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ニュータウン

こんにちはトミーです
今日は愛する僕の住む街について
書こうと思います
よければ最後まで
まったりと読んでみてください☕️

この街でずっと僕は夢を見ているような気になる

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どこからかやってきた旅人たちが流れ着いた
新しい街だからニュータウン

何もなかった荒野にビルが立ち始める
僕ら少年はそれを夢と呼んだ
あの丘の向こうにまだ見ぬ感情を探して
夕暮れの街を朝靄の中を進んだ

父さんは朝早くに起きて片道1時間以上をかけて
遠くの街に仕事に出かけていった
母さんはそれよりも早く起きて父さんの弁当を作り、
家の細々としたことをやっていた
どれも大切な仕事で子供ながらに大変だなあと生意気にも思っていた

ニュータウンには正解はなかった
あったとしてもそれは気がつけばどうでもいいことに変わっていった
欲しかったのは瞬間のキラメキ、僕らはまた少しその未知に向かって進んでいった

気がつけば時は流れ僕は大分遠くまできた
本当に遠くまできたものだ
そして物語はまた今日も始まる

彼は東京の下町生まれ

僕とはなぜかウマがあい時々あっては多摩川沿いを歩いたり
知らない街に繰り出してぶらついたりする
僕は下町に一種の憧れがあるし
彼もニュータウンの持つ謎めいた雰囲気に好奇心を持っている

彼は時々僕にこう聞く
「ニュータウンのどの辺が君を魅了するのだろう?」
僕は
「わからない感じがいいんだよ」
と返す

本当にわからないのだ
いくつか考えてみると

・干渉が少ない
・正解がない
・前例がない
・脈略がない
・子供達が溢れている
・独自の音がする
・時の流れを感じることができる

そんなふわっとしたことしか説明ができないのだ
もっと具体的な良さやおすすめポイントはあるとしても
どうしてもそれは生きていくうえでの心と繋がっていないように思うし
他に解説されている方がたくさんいらっしゃる気がするので
僕は違った視点から書けたらと思っている

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いかに普通をハッピーに思えるか
ハッピーとまでは思わないにしろ
なんとなく笑っていられるか

そんなことをふっと考えるときにニュータウンは泳がせてくれる場所だ
実際的に建物と建物の間隔や人と人との距離感が広いのだ

ときにはそれがさみしいと感じる時もあるのだが
そこが入り口になっていると思う

さみしい時僕らは自分の心の中の自分にこう問いかける
「一体自分てなんなんだろう?」と

そうしてある地点を境に何かを無造作に描き始める

産まれたのだ

それはもしかしたら
「あ〜う〜」みたいなうなりかもしれない
ときには
まとまりのない散文かもしれない
またときには
何を意味している絵だかわからない
「色と色のお遊び」に見えるかもしれない

けれどもそれは産まれたのだ
自分というたった一人しかこの世界にいない生き物が
産み落としたのだ

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ニュータウンは歩道に溢れている【干渉が少ない】

つまり分断されることがないのだ
思考はずっとのんびりと終着点まで繋いでいける
自分のペースで歩けるし、疲れたらベンチに座って鳩でも眺めるといい
猫も寄ってくるし、風も吹き抜ける
気持ちは自然な方向に向かっていくのだ
答えは最初から持っていることって多くて
気がつくことの方が難しい
自然に素直になることがとても大切だと思うのだ

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ポケットに詰め込んで再び【正解がない】

そしてなんとなくできたカケラをポケットに詰めて
自転車を走らせる、あるいは歩く
正しい答えが案外そうでもないと教えてくれる
結局のところは自分に合うか合わないか
ニュータウンには説明文が少ないように思う
不親切だけれど、そこではオンリーワンがそっと産まれる

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まるで街づくりゲームのように【前例がない】

やりなおせる街なのだ
もしも間違えてもニュータウンは守ってくれる
作られた緑と、自然にあった緑がそれぞれの意思で絡み合い
いつの間にか手を取り合っていた
自然に調和したのだ
新しい価値観、世界、あっていいのだ
もしもスリップしたなら少し休めばいい
僕らは古き良きを守りながら
今までにはないことを創造する勇者なのだから

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いく先はどこ【脈略がない】

ここでなぜ猫さんが出てきたかというと
彼女は点と点を結ぶ先生だからだ
なにかのかけらをずっと見ているとだんだんとわかってくることがある
これは永遠ではなくて、いつかは終わってしまうことなんだと
次の点を見つけなくてはならない
それはすぐ近くにあるのか大分遠くなのか
僕らは誰も知らない
ただ一つ言えることは
「それは生きている限りどこかで必ず待っている」
ということ

答えは後からついてくる
だから題名のない音楽を、映像を描いたらいいのだ
振り返ったときそれは何かの絵になっていて
だれかのフェイバリットになっているかもしれない

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渡されていたバトン、街の声【子供たちが溢れている】

僕は大きな勘違いをしていた
大好きだった商店街は閉まってしまったが
そこには子供たちが新しい遊びを見つけ出していた
そしてそれはよくみると、何も変わってはいなかった
彼ら彼女らはニュータウン的な顔で笑い
ニュータウン的な空を見上げる
大地から聴こえてくる声に耳をすませば
そこには1984のあの頃の旅人たちの
夢物語が繋がっている
それが嬉しくて僕は涙が出てしまうことだってある

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昔から知ってる気がする【独自の音がする】

街には音がある
匂いや気配とセッションして
一つの世界観を形成している

僕は音楽を作って歌ういわゆる
シンガーソングライターだ
この街でいくつものセッションをしてきた

いつも曲は自然とやってくる
ニュータウンが教えてくれるのだ
どの感情も表していい自然なことに思う
言葉は少し嘘をつくんだけれど
音についていきたがる
たまに少年少女を見ると羨ましくなる時がある
僕はもうそこまで無邪気ではないし
余計なことも覚えてしまった
だけどそれが自分なんだからしょうがない
そして僕は今日もまたこの瞬間について描いている
昔から知ってる音を頼りにして

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さよならとこんにちは【時の流れを感じることができる】

結局つまるところ僕らは人間であり出逢い別れていく生き物なのだ
ニュータウンはそれを時に無表情で突きつけてくる
そしてニュータウンはサイクルがはやいのだ
歴史が深かったり、色々なしがらみがあれば簡単には変えられないことも
ふっと無くなってしまっていたりする
僕は小さい頃から瞬間しかないと考える場面にたくさん出逢ってきた
そして思うのは、

・みえないもの
・さわれないもの
・もうあえないもの

そういったものの方が愛おしく思えるのだ
きちんと強く刻みつければそれは永遠になるのだ

今でもそれらのきらめきは
僕のメロディーになったり歌詞になったりしている

ふっといつものカフェテラスに座り
街並みを眺める
時が流れたことを風が教えてくれる
僕は
「あとどれくらいこんな小さなスマイルに会えるかなあ」
と自分の心に聞いてみる
答えはいつも帰ってこない
ただまた今という瞬間が刻まれていくのを感じている


最後まで読んでくださりありがとうございます

いつも元気もらってます🌈
感謝しています✨

今回は僕の産まれ育った街、ニュータウンについて書いてみました
機会があったらふらっと
コーヒーやお茶、ジュースでも持って歩いてみてください👟
永遠に続いていそうな遊歩道に季節の風が吹いていると思います
きっと生きている感じがすると思います
それではまた会う日まで😉👋


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