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アート、フリマ、DIY…2023年の活動振り返り

2023年も残りわずか。
今年も町屋ラボを拠点に様々な活動を行いました。
この1年を振り返りつつ、記録としてまとめておきます!


アートの取り組み

ほしぷろ「なめとこ山の熊のことならおもしろい」

2023年に入って最初の活動は、演劇公演に関する相談から始まりました。
小須戸から車で1時間30分ほど、福島県の西会津町で2022年に出会った俳優の瀧澤綾音さんから、「自身の出身地である新潟市で演劇公演を行いたい」と、ご相談いただいたのです。

関係者での相談、現地の下見、調整・検討の結果、町屋ラボにクリエイションチームが滞在して、近くの町屋ギャラリー薩摩屋で公演を行うことになり、4月29日、30日の2日間の公演開催が決まりました。

演目は、宮沢賢治作「なめとこ山の熊」を原作にしたクリエイション作品、「『なめとこ山の熊のことならおもしろい』」。2022年5月に西会津町の町中で上演され、その際に管理人も拝見させていただいたこともあり、相談~公演の運びとなりました。

公演の告知フライヤー

クリエイションメンバーの出身地である福島県西会津町、新潟県上越市、新潟県新潟市の3か所を巡るツアー公演で、小須戸公演はツアー最終の2日間。

西会津町と上越市での公演を終えたクリエイションメンバーの皆さんが、4月27日に小須戸入り。初めての会場入りとなるメンバーの方もいる中で、29日の公演実施に向けて準備をされていました。

瀧澤綾音さん(写真左)と
町屋ラボに滞在したほしぷろクリエイションメンバーの方々

公演は2人芝居で、登場人物は生活のために熊を殺し毛皮を売る猟師の小十郎と、殺される熊という原作を下敷きにしつつ、現代社会や日々の生活の中での理不尽を織り交ぜて、それぞれの立場で語りや動きで表現していきます。

興味のある方は、宮沢賢治の「なめとこ山の熊」のあらすじなど、調べてみてくださいね。

以下、写真で公演の様子を振り返ります。

シーンに合わせて原作のテキストや
地域の風景が上映されます。
映像や照明を使った演出も、
演劇の世界を引き立てます。
町中で繰り広げられる演劇公演は、
非日常の世界に入り込むきっかけになりますね。
薩摩屋の土間を公演空間にしたことで、
客席と演者の距離感がとても近い公演でした。

小須戸の町中での演劇公演は初の試みで、それも2日間の公演ということで集客に少し不安がありましたが、結果的には両日とも満員御礼の大盛況となりました!

新潟市周辺からはもちろん、西会津町からも多くのお客様がいらっしゃり、楽しんでいただくことができました。ありがとうございました!

公演の詳細は、ほしぷろさんのwebサイトをご覧ください。


小須戸ARTプロジェクト2023

小須戸ARTプロジェクト2023については、過去の投稿でも何度も紹介してきました。町屋ラボはこのプロジェクトの一環で整備・公開している建物ですから、建物活用のためのメイン活動でもあります。


小須戸ARTプロジェクト2023フライヤー

成果発表は約1か月間ですが、プロジェクト全体としては、6月の準備開始から11月の成果発表終了まで、約5か月の取り組みです。スケジュールについては今のところ、毎年こんな形で落ち着いています。

  1. 6月中旬~7月中旬 参加作家の募集

  2. 8月上旬      参加作家の決定

  3. 8月下旬~     参加作家のリサーチ開始

  4. 10月7日~11月5日 成果発表(展示公開)

リサーチや成果発表の様子、プロジェクトの振り返りについては、別記事にて詳しく紹介していますので、ここでは詳細を省きます。以下よりぜひご覧ください。


アートに関係した、いろいろなうれしい再会

プロジェクトに関連して、うれしい再会もいろいろとありました。

まずは、昨年度プロジェクト参加作家の藤田将弥さん。
今年のプロジェクトのオープニングに岐阜県から駆けつけてくれました!

それにうれしいお土産付き。「町屋ラボ2022」と題したオリジナルデジタルCD。藤田さんが昨年度の町屋ラボ滞在中に感じたイメージを基に作曲した曲をプレゼントいただきました。

藤田将弥さんからいただいた
デジタルCDのお土産!

藤田さんに公表の許可をもらったので、音源のURLをお知らせします。
ぜひお聴きください。

そしてこの年の瀬、プロジェクトに関連して、一つうれしい出来事も。
いろいろなご縁が巡り、2018年の小須戸ARTプロジェクトで制作・展示された鮫島弓起雄さんの八百万シリーズより、3つの作品が小須戸に戻ってきたのです!

2018年に制作・展示された八百万シリーズ
(画像は鮫島弓起雄さんのSNSより)

八百万シリーズは、小須戸で集めた不要になった金属製品とモルタルを組み合わせて、鮫島弓起雄さんが制作した11の作品です。2018年にはそれぞれの金属製品を提供いただいた商店などに展示されました。

このうち、CAFE GEORGさんのキックボード、栄森酒店さんのボトルキャップ、管理人の実家にあったモグラ捕り器から生まれた3つの作品を、なんと、いつもプロジェクトを応援いただいている方からご寄贈いただいたのです。ありがたや!

