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中国大連から沖縄へ② 〈野球キャンプ 沖縄だからこそ〉Okinawa Sports&Culture Inbound Association

市町村でたくさん緊張もしながら交流を深めた一行は、このあとバスでいざグラウンドへ~
そうです、やっとみんながしたかった、野球の練習の時間!!
体力が有り余っている子どもたちは、早く暴れまわりたくて、うずうず☆
元気いっぱいにグラウンドへ駈け込んできました!!
それまでの様子は・・・①中国大連から沖縄へ

Nephelee(ネフェレー)の代表の一人は、沖縄水産高校ナインとして甲子園で準優勝を経験し、社会人からプロ野球選手へ進んだ新里紹也。普段は県内の小中学生を対象とした野球教室を主宰していますが、中国からのオファーを受け、このNepheleeの事業がはじまりました。野球をしたい子どもたちと、自国で指導をしているコーチ陣とが、教わりたくてソワソワしている雰囲気がベンチ前に広がり、これからの数日間が本当に楽しみになりました。
元気よく挨拶をして早速練習開始です!!

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ところで…
彼らはなぜ沖縄へやってくるのでしょうか。

大連 大 Dalian

大連は、中国遼寧省にある大都市。その広さは日本の新潟県とほぼ同じくらいで、緯度は仙台市やアメリカのサンフランシスコと同じなんですね。
四季がはっきりしていて冬はマイナス20度近くまで下がるところもあるとか。沖縄の人にはちょっと想像できないくらいの寒さですよね!人口600万人ほど。千葉県や兵庫県くらいかなぁと思うとなんとなく察しがつきそうですか?
日本の企業が多く進出していて、親日家も多く、そして街は写真を見るだけでもきれいなビルが立ち並び大都会といった感じです。

ひとびと

彼等の社会性や暮らしぶりはどうなのでしょうか。今回来訪したファミリーだけを見ると、子どもたちも賢そうで、両親共々意識がとても高いことが伝わってきました。少し前まで私たちが抱いていた中国の方々のイメージとはかけ離れていて、今回交流した沖縄の地域スタッフもとても驚いていたほどです。
彼等から時折送られてくる自宅での写真には、広々としたマンションの一室でゆうゆうと子供がお絵かきを楽しんでいる様子があったり、家族が見守りピアノの練習をしている姿や、学習に勤しむ動画などではその知的ぶりがよく伝わってくるのです。
もちろん両親もしっかりとした企業に勤め、多くの人が外国語(英語や日本語)も話すだけでなく業務を行なうほど能力が高い印象を受けました。

中国には2月初旬に「春節」いわゆるお正月(旧正月)があり、前月はその準備をするホリデーがあり、今年も来日してきたのですね

沖縄へ、そして沖縄とは

大連では冬には先述のとおり気温がぐっと下がること、大都市のなかではなかなか合宿をする設備がないこと、まだまだ情操教育には優れた指導者が少ないことから、その学びの場を日本、そして沖縄に求めてきたようです。

沖縄にも四季があります
南国のイメージが強く、あたかも夏しかないようなイメージですが、冬にあたる12月下旬から3月中旬くらいまでは「体感気温」が県外の方には信じられないくらい低いのです。それは風速と湿度が関係するようで、体感気温の計算の仕方にそってその日の気温・風速・湿度を使って出した体感気温は7℃くらいまで下がっていることもあります
県外の方は驚くのですが、セーターや某社の○ートテックとか、ダウンジャケットとかタイツとかブーツとか・・・沖縄のアパレル店にはちゃんと並びます。そしてストーブや電気毛布、電気カーペットも使うんですよ!
ただ、温度計で見る気温は15度以下になることはほとんどありません。不思議ですね!
そうはいってもやはり、大連に比べれば暖かい、「雪」のない沖縄!!合宿にはもってこいです。

もうひとつ、沖縄の素敵なところ、ご紹介させてください。
沖縄には、素晴らしいグラウンドや球場が、北部・中部・南部のそこここにあります。そして、こんな贅沢な場所で練習させてもらえるの??って初めての方々は驚かれますが、そうなんです、こんな恵まれた環境で子どもたちはプロさながらの体験ができます。野球場も、サッカー場も、陸上競技場や体育館、サブグラウンド、ブルペン、その他の設備しかり。

子どもたちは、大人の体験することに憧れがあります。
本州には「キッザニア」という職場体験ができるアミューズメントなども存在しますね。最近では中高等学校などでも職場体験がありはしますが、もうその頃になると気持ちの鮮度は少々薄れていないかな?・・・でも幼い子どもたちには、お店やさんのレジは憧れ、バーコードリーダーもピザを焼くことも、ハンバーガーを作ることも、宅配便を運ぶことも、ガソリンを入れることも、そして歌や芝居でステージに立つことも、プロ野球やJリーグのスタジアムに立つことだって憧れなのです!
たとえば、プロ野球選手たちが試合をする、あの整備された綺麗なスタジアムの土の上に、自分の足跡がつく感触は、きっと子どもたちのこころをワクワク♡させますね。

そんな設備も含め、Nepheleeはスポーツキャンプや合宿をプランニングすることができます。市町村の総合管轄のもとそれぞれの運営部隊のみなさんが日々メンテナンスをしてくださり、いつも利用者が気持ちよく使えるようにと仕事を重ねてくださっている賜物だということ・・・それに敬意を表してしっかりと活用し、関わる誰もがハッピーであるコーディネートをと、Nepheleeはいつも心がけているのです。

そんな私たちが作ったプランを気に入って、この大連から来た彼らも、
また沖縄に必ず来るよ!と約束し・・・次の時を楽しみに、Covid-19と闘いながら海の向こうで暮らしています。
そしてここにいる私達も同じ気持ちです。

合宿をしながら見えること

これが彼らのスタイル↓

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さて、ついに始まった野球キャンプ練習初日・・・彼らは本当に真剣に練習に励みます。礼儀を重んじ、一つ一つの技術についてもしっかりコーチから子どもたちへ伝えていきます。コーチたちは野球だけでなくメンタル面でも子どもたちにしっかりと寄り添う役割を分担していて、その熱心さ、ひたむきさに頭が下がります。
新里メインコーチの指導にも熱が入ります。

夕方からは…
新里コーチが主宰している野球教室の子どもたちとの合同練習。嘉手納町の野球場へ移動し、突然の雨にも負けず、元気いっぱい練習しました!! 

北谷町の表敬訪問から始まり、嘉手納町野球場まで、一日長かったね~!

つづく

③教育の現場で大切に思うこと
④地域との交流
⑤町民マラソン参加
⑥最後の練習とビーチバーベキュー、ありがとう!再見‼︎

インバウンド事業のほかに、学ぶこと・生きることに辛さを感じている子育て家庭をサポートする活動もしています。教わる側だけでなく、教える側のモチベーションも大切にしています。 こうして寄り添ってくださるみなさまのお気持ちも、大切にいたします♡