記事一覧
テルマ&ルイーズ/女二人のバカンスからの逃避行
夫に支配され友人との旅行も言い出せないテルマと、ウェイトレスとして働くしっかりもののテルマ。
二人は久々のバカンスを満喫するため、ルイーズの運転する車で山荘に向かっていた。しかし、途中に立ち寄った店でテルマが男に襲われてしまう。そこに駆けつけたルイーズ。テルマの持ってきていた銃で男を威嚇し助けだすことができたけれども、男が侮蔑的な言葉を吐いたのが許せず、ルイーズはたまらず男を撃ち殺してしまった。
夜莺(ナイチンゲール)/祖父と孫娘の田舎への旅
夜莺(ナイチンゲール)
お金持ちの両親の元で常に電子パッドを片手にする少女が、両親不在のために祖父に預けられることに。祖父は喜び、計画していたナイチンゲールを伴う郷里への旅に、少女を同伴させる。都会から離れ、道を間違え林を彷徨い、洞窟で眠る2人。反抗的だった少女はいつのまにか、祖父に心を開いていく。
面白かった!
質素な祖父の暮らしから始まって、すぐに都会の少女の暮らしに移るので、どうなるのだ
「草原の実験」雄大な自然の中で繰り返される生活と、
広大な草原に、男と少女が暮らしている。井戸から水を組み、弁当はパンに具を挟んだのを布で包む。男とトラックで家を出て岐路で下ろされると、こんどは幼なじみが馬で少女を迎えにくる。その繰り返しの生活に、ある時、一人の青年が訪れて少女の写真を一枚撮った。
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薄青い地面に白い羽毛。辿るようにゆっくりと上になぞっていくと、その先には椅子がある。そんな冒頭から話は始まる。この時点で好みの雰囲気だったけれど
忠臣蔵 花の巻・雪の巻/殿の無念と47人の敵討ちと
忠臣蔵 花の巻 雪の巻(1954年)
一枚のディスクで見られる。
花の巻では浅野のいたぶられる様から殿中での抜刀まで。雪の巻では赤穂浪士たちが潜伏し生活して討ち入りを果たすまで。
素晴らしかった!
吉良と浅野の悪と虐げられる構造の明瞭さ。あからさま過ぎるともいえるけど、物語としての映画のまとまりは頗るいい。加えて、赤穂浪士が47人であるということを意識してのカメラワーク。
中心となる大石内蔵助
機動警察パトレイバー/アニメ
機動警察パトレイバーの地上波アニメを見終わった。
個性的な登場人物や、パトレイバーという現実には存在しない巨大な作業機械による特殊犯罪に対峙する警察官といった構図が面白かった。事件に駆けつける過程で、パトレイバーがどのような場所でどのように使われているのかもわかってくるから、世界観にも馴染みやすい。
それから、主人公の一人であるのあちゃんが、操縦するパトレイバーのアルフォンスへ注ぐ愛情を通して
「アズールとアスマール」瞳の色が違うとしてもあなたたちはどちらも息子
目を閉じて生きる世界にしか見つけられないものがあった。けれど目を開いた世界もとても美しかった。
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アズールは乳母として、アスマールは母としてジェナヌに育てられ、喧嘩をしながら日々を重ねていく二人。ジンの妖精の話をきくのも、妖精を助け出して結婚するのも自分だと言い張っては喧嘩をした。
けれど、アズールには優秀な家庭教師が必要だと父は言い、別れの挨拶も出来ず、三人は無情にも引き裂かれてしま
「さらば、わが愛 覇王別姫」役者に生きた男。舞台の上でだけは愛される者でいられる
芝居に行きることを決意した少年は美しい虞美人を演じながら、項羽に思いを募らせていく。なのにただ愛することも、戦争、革命に阻まれる。
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遊郭ではもう育てられないと、遊女の母に劇団に連れて行かれるも、手を引かれる少年には指が一本多くあった。これではだめだと断られると、母は外に飛び出して、少年の指をナタで切り落とした。
(このシーン、最初に青くて暗い路地に、刀を研ぎますよ、という声が聞こえて
「水の中のナイフ」子どもの大切なナイフは滑り落ちてしまった
わがままな子どもと格好つけの大人の船遊び。見守る母親。巣立ち。
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夫婦が車で走っていると、1人の青年が道路に立ちはだかり、男は苛立ちながらも車に乗せてやる。船着場に着いて別れるかと思いきや、男は青年をヨット遊びにもやや強引に加えることに。
ヨットで遊んだ経験はないし憧れもなかったけれど、見ているととても楽しそうに見えて来る不思議。男と女はテキパキと船を操り、色のない水の上を走る。漂う。
映画についてつらつらと
はじめまして。にはまです。
見た映画の備忘録として、それから誰かと何かを共有できればなという思いからnoteをはじめました。
私の映画の見方としては、ワンシーンでも強烈に印象に残ってあとあとまで思い出すことがあれば◎というスタンス。
例えば、タルコフスキーの「ノスタルジア」。ストーリー自体をよく理解できたというわけではなくても、いくつも記憶に残るシーンがあった。冒頭の協会で腹から飛び立つ数十