それぞれの作品は、今後それぞれのお店に飾られる予定です。お楽しみに!

CAFE GEORGさんで、3つの作品と5年ぶりの再会!

この他、過去のプロジェクトに参加された作家さんが多く出展された中之条ビエンナーレ2023に出かけて、作品に会ってきたりも。
以下、中之条ビエンナーレ2023の作品です!

飯沢康輔 長い川@石の小屋
シワンコちゃん ンコ!ウワサのシワンコちゃん@日向見公民館
久木田茜 Ornament Pattern of Natural Plants@やませ
中村岳 遡及空間@旧第三小学校

この他にも各地の芸術祭でプロジェクトに参加した作家さんが活躍していますが、なかなか伺えず…。でも、縁のできた作家さんが活躍されているのはうれしいことです。


町屋でフリマに、ゆるゆるオープンに

町屋でフリマ

町屋ラボで開催している町屋でフリマ。
小須戸ARTプロジェクトの資金調達や町屋ラボの認知度向上、管理人の実家の不用品処分などを目的に、不定期で年2回ほど開催しています。今年度も春と秋の2回開催しました。

町屋でフリマ2023春フライヤー

春は5月28日(日)に開催。
出店者はフード&ドリンクのCAFE GEORGさん、ハンドメイドアクセサリーのKotoriyaさん、天然石・アクセサリーのはないろジェムさん、オリーブコスメのリラさん、そして新たに中央区で開業した園芸店”Pianta moco”さんが加わりました。

Pianta mocoさんの観葉植物たち。
会場の様子。この回も大盛況でした!

回を重ねる毎に町屋でフリマも定着してきたのか、出店希望のお問い合わせが数件届くようになりました。一方で、町屋ラボは手狭なので、皆さんにご参加いただくことはなかなか難しい状況です。そこで、秋の開催では、近隣の町屋ギャラリー薩摩屋を第2会場として使用することにしました。

町屋でフリマ2023秋のフライヤー

2023秋の回では、町屋ラボを含む8の出店者で開催しました。
町屋ラボでは、フード&ドリンクのCAFE GEORGさん、天然石・アクセサリーのはないろジェムさん、オリーブコスメのリラさん、春に続いて園芸店”Pianta moco”さんにも参加いただき、木版作家の木版Arataさんの木版作品も委託販売の形で並びました。

秋の会場、賑わう様子。

第2会場の町屋ギャラリー薩摩屋では、ハンドリフレクソロジーのAroma ponoさん、ハンドメイドアクセサリーのうるるんさんの2店が新たに出店されました。

町屋ギャラリー薩摩屋ではちょうど秋の手仕事展なるイベントを開催中で、フリマイベントと一緒に楽しんでいただくこともできたようです。

Aroma Ponoさんの
ハンドリフレクソロジー施術の様子
うるるんさんのハンドメイドアクセサリー

毎回ご来場いただける方もいらっしゃったり、また、出店いただいた皆さんからも、次回もぜひ参加したいとのお声をいただきました。町屋でフリマは、来年の春にでも、また企画したいと思います。


オープン5周年ゆるゆるオープン

町屋ラボは、2018年の7月14日、水と土の芸術祭2018の開催と同時に公開を開始しました。今年の7月14日でちょうど5年ということで、その週末土日の15日と16日に、特にイベントを行うわけではないのですが、ゆるくオープンしました。

前を通った際に開いているのを見つけて立ち寄ってくださる方、SNSで見かけてわざわざいらっしゃった方もおり、ありがとうございました。

夏の町屋ラボ。今年は9月中まで真夏の暑さが続きました…。

DIY

町屋ラボ、今年もチマチマと建物を直しました。

アーティストの居室の雨漏り対策、床板の補修なども行いましたが、今年最も手を使ったのは、10月初旬に突風で壊れた2階の戸袋の修理です。

町屋ラボの2階は雨戸と戸袋という町屋の伝統的な外観が残ります。
戸袋は雨戸と同じ木製フレームにガラスが嵌ったものでしたが、この戸袋が突風で外れ、ガラスが割れてしまいました。

雨風を防ぐため、早急に塞ぐ必要があります。幸いなことに、ガラスが嵌っていたフレームは無事だったので、備蓄していたベニヤと板材で補修しました。

壊れた建具を外し、ベニヤで仮塞ぎ(塞がってないけど…)。
フレームのサイズにベニヤをカット。
備蓄の下地板も幅に合わせてカット。
ベニヤと下地板に防腐塗料を塗る。
防腐塗料を塗って乾燥中…。
フレームに板を打ち付け、ひとまず下見板風の戸袋に。

固いことを言えば、オリジナルへの復元がベストなのですが、とりあえず塞ぐ必要がありましたし、できる範囲、ということもありますし。防腐剤の色合いも町並みに馴染んでいますから、当分はこれで良しとします。


アートにフリマにDIYに。こうして見てみると、今年もいろいろがんばったなぁ…と思います。

さて、来年はどうなるでしょうか。

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