エクスパーサ小島

2020年、インターネットは優しさの時代へと突入した──

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『ブルーキャバルリィ』あらすじ&各話リンク

水上騎馬戦『ブルーキャバルリィ』通称ブルキバ。 可憐な乙女たちが水着で戦うこの競技は、シンプルなルールと戦いの激しさから人気を博していた。 売れない2人組みアイドルユニット『ポラリス』 その片割れ、地雷女の望月ろーたすは画策していた── 『ブルキバ』に出場すれば、知名度を稼いでウハウハなんじゃないかと。 もう一方、ロケット女の杏川莉子も画策していた── 『ブルキバ』に出場すれば、大好きなろーたす先輩の水着姿を合法的にガン見できるんじゃないかと。 軽い気持ちとスケベ心で始

    • 2度目のリアルタイムコンテンツ

      かつて天才がいた。 手取川海瑠という天才が。 そう、過去形である。 彼女──手取川海瑠はひとり喋りラジオ、みるみるはっぴー×2れいでぃお(そして手取川海瑠の週末ラジオ)でその才覚を十二分に発揮した。 あのラジオの帝王、伊集院光を思わせるかのような軽妙な語り口、天才的な言葉選びのセンス……そして、都会への憧憬。どれをとってもおれを夢中にさせた。 しかし、彼女は天才から──都会に憧憬を抱く、普通の、ものすごく面白い少女になってしまった。 決して悪いことではない。 鬱屈した

      • ちいかわのコスプレをしながらドリンクバーの前に立った時、何を選んだらギリギリ面白くなれるか、真剣に考える

        わかるよ。 10/30 世間はハロウィン一色。 渋谷ではハロウィンのコスプレが禁止されたらしいが、池袋とかは相変わらず盛況のようだし、タイムラインやスマホゲームにはヴァンパイア等々のコスプレをした魅力的なキャラクターたちがじゃんじゃか出てくるわけです。 そんな中で、サムネみたいなちいかわコスでウケを狙いに行くの、いちばん寒いヤツだよな。 わかってる。そんなことはわかってるんだよ。 でもさ、おれたちって一昔前はおもしろフラッシュ倉庫で笑ってたし、かつてはムキムキの

        • ツイ禁生活3日目〜禁断症状編〜

          いろいろあった。 詳しいことはだいたいこのnoteに書いてあるので良かったら。 いい機会なのでツイッター禁をすることにした、一週間くらい。 理由は色々あるのだが、一番の理由をあげるとすれば、おれがあまりにも人間の無邪気な悪意に弱いことだろう。 今回のことで、おそらくこの先おれは自衛のためにインターネットから離れなくてはいけない日が来るという予感がし、しぶしぶながらその日の予行練習を兼ねて一週間のツイ禁に踏み切った次第である。(書いていてあまりの軟弱っぷりに自分でも笑ってし

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        『ブルーキャバルリィ』あらすじ&各話リンク

          日記2023.10.21

          なんと珍しいことに、二日連続でnoteを更新した。 すごいぞ!がんばった! なぜ珍しくこんなことをしたかと言うと、ありきたりな理由でして……文章を書くハードルを下げたかったんですよね。 ぼちぼち小説を書いてきて、少しずつではありますが手応えのようなものを感じてきました。 ならもっと挑戦してみたいというのが人情でしょう。 というわけで最近の僕はもっぱらラノベ新人賞ワナビというやつになってしまいました。 そんでがんばろ〜と気合いを入れすぎてしまい、気合いを入れすぎてしまっ

          異世界転生アニメは男主人公で獣人が傅くアニメばかりなのか?異世界転生アニメ84本を調査してみた

          1.はじめにこういうツイートが話題になっていた。 まあ言い方がキツいし、思わずムッと反論したくなるツイートである。でも待って欲しい。 確かに、下等な獣人が恐れ多くも我々貴族と同じ画面に映っていることが昨今のアニメでは多々見受けられるかもしれん。 私が深夜に貴族としての公務を終え、手慰みに平民どもの間で流行っているテレビジョンとやらを付けてみると雨後の筍のように出てくるではないか。 獣人が。 まったくもって嘆かわしい限りである。 本来、流麗な活躍を見せ、民を希望

          異世界転生アニメは男主人公で獣人が傅くアニメばかりなのか?異世界転生アニメ84本を調査してみた

          お腹がザコなSS級ダンジョン配信者〜漏れそうなのにスカトロマニアのメンヘラストーカーに追われているので野糞が出来ません!〜

          ここで一句。 ぶりゅりゅりゅりゅ ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅ ぶりゅりゅりゅりゅ トイレじゃないよ 野糞だよ ご清聴ありがとうございました。 「はぁ……」 ため息と共にうんこをひり出す。 冬場に湯気が出るあたり似たようなものだろう。 出している間だけは余計なことを考えなくていいのもそっくりだった。 ──どこで間違えたんだろう。 流行りに乗ってダンジョン配信者として生計を立て始めた時だろうか。 少し人気が出たからって調子に乗ってへたくそな『歌ってみた』動画をあげ

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          『ブルーキャバルリィ』3話

          「八百長って……」  唖然としたまま立ち尽くすアタシの前で妖艶な笑みを浮かべる彼女──もとい枢木くくるはふふっと小さく笑うと、そのまま自然な動作で湯船に入り、隣に腰掛けてくる。  ふわりと漂ってくる桃の香りにドキリとした次の瞬間には、彼女はそっとこちらに顔を近づけてきていて── 「ねぇ貴女たち……私と一緒にアイドルを目指してみないかしら? 悪いようにはしないわよ」  耳元から脳髄へと響く甘い声色と共に熱い吐息を吹きかけられ、思わず背筋がゾクゾクと震えてしまう。  微笑

