豚肉の賞味期限が切れた

冷蔵庫に入っている豚肉の賞味期限が切れた。
一日過ぎてしまった程度の事なので帰ったら何も気にせず生姜焼きにしてしまおうかとは考えているが、最近こういうことが増えたなぁなんて事を思ったりもする。
卵も使いきれなかったし、白菜も半分だけ使ってカラカラにさせてしまった。農家の皆さんには大変申し訳なく思う。
セルフネグレクトなんて大仰な言葉を使う気はさらさらないが、昔より少しだけ忙しくなって、学生の頃よりはお金とかもあって、身の回りにあるものを大事にする気持ちが薄れているような気がする。
これが良い事なのか悪い事なのかは分からない、多分いい面も悪い面もあるんだろう。変化とはそういうものだ。

もう31歳だ、びっくりする。
31にもなると大概の変化では驚かなくなる──なんていえば聞こえがいいが、起きた変化の類型を探して安心するフリが得意になっただけの気もする。

Twitterがそろそろ本当にヤバそう。
多分不幸な事故が連続し、API制限やDeckの規制なんかが重なってしまったのだろうということは推察されるが、事実とは関係なく、ユーザーの中でこのサービスはもうおしまいである、というような強い共通認識が生まれているような感覚がある。
2chもmixiもモバゲーもニコニコも魔法のiらんどだって2023年現在まだまだ生きているサービスであるが、「もう終わったサービス」として大勢から認識されている。やがてTwitterもそうなるのだろう。すごく寂しい話だ。

とりあえずthreadsを始めてみた。
決して100点満点のサービスとは言えないし、Twitterよりいいところはあまり浮かばないが、時系列順のタイムラインが追加されることは公式が明言しているし、ユーザーが多数移り住めば都になってしまうのだろうという感じがしている。
多くの声優や公式アカウントがthreadsのアカウントを開設しているし、対抗のサービスも今のところ劣勢だし、デカい企業の資本パワー様様だ。

クソ喰らえ、おれはTwitterが大好きで、Twitterで出会ったコミュニティのことが大好きなんだという気持ちがある。
沈みゆくTwitterに対し、賞味期限が切れてしまった豚肉を見つめるような気持ちがある。
両方の気持ちがある。
こういう時、Twitterと一緒の船に沈もうとするのはやっぱりすごくかっこいいし、尊重したい。
でも、せっかく知り合った人たちと離れてしまうのはとても寂しい。だから、この青春のモラトリアムの延長線上にあるようなインターネットにもう少しでもしがみついていたいな、なんて思う。この判断が良い事なのか悪い事なのかは分からない、多分いい面も悪い面もあるんだろう。

threadsでは今日も巨乳の女やお洒落なご飯、バズる方法などが流れている。
そういうものを自分の人生に不要と断じてブロックしながら、フォロワーのツイート(ツイートではない)にいいねを押し、萌え・イラストレーターをフォローしている自分の事は、案外嫌いじゃない。


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