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「明日から仕事に行きたくない」と思った時に読む退職講座

やあ社会不適合者、おれは小島優だ。

真っ先に断っておくが、この退職講座は「1〜3ヶ月前から退職を申告し、最後の一月で引き継ぎを終わらせながら円満に退職した」なんてnoteや増田に掃いて捨てるほどいるナヨナヨしたナードのためには書かれていない。

「明日から仕事に行きたくねえ!」と思った時に退職届をメール一本で突きつけた上でマジで仕事を辞める事ができる、社会に適応出来ない真の漢へのみ書かれた、いわゆるラブレターやエールなどと言われるものである。


1.まずはデメリットについて認識しろ

おれは今からとても酷なことを言う、社会不適合者で学生の頃は「けいおん!の中だと田井中律派だな…」などとほざいていた心の弱いお前には耐えられないかも知れない、だがよく聞いてほしい。

じつは、いきなり仕事を辞めると結構大変だ。

認めたくはない、しゃらくさい事実ではあるのだが、残念なことに世の中は労働者が有利になるように出来ている。

主に問題となるのは

・辞めた会社に連絡するのがしんどい

・無職は金がない

・転職活動で辞めた理由をつっこまれるのが面倒くさい

等だ、これらに関しては避けられない事実なのでしっかりと受け止めた上で退職の意思を固めて欲しい


2.脳内で言い訳を重ねて自分を正当化しろ

辞めようかどうか迷っている…というお前の心には、仲の良かった同僚に対する罪悪感だとか、会社に迷惑をかけたくない…などという優しい気持ちがあるはずだ。そういう気持ちを全部無視した先に、無責任退職は存在する。

まずはデータで攻めるといい、日本の年間退職者は700万人もいる。労働人口が6900万人弱なので、10人に1人は仕事を辞めている計算になる。仕事を辞めるなんて誰でもやってることだ。特別な事じゃない。

もし、マジにしんどいなら心療内科に行くといい。キミの求めている答えはおおむね返ってこないが、僅かばかりの睡眠薬と「適応障害」の診断書を貰うことができるかもしれない。そんなものなくとも仕事は辞められるのだが、自分に対する言い訳は立つ。


3.辞めろ

勢いでうっかり辞めろ。
正直に言ってしまえば仕事を辞めるデメリットはかなりのものなので、冷静でいるうちに仕事を辞めることはかなり難しい。辞めないならそれに越したことはないと思う。

でも、そんなことわかった上で仕事を辞めたくて仕方のない奴に向けて、この記事は書かれている。

ちなみに会社からの連絡は1.2回無視すると大体かかって来なくなる。大切なことは郵便で届く。


4.行政を頼りまくれ

仕事を辞めたばかりだと、とりあえず眠りたいだけ寝て、起きたいだけ起きていたい気持ちになるのはわかる、本当によく分かる。アマゾンプライムで去年位に話題になっていて乗り遅れたアニメを見たくなる気持ちも痛いほどに分かる。でもここの速度感だけはマジで重要だから急いだ方がいい。
古今東西色々な所で言われているとは思うがまずはハロワに行け。行ってとりあえず失業手当を申請しろ。書類がなくても行け。
ハロワの人たちはなんだかんだで無策な無職の相手に慣れているので、ぜんぶどうにかなる。行政の方が敷いてくれたレールに乗るだけで割と何とかなる。年金や保険の支払いを待ってもらうのも市役所に行けばほとんど流れでなんとかなる。

すると3ヶ月後には僅かばかりではあるが生活をやっていけるだけのお金が入ってくるようになる。お金が入ってくるまでの生活はかなり大変だが、なんとか頑張ってここを乗り越えてほしい。
週20時間程度までなら働いていても文句を言われないので、いざとなったら日雇いの派遣バイトとかに行くとよい。
おれは携帯電話が止まって転職先の会社から電話を受け取れなくてマジで詰んだかと思い、慌ててメールだけでやりとりできる派遣のバイトに行ったらエロビデオのシュリンクを一日中剥がし続けるバイトに出会ったので、意外と楽しい経験になった。
また、このお金は三カ月程度しか支払われないのも注意したいところだ。(職業訓練や傷病などにより支払期間を延ばす方法もあるが、残念ながらおれはよく知らないので、身の回りにいる一番人間性がカスだな……と思う人物に聞くとよい)


