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中国大連から沖縄へ① Okinawa Sports&Culture Inbound Association

Nephelee(ネフェレー)は、沖縄で主にインバウンド事業を行なっていますが、2020年1月に中国・大連から野球の合宿を目的とした児童とその保護者、まとめているスクールのコーチたちが50名ほどやってきました。
まだCovid-19感染拡大は対岸の火事のような感じでしかなかった頃、ギリギリのところでしたので、予定通り7日間の日程を遂行したのです。

那覇空港到着~市町村訪問

合宿開始前夜に那覇空港に到着した一行はバスで中部のホテルへ。そしてその後すぐにスタッフ間のミーティングをし翌日に備えました。Nepheleeインバウンドスポーツ合宿の特徴は、なんといっても県内市町村とのタイアップです。これまでもいくつかの合宿を通して市町村との交流を深めてきましたが今回も中部・北谷町とのタイアップで素晴らしい地域交流が出来ました。

北谷町役場を表敬訪問し、副町長、教育長、そして町のみなさんから大歓迎を受け、ユニフォームに身を包んだ子どもたちは背筋を伸ばして記念撮影にも応じ、誇らしげです。町の郷土資料館や文化財をバスで見学して回り、ちょっと遠足気分!(この日町長はご出張で後日イベントでお会いしました)

地域交流

そして、いよいよ地域の小学校を訪問します。Nepheleeのスタッフも時間には小学校へ集合し、到着するバスを待ちます。どんな交流ができるのかワクワクします!!

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訪問先の、北玉小学校。ほんのちょっと覚えたての中国語を交えた元気いっぱいの校長先生からのメッセージをいただいて、日本の授業ってどんな風に行なわれるのかな、設備はどんななのかな、先生たちや子どもたちはどうかなと、興味津々で学校をめぐりました。案内されるままに授業を見て、パソコンルームを見て、体育の授業を見て、どんなことを感じたのでしょうか。中国の子どもも、日本の子どもたちと同じように違いを感じるのか、そのニュアンスはいまだに私達にもわかりませんが、興味をもってひとつでも刺激を得て大切な経験の一部になってくれたらいいなぁと思いながら私達も彼らの後ろを歩きました。

学校の日常を体験

時間になると日本の子どもたちが中国の子どもたちをお迎えに来てくれて各々の教室へ・・・そこには「給食体験」が待っていました。英語圏からの来訪ではないので、日本の子どもたちもどうやってコミュニケーションを取ろうか、中国のことって何を知っていたっけ・・・と先生も児童も頭の中をぐるぐるさせながらなんとか歓迎の気持ちを表そうと一所懸命です。対して、中国の子どもたちは、そんな雰囲気に少し圧倒されてしまって・・・緊張もしてしまって、泣き出しそうな子もいましたが、付き添いの保護者達に通訳を施されながらなんとかその場で過ごすことができました。

いただきまーす♪さぁ給食のはじまり!そこからはさすが子どもたち!!美味しそうに給食をしっかりいただきました。配膳の係の仕事を見たり、机を寄せて食べる形式を見たりしながら、通訳を介して少し交流もしながら。

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(写真は一部加工しております。ご了承ください。)

あっという間の数時間ではあったけれど、日本の子どもたちも喜んでくれて、ある女子児童は「来年もまた来て!」と私達に訴えてくれました。どんな場面でも、「受け入れてくれる」ということが、とっても嬉しいってこと、わかってくださる方も多いのではないでしょうか。
何よりその言葉が私達は嬉しく感じました。
先生方からも「必ずまたいらしてください、この体験は素晴らしい!」と、お言葉をいただきました。

無形の財産

沖縄にはたくさんの恵まれたプログラムが市町村ごとに設定されていて、希望者を留学などのチャンスへ導いてくれます。また、学びながら交流を深めているさまざまな国から集まった留学生がいます。それに伴った地域交流もあります。たくさんのインターナショナルスクールがあり、また米軍基地もありますから活動的な人ならどんどんコミュニティを選択していくでしょう。しかし、そのように自分で探し、選んで「場」を求めていく人も、また今回の訪問した小学生たちのように、まだまだそこには満たない人たちにも、思いもよらない国や地域から来訪した外国人たちと交流することも貴重な体験であることは言うまでもありません。なぜなら、先入観やイメージと、実際は、違っていたという発見がそこには必ずあるからです。
そのことに気づくことができる、それを含めこうした体験は無形の財産となりその先には決して体験できないかけがえのない価値であると必ず思う日が来ます。

沖縄、おおらかに育つメリットと弱点

沖縄の子どもたちは、どこまで走っても海を渡らなければ、県境を越えることがありません。もちろん、北部・中部・南部でカルチャーやカラーや言葉までもが少しずつ違っていたりはします。だれもが、沖縄のゆったりとした風土の良さ、歴史の深さ、安定した気候、思いやる心、もてなす心によってこの沖縄で育まれた純粋で無垢な子どもたち・・・いつの時代も取り囲む大人たちが大切に見守ってきました。
それなのに、「視野が狭く育ってしまったのかもしれない」と成長とともに辛い思いを強いられる子どももまれにいる、それはそれを経験した子どもいえ成長した大人と、その家族にしかわからない感覚かもしれません。

居心地がよくてずっとこの地にいたい、いや私は一度でいいからこの島から外の世界を見てみたい、と、進みたい道はみなそれぞれです。知らないよりは知って選んだほうがいい、それはきっと取り囲む大人たちもみんなそう思っていることでしょう。だって、子どもたちは未来の宝物、この島を未来に向かって生き繋いでくれる存在なのだから。

親たちも、先生たちも、少しおませな子どもたちだって、新しい体験をさせてみたい!してみたい!!そう思っていますよね。

お互いの国のことを知る、お互いに伝え合うために自分の国のことを知る、「知らなかった自分」を知ることもあるかもしれません。
だから!! Nepheleeは、そんな機会をいくつも生みだし、来訪する諸外国の子どもたちにも、県内の元気な子どもたちにも、たくさんの新しい発見をしてほしいと願っています。
沖縄の子どもにしか味わえないギャップもまた素敵なものなのです!

一瞬にして困難になってしまったけれど・・・

この直後から、世界はCovid-19 が拡がり、今、次の機会を想定することはとても難しくなってしまっています。しかし、必ず、次の機会も実現することができる世の中になってほしい、そして子どもたちの心を繋げていけますようにと、その時を待ちたいと思っています。
いま、私たちができることをしながら。

つづく

②野球キャンプ 沖縄だからこそ
③教育の現場で大切に思うこと
④地域との交流
⑤町民マラソン参加
⑥最後の練習とビーチバーベキュー、ありがとう!再見‼︎


インバウンド事業のほかに、学ぶこと・生きることに辛さを感じている子育て家庭をサポートする活動もしています。教わる側だけでなく、教える側のモチベーションも大切にしています。 こうして寄り添ってくださるみなさまのお気持ちも、大切にいたします♡