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大学生(金融)。投資ファンドのインターン。文章を書けるようになりたいです。 真面目、地…

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大学生(金融)。投資ファンドのインターン。文章を書けるようになりたいです。 真面目、地道の美学。

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    あらあらしい散文の連続

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    根本的にこれは美しいと思うものについてのまとめ。

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微笑みについて

嬉しいという気持ちを大切にしたい ナイトクラブにはない、威勢ではない、固まり切った視線ではない、レースのカーテン越しに差す朝日のような微笑みを愛していたい 微笑むことの輝きは、ネオンサインの煌めきよりも弱くて、大きい 壊れながら じゃれながら 坂道を転げ落ちていく 包み込むように・・・

    • 南米旅行の記憶、ボリビアにて

      学生として最後の海外旅行。 今まで来たことのなかった南米大陸を選んで、サンパウロ、リオ、ブエノスアイレス、ラパス、ウユニ、マチュピチュ、クスコ、サンパウロと廻って帰る。 1年間のパリでの学生生活を経て、ブラジルやアルゼンチンからきた多くの素敵な友達に出会った。このご縁を大切にしたいと思った。 僕が知り合ったような中流〜上流階層とそれ以外の貧富の格差が治安悪化に結びつくのがラテンアメリカの大都市である。 学生という身分を活かし、治安がまだ見通せるうちに、友達が社会人生活を始

      • 地球が徒歩5分圏内になるその日まで

        楽観主義  ひとが本を書くのは、本でしか書けないこともあるからだろう  遠ざかっているのは楽観主義か?  それともあなたなのか  香り、場所  アメリカの空港で入国審査の列にいると、ブリーチの甘い香りがする  汚れは徹底して洗い流す  アメリカ的潔癖症の香り  飛行機で10時間も飛べば、  人々が使う洗剤も、言葉も、好きな色も異なる場所につくことができる  僕の決意は飛行機のエンジンだ  僕の愛はファーストクラスの窓際に 愛  世界で一番美しいものをみたら  

        • 流し書き21(give&take)

          つまり、怖いのは僕の心を破壊した残忍な行動を、僕自身が現在進行形で他人にとっているということだ ひたむきな思いの重さを僕らは耐えきれないし、だからこそそれを他人に転嫁しながら生きている

        微笑みについて

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          流し書き20(心地よい空虚感)

          何かが残ったわけではない。 次またどこかで遊ぼう、という曖昧な約束だけが投げられた。 僕は新たな言語を学ぼうという志と、本当の意味で落ち着いてやさしく考える気持ちをもらえた。 吹っ切れて、前向いて頑張っていこうと思う気持ちも全く芽生えてこないわめではない。 距離という巨大な敵に敗北してしまったけれど、僕は必ずこの壁を乗り越える。文字通り世界を股にかけてみせる。それを経て自分は何人でもないんだという感覚を理解することは、誰かを愛するということだ isn't it pret

          流し書き20(心地よい空虚感)

          流し書き19(サーフィン)

          I bet   you won't     L.O.V.E. me サーフィン 海は表情が違う。日が替わるごとに 夕陽が穏やかな水面を照らすと、筆触分割の江ノ島海岸がオレンジ色に光る 自分のことを水色だと思い込んでいそうなグレーの海が輝きになる 突風吹き荒れる1月の海岸は、水が砕け散って泡を掻き上げる 息途絶えたマーメイドが海面に押し上げられつつはく泡のように 迎えにきた天使が羽をゆらすと空気にかかる白いもやのように 下手くそなサーファーには乗れる波もないに等しく

          流し書き19(サーフィン)

          三好達治 - 草の上(詩集『測量船』より)

          どうしようもない恋に落ちていて何もできることがないので、 せめて同じ境遇の人にシェアできるような詩を紹介でもして気を紛らわせたいと思います。 野原に出て座っていると、私はあなたを待っているような気持ちになる。 - 僕も同じように感じた美しい金曜日だった。昼下がりの日差しは神保町澤口書店2階のラウンジスペースを切り刻むように照らしていて、外国人観光客がアメリカ訛りの英語で若干囁いているのが聞こえたので僕はCentre Pompidouで試験勉強していた頃の表象を抱いていた。僕

          三好達治 - 草の上(詩集『測量船』より)

          CALVIN KLEIN 205W39NYCの敗北史

           CALVIN KLEIN 205W39NYCというブランドを知っているだろうか。  既に過去のものとなったこのブランドは、鬼才芸術家ラフシモンズとアメリカを代表するファッションハウスCalvin Kleinの実らなかった恋の歴史そのものであり、その失敗について知ることはラグジュアリーの本質について考えることそのものである。 CALVIN KLEIN 205W39NYC とは? Calvin Klein 205w39nyc(以下205w39nycと表記する)とは、ファッショ

          CALVIN KLEIN 205W39NYCの敗北史

          流し書き18(人生をどれだけ綺麗に生きるかについて)

          パリにいた頃とは打って変わって、何をしようかとゆったり迷うような時間も東京という街が僕に押し付けるスケジュールの波に吸い込まれてなくなってしまうようになった。そんな日々の1ページであった今日は朝から仕事をしていて、夕方家に帰ってからは残りの仕事をして、その後日割りの勉強時間を終えてもまだ時間が残っていた。ということで久しぶりに本当の流し書きができる。 いまテーマにしたいと思うのは「人生をどれくらい綺麗に生きるか」という問題である。別の言い方をすれば「どれくらい『意識高い系』

          流し書き18(人生をどれだけ綺麗に生きるかについて)

          いつも走り出せば流行の風邪にやられて...