5.暇を潰す方法を見つけろ

無職が暇な事は想像に難くないが、残念ながら無職を経験したことがないやつが想像するより3倍くらい暇だ。
しかも困ったことに、気を抜くと仕事を辞めてしまった罪悪感や、これからの人生どうなっちまうんだという絶望感が減っていく貯金残高と共にやって来る。はっきり言ってかなりしんどい。
なので時間を潰す術を見つけろ。散歩に行くとか図書館に行くとかも悪くはないが、どうせオタクのお前は昼夜逆転して深夜28時とかに辛い気持ちになるのだから、なるべく余計なことを考えないように、部屋で出来ることをひたすらやるのが良い。

おれはアマゾンプライムでひたすらにアニメを見続け、カドカワのラノベサブスクで月50冊ほどのラノベを読み、クッキークリッカーで1恒河沙ほどのクッキーを焼き、毎日アニメをリアルタイム実況してもまだ暇だったのでブログを書いたり小説を書いていたりした。創作活動とゲームは無職が有職者に勝てる数少ないフィールドなので中々にお勧めだ。

ちなみにここで変に小説やブログ・イラスト等の創作活動にハマってしまうと、転職してからも『兼業でプロに、なりてェ~~~』という気持ちが沸くので善し悪しだ。


6.転職活動を……ゆっくりやれ

おれたち社会性の動物は、残念ながらだいたいの場合仕事をしないと生活が出来ない。大変悲しい事実だ。おれたちはただ好きな時に好きなだけ遊んで、寝たいときに寝て起きたいときに起きて、美味いものを食いたいだけなのに。
なので多くの場合は、転職活動をすることになる。

この場合、転職して年収を上げよう!とかキラキラした事は一切忘れ、前の職場とそう変わらない条件でいい環境になる事を祈るガチャになるだろう。これに関してはマジで運だ。頑張ってほしい。
おれが転職活動をした時のコツとして、面接時に前の職場を辞めた理由を聞かれたら正直にゲロってしまっていた。というか全体的に落ちる前提で全部飾らず素直な気持ちで答えていた。

くだらない理由で辞めてんじゃね~~~と思う先方なら、どうせ就職しても前の職場と似たようなことが起きてまた辞めたくなるし、これ言って受かる会社には似た境遇の人が多くいて馴染みやすいと思ったからだ。落ちたら落ちたでもう少し無職のモラトリアムを楽しめるという気持ちでいたのもある。

どうしても仕事が見つからない場合は、派遣とかでお茶を濁す手もある。時給2000円で週5土日祝休みノースキルでも可。程度の仕事はゴロゴロ転がっているし、そこで働きながら派遣から正社員登用できる仕事を探すという手もある。バイトよりは割がいいはずだ。

7.おわりに

人間として生きていくハードルはとても高い。
日々複雑化していく社会に付いていけなくなる……なんてのは考えてみれば当たり前のことで、たった数百年前まで自分の家にある畑と近所のばあさんの機嫌がいいか悪いかだけ考えていれば良かったのが人間という種族なのだ。

自分を卑下することは無い。仕事を辞めたからといって君は世界で一番愚かな存在にはならないし、なんの役にも立たない愚物にだって成り下がらない。
貴方だけが輝ける場所があるなんて無責任な言葉は口が裂けても言えないけど、世の中大体のことが誰がやっても代用可能なので、貴方がその場所にうまくフィットできる可能性は十二分にある。

このnoteを読んでくれた貴方の生活が、少しでも善いものになる事を祈っている。


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