)

グザヴィエ・ドラン監督の作品は「映画」というよりも「アート」に近いと私は思っています。カメラワーク、色彩感、音楽の載せ方がとにかく綺麗で、芸術的センスを感じさせるのです。その中でも特にこの作品は、彼の才能が余すところなく発揮された「最高傑作」だと思っています。多動性障害の息子とシングルの母、向かいに住む女性教師との間の人間模様が、1:1の画面構成で描かれます。Oasisの『Wonderwall』が流れる場面での映画体験は、これから先もずっと私の心に残り続けるでしょう。


Day20:a film that changed your life

20日目:あなたの人生を変えた映画

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『ウォールフラワー』(2012)

映画が人生を変えるなんて大袈裟かもしれないけど、作品の内容とそれを観た時の年齢や私生活がピタッとリンクして、思考や意識が変化することで結果的に人生が変わることって、不思議とあったりするのかなと思います。
この映画の主人公は、友達のいない高校生の男子。パーティーでも端っこで一人佇んでいるようなタイプだけど、2人の「はみだし者」との出逢いによって彼の高校生活は一変します。私自身、中学・高校時代は友達も少なくどちらかといえば地味なタイプだったけど、それは自分にも原因があったのかもしれないとこの映画から教えられました。自分から誰かに近づくのって少しの勇気が必要だけど、主人公のチャーリーが自ら壁際を離れた時に受け入れてくれた人がいたように、自分を変えたり誰かに合わせようとしなくたって、ちょっと踏み出してみれば素の自分を受け入れてくれる人って案外いるものですよね。


Day21:a film that you dozed off in 

21日目:あなたを居眠りさせた映画

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『天国は、ほんとうにある』(2014)

教会に通っていると牧師から映画を薦められることが極たまにあるのですが、これが結構微妙だったりするんですよね。クリスチャンにも色々なタイプの方がいらっしゃると思いますが、祈ったから全てがうまくいって「神様はやっぱり素晴らしい」という内容だったり、神様の姿を見た人がいるから私も信じるというのは、どうも怪しいし、本当にそれでいいのかな?と思ってしまうのです。そんなことを考えているうちに私は眠りの世界へと導かれましたが…


Day22:a film that made you angry

22日目:あなたを怒らせた映画

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『トガニ 幼き瞳の告発』(2011)

韓国の聴覚障害者学校で実際に起こった性的虐待事件を映画化し、社会に大きな波紋を巻き起こした作品です。R18+指定ではありますが、非常にショッキングな内容のためフラッシュバック等が懸念される方はご視聴を控えられた方がよろしいかと思います。私はあまりの衝撃に言葉を失い、怒りに震えました。そしてこの映画で描かれていることは、決して「隣の国の話」として認識してはいけない。私たちの住む日本でも同じような事件が実際に起こっているという事実を噛み締め、考えていかなければいけない。そう強く思いました。


Day23:a film made by a director that is dead

23日目:もうこの世にいない監督の映画

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『フェリスはある朝突然に』(1986)

『ブレックファスト・クラブ』や『すてきな片想い』等、1980年代のアメリカの「青春映画」を築き上げ、2009年に亡くなったジョン・ヒューズ監督の作品です。男子高校生のフェリスが学校をズル休みするたった一日の出来事を、面白おかしく描きます。80年代のファッションや部屋のデザイン、音楽までとにかくセンスが最高です。そしてマシュー・ブロデリック演じるフェリスを始め、登場するキャラクターたちがなんとも愛おしい。何気ない日常でも、戻ることのない時間って特別ですよね。


Day24:a film you wish you saw in theatres

24日目:劇場で観たかった映画

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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)

公開から35年経った今でも面白さが色あせない、安定して高い満足感が得られる映画だと思います。まるでアトラクションのような、ワクワクするような夢とロマンが詰まったこの作品を映画館で「初見で」観たいと、何度思ったことでしょう。『ストレンジャー・シングス』のキッズたちが羨ましくて仕方がないです。


Day25:a film you like that is not set in the current era

25日目:設定が現代ではない好きな映画

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『ガタカ』(1997)