          『ブルーキャバルリィ』3話

          『ブルーキャバルリィ』2話

          『こないだのブルキバ見た⁉ マジでもう……めちゃめちゃに、すごい!』 『いきなし乱入して優勝かっさらっていくとか、マジ最高だったな……』 『っぱ暴力ってワケよ』 『てか、あの子たちって結局誰だったの?』 『知らねーのかよ! ポラリスってアイドルだよ!』 『あ~……思い出した、完璧に、完全に。たまに地下でやってた子たちでしょ?』 『あの子たちは今回が初出だボケ』 『乳がマジでデカすぎる』 『ポラリスって自分のチャンネルは持ってないのかな? 投げ銭してえ〜自動車税は滞納してる俺だ

          『ブルーキャバルリィ』2話

          『ブルーキャバルリィ』 1話

          「双方、鞍上の誓いを」  水上騎馬戦。 「踏み出す一歩は誇りの為に、駆ける蹄は信念の為に」  それは、飛沫飛び交う水上の格闘技。  「伸ばした手は願いの為に、掴む栄光は己が為に」  きらめく波間をかきわけ、まっすぐ手を伸ばす乙女たちに 「「―――ただ、輝く」」  誰もが、目を奪われていた。 ◆  子供のころ、はじめて行ったライブ。  そこでアタシたちは壊れてしまった。  胸の奥に”どしん”と来る音。  闇夜を切り裂くレーザーライト。  ファンの笑顔と歓声が折り重な

          『ブルーキャバルリィ』 1話

          豚肉の賞味期限が切れた

          冷蔵庫に入っている豚肉の賞味期限が切れた。 一日過ぎてしまった程度の事なので帰ったら何も気にせず生姜焼きにしてしまおうかとは考えているが、最近こういうことが増えたなぁなんて事を思ったりもする。 卵も使いきれなかったし、白菜も半分だけ使ってカラカラにさせてしまった。農家の皆さんには大変申し訳なく思う。 セルフネグレクトなんて大仰な言葉を使う気はさらさらないが、昔より少しだけ忙しくなって、学生の頃よりはお金とかもあって、身の回りにあるものを大事にする気持ちが薄れているような気がす

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          とじオンリーお疲れ様でした&『encounter‼︎』こぼれ話

          こんにちは、小島優です。 先日、刀使ノ巫女オンリー 「構え、写シ、初め!第7回」にサークル参加をし、上記の小説を頒布した。 (電子版をBoothで販売中!みんな読んでみてね!) まずもって5年前に放送されて、決して商業的には成功したと言い難いアニメのオンリーイベントが7回も開催され、いまだに20以上のサークルが参加し、目測150名くらいの来場者が来られたことは本当にすごいことだと思う。 自分の好きな作品が時を経ても色んな人に愛されている事実は、やっぱりたまらなく嬉しい。

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          「明日から仕事に行きたくない」と思った時に読む退職講座

          やあ社会不適合者、おれは小島優だ。 真っ先に断っておくが、この退職講座は「1〜3ヶ月前から退職を申告し、最後の一月で引き継ぎを終わらせながら円満に退職した」なんてnoteや増田に掃いて捨てるほどいるナヨナヨしたナードのためには書かれていない。 「明日から仕事に行きたくねえ!」と思った時に退職届をメール一本で突きつけた上でマジで仕事を辞める事ができる、社会に適応出来ない真の漢へのみ書かれた、いわゆるラブレターやエールなどと言われるものである。 1.まずはデメリットについて

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          同人活動4年生、背伸びして創作論を書きました。

          フィクションとは快楽装置の集積体です。 これはフォロワーの言葉なのですが、実際その通りで、受け手はフィクションから、承認欲求や知識欲、癒しや性欲……そういった様々な欲求を満たされ、作品に「面白かった」という判定を下します。 そして、その評価が作者にフィードバックされ、また次の作品を生み出す糧となっていく。 僕が4年間の同人活動で感じた創作とは、つまりそういうことでした。   ◆ まず、本題に入る前に一つ確認しておきたいことがあります。 それは、「あなたにとって創作とは何

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          角川武蔵野文学賞攻略日記

          経緯 こんなものがあり、 第1話 キミと過ごした、最後の12分。/小島優 - カクヨム こんな感じの作品でエントリーをした。 ようするに武蔵野という土地を舞台にした地方文学賞があって、タイムラインのノリからみんなで応募してみようという流れがあったわけです。 800〜4000字という、まあ調子よければ一晩で終わりそうな軽いハードルということもあり、軽い気持ちで挑んだのですが、まあそもそも武蔵野ってなんなんだよ、とか、4000字じゃ話は纏まらねえとか、そもそもオリジナ

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          いい歳した大人だけど、うんこを漏らした時の対処法について真剣に考える

          僕が最後にうんこを漏らしたのは、忘れもしない2年前、初夏の香りが漂い、徐々に太陽の熱に嫌気を覚える6月のことだった。 実際に漂っていたのはうんこの香りだったが…… とある事情( https://garuradi.jp )から高速道路……特にサービスエリアが好きになっていた自分は、久方ぶりの一人旅に高速バスという選択肢を選んだのだ。 高速バス、誰もが学生の頃にお世話になり、やがて社会人になって金銭的な余裕ができると離れていくこの乗り物が、僕は意外と好きだった。 確か

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