          この2週間は人生最後の夏休みだったから、それを言い訳に少し自分から離れすぎたのかも知れない。浴びるように酒を飲み、嫌がる肌に太陽を浴びせ続け、溜まりに溜まった眠気はウイルスに付け入る隙を与えた。 いつも今までの自分と逆のことをするよう心がけてきたが、この2週間はその意味でのピークだったと言える。メジャーなものが好きな僕は、友達と山陰地方に行った。その途中で素晴らしき城崎温泉も知ることができた…僕はこの旅行で決めたことがあった。いるだけで他人の発言の方向性を縛ってしまう人間に

          いつも走り出せば流行の風邪にやられて...

          奥志賀にて

          23歳を迎えて来た高原で、初めて避暑地という概念の必要性を理解した。 様々な気候や感情の変動に、以前よりも敏感になった。 子供の頃は内なる衝動が世の中の全てで、東京から長野へと徐々に移り変わる景色もその投影の対象にしか過ぎなかった。それが今は、自分の中から流れ出す何かと目の前で漸進的に変化する情景が溶け合うその一点に自分がいるような感覚になった。観念的に言えばそれは外界はコントロールできないものなのだという諦念を得たということかもしれないが、年を重ねることは何も諦めるばかり

          奥志賀にて

          かんでぃんすこーすこ

          好きな芸術家は誰ですか? Christophe Lemaire、宮崎駿、平山昌尚、Alex Katz、Calvin Marcus… あとカンディンスキー、なんか自分に感性が近い気がする 抽象絵画の父と人は言うが、根底にあったのは精緻な描写への不信だろう、彼は政治経済をやった人間だった。 おれが好きなのは、美しいものではなくて潔いものなんです というか美しいのおれの定義は「潔い」 うじうじ部屋の中で拗らせてる芸術みたいなものは…. それは勿論「ある」し、原動力であるのだが…

          かんでぃんすこーすこ

          can i just see you every morning when i open my eyes

          朝目覚めた時あなたにそこにいて欲しい 世界と自分の間の揺らぎに、あなたにならいて欲しいと思うこと 湿った夏の夜にも ふっと透きとおった風が流れることがある 芝浦埠頭を大きく廻る首都高速 変わる街並み 僕の心も移ろう…。 何もかも捨てたい恋があったけど、とゆーみんが歌っていた気がする。何もかも捨てられるような恋の前には、今までの全ては無に帰するのだろうか。 je retrouverai mes pas à Nice sans le souffle de la Plage

          can i just see you every morning when i open my eyes

          旅行の記録

          刺激のあり過ぎは悪である ハイプには限界がある 自我:体験を絶えず取り込み有機化しながら石塚していくもの(異質性と統一性が共存) 自由行為:その自我からしか生まれ得ない。明白な理由は存在しない⇄ベロの自由=動機の明晰な把握 明白に区別されない個別の記憶も、記憶として有機化に貢献。動物的→最高の個性実現 Sillicon Valley's Values - Efficiency - Positivism - Authoritarian Paternalism ("Let u

          旅行の記録

          クリストフ・ルメール 2

          ルメールというブランドのえげつない格好良さについて、もう少し書きたい。ブランドの基本的な紹介や解説は以前別記事にまとめている。 先日、LEMAIREはパリメンズファッションウィーク期間中に2024年春夏のコレクションを発表した。そこで際立ったのは、流し書き4でも触れた、このブランドのルードさである。兼ねてより思っているが、LEMAIREはオーラリーやザロウではなくヤマモトヨウジだ。彼らが作るのは、クリーンで完璧なだけの洋服ではない。むしろ、無礼さ・アロガンスが表面的なエレガ

          クリストフ・ルメール 2

          実践、続けることの美学と思考停止問題

          実践し続けることが大事である。 手を動かし続けなければいけない。 これが最近の僕の美学である。 僕はこの美学が、考えるのをやめ馬車馬のように猛突進するだけで良いという考え方に繋がったり全体主義的な思想のベースになったりする危険を孕んでいることを認識している。 勿論考えることは大事である。 僕が言いたいのは、手を動かし続けるのと同じくらい日々の読書・他人との会話といったインプットをも堅忍不抜に続けるのが大事だということだ。 しかし、ミクロな次元、実際に書斎に座った段階です

          実践、続けることの美学と思考停止問題