このテーマだと過去の時代を選ぶ人をよく見かけるのですが、私はあえて近未来の映画を選んでみました。遺伝子によって人間の優劣が付けられる未来社会を舞台に、遺伝子操作ではなく自然妊娠で生まれた主人公が、ハンデを背負いながらも宇宙飛行士を目指します。優生思想の人ってこの現代でも一定数いると思うのですが、優れた能力を持つ者だけが生きる社会は、果たして「豊かな社会」と言えるのだろうか?そもそも、人間は優れていなければいけないのだろうか?今ここで議論するつもりはないですが、そんな問いを投げかけてくれた作品です。
若き日のジュード・ロウ、めちゃくちゃかっこいいです…


Day26:a film you like that is adapted from somewhere

26日目:好きな翻案映画

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『スタンド・バイ・ミー』(1986)

原作はスティーヴン・キングの短編小説『死体』ですが、映画化された際にはベン・E・キングが歌う主題歌『Stand By Me』がタイトルに付けられました。森の奥に放置されているという死体を探しに、4人の少年が旅に出ます。これだけ聞くと一見不気味な印象を受けるかもしれませんが、大事なのは「目的」ではなくそこに辿り着くまでの「過程」です。
大人には決してわからないけど、思春期に足を踏み入れたばかりの少年たちには、彼らなりの悩みや不安があります。たとえ小さくても、彼らにはその世界が全てなのです。だからこそ、同じ大きさの世界に住む者にしかわからないことだってある。大人になってそれぞれの道を歩んで行ったとしても、その一時誰かと共有した世界は、彼らの中にずっと残っているはずです。


Day27:a film that is visually striking to you

27日目:映像が印象的な映画

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『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)

かつて栄華を誇っていたホテルのコンシェルジュとベルボーイが殺人事件に巻き込まれていく様子を、ウェス・アンダーソン監督らしい独特なタッチでコミカルに描いた作品です。可愛らしいセットや衣装、小道具、カメラワークまでとにかく「目」で楽しめる作品です。ポストカードに切り取りたいようなカットがいくつも出てきます。


Day28:a film that made you feel uncomfortable

28日目:あなたを心地悪くさせた映画

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『ミスト』(2007)

こちらもスティーヴン・キング原作の映画です。救いようのない「胸糞映画」としても有名な作品だと思います。激しい嵐が過ぎ去った町に霧が立ち込め、やがて正体不明の生物が住民たちを襲います。極限化での人間模様の描写があまりにもリアルで恐ろしいです。小説とは異なる衝撃のラストシーンは不愉快極まりないのですが、そこまでの作品を作れたという点では映画史に残る傑作なのかもしれません。


Day29:a film that makes you want to fall in love

29日目:恋がしたくなる映画

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『Before Sunrise』(1995)

視覚的に楽しめる映画もありますが、これについては「会話」を楽しむ映画だと思います。小説を読んでいるような感覚に近いです。列車の中で出逢い意気投合した2人の男女が、ウィーンで途中下車し、日が昇るまでの時間を共に過ごします。言葉を通して少しずつ心を寄せていく二人がなんとも愛おしいです。20代前半のうちにこの作品に巡り会えて良かった。続編は30代になった時にまた観直したいと思います。


Day30:a film with your favorite ending

30日目:終わり方が気に入っている映画

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『彼の見つめる先に』(2014)

視覚障害者である男子高校生を主人公に、彼を取り巻く人たちを描いたブラジル初の青春映画です。「障害」や「同性愛」といった一見深刻になりがちなテーマを扱いながらも、そうした障壁を感じさせないくらい爽やかな作品です。終わり方も爽快感があって、観終わった後も気持ちの良い感覚が残ります。


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以上、30作品になります。

テーマによっては厳選するのに迷ったり、久しぶりに観てみたら「これは流石にダメでしょ」と思う映画もあったりして、自分自身もアップデートされているのを感じました。

今はこの30作品でも、きっとまた何年後かに選んでみたら全然違う結果になるのかもしれません。映画を観る時の年齢や環境によって、同じ作品でも受ける印象は全然違う。それも映画の面白さであり、楽しみ方のひとつなのかもしれませんね。

あなただったら、どんな映画を選びますか?



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