- 運営しているクリエイター
2020年12月の記事一覧
ネマタの「裏」麻雀本レビュー第49回『麻雀強者の流儀』編その12
第五章 麻雀の流儀
1
本局面から上家ロンアガリ、対門ロンアガリ、下家ロンアガリ、ツモアガリした場合の予想順位を「麻雀順位予想計算機」で調べてみました。最強位戦想定でトビ無しと思われますが、0点未満の点数に設定することが出来なかったので、下家ロンアガリについては下家の点数が−6500点のところを0点として、残りの三家に6500点加算したものを計算しました。
確かに上家から見逃すことで下家
ネマタの「裏」麻雀本レビュー第48回『麻雀強者の流儀』編その11
第四章 動きの流儀
1
字牌を切らなそうな河の他家が居て、タンヤオならテンパイを外しても4種+チーでリャンメンテンパイに取れる1シャンテン。テンパイを外します。大会形式のような条件戦は、「安手でアガるわけにはいかない」他家が増えるので、オーラスでも字牌の出が期待しにくい場になることが多いことは押さえておきましょう。
練習問題
二度受けとはいえ2巡目でリャンメンが揃った1シャンテンなら
ネマタの「裏」麻雀本レビュー第47回『麻雀強者の流儀』編その10
第三章 最終形の流儀
1
過去のことを悔いても仕方ないので、前向きに捉えた方が精神衛生上よいという意味でのみ同意します。ピンフドラ1はリーチしましょう。もしダマにした方が有利なのであれば、「勝てる気がしない」という印象論ではなく、ダマ有利であることの理由をもっと具体的に説明できてしかるべきです。
2
データに基づく麻雀研究が盛んになる前によく聞いたのが、「最終形はリーチ」というもの。最
ネマタの「裏」麻雀本レビュー第46回『麻雀強者の流儀』編その9
第二章 手順の流儀
10 打牌選択については筆者と同意見です。しかし私はここまで頭が回らないですね。単純に牌だけを見て評価したうえでの判断です。相手の打ち筋や挙動を押さえておくことで切るべき牌が変わる場合も少なからずあるとは思いますが、考え過ぎて疑問手を打ってしまうことも少なくありません。特に浮いた字牌ドラのような評価が難しい牌の場合は尚更です。
11 筆者のようなベタオリを嫌う打ち手ほど、ア
ネマタの「裏」麻雀本レビュー第45回『麻雀強者の流儀』編その8
第二章 手順の流儀
7
156m3p889s東南西西白白中 ドラ6p
ホンイツはできるだけ目立たない捨て牌を心がけるといっても、それができる手牌、局面になることは少ないもの。オーラスハネ満ツモ条件のラス目(3着でもよいなら1300−2600条件)。筆者はソーズホンイツに絞り、河を目立たなくする打1mを提唱していますが、マンズホンイツを見切る訳にはいかないでしょう。打ち手同様3pから切りま
ネマタの「裏」麻雀本レビュー第44回「麻雀強者の流儀」編その7
第二章 手順の流儀
1
「安全牌を持つのはカモ」「準安全牌をうかつに切らない」が対になっています。メンツ中抜きのようなベタオリをしない人ほど、手牌に不要な安全牌を持っても効果が薄いですが、必要牌の中で比較的安全な牌を残すことは重要になるのです。
2
手牌に89p12sとあって残りが全て中張牌なら、9pか1sを切ってタンヤオ狙い。次巡更に中張牌を引いた場合に、ペンチャンを残すか、両方とも
ネマタの「裏」麻雀