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お湯が沸くのを待ちながら

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お湯が沸くのを待つ間にも読める超絶短編小説集 思いつくまま書いた話をUPしていきます。 何かを待っている、ほんの隙間に読んでくれると嬉しみ。
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2024年4月の記事一覧

超短篇小説22 "やり返し"

超短篇小説22 "やり返し"

私は今、学校のトイレの中で雑巾を食べさせられている。
いじめられっ子というやつだ。

そして、私はかつてはいじめっ子だった。

よくある話だが、元々いじめっ子をしていた人間が何かの拍子で立場が逆転し、いじめられっ子になることがあるだろう。
それに私もなってしまった。

また、今、私をいじめているやつのリーダー格はかつては私がいじめていた元いじめられっ子だ。

謂わゆる、報復のような形でいじめられて

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超短篇小説21 "井の中の"

超短篇小説21 "井の中の"

部屋のドアを開けると目の前には死体があった。

ドスン!
私と佳子は尻餅をついてしまった。

死体の胸元には何か刺されたような傷があり、大量の血が流れている。
死体を見るに明確な殺意が込められていることがわかるような状態であった。

恐ろしくなり私と佳子はその部屋から走って逃げた。

ドン!
走っていると私は人にぶつかってしまい、
私と由恵は尻餅をついてしまった。

私は友達の由恵に死体を見た話を

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超短篇小説20 "怖い遊園地"

超短篇小説20 "怖い遊園地"

"怖い遊園地"
という噂される遊園地に来ている私。

絶叫好きな私は有名な絶叫アトラクションのある遊園地は行き尽くしてしまっており、今では日本国内のマイナーな絶叫遊園地を探すのが趣味となっていた。

インターネットで検索している中、掲示板で先ほどのような口コミのある遊園地を見つけた。

いくつもか口コミを見たが、ほとんどの口コミが"怖い、もう一回来るのはできない"等といった本当に恐怖を感じている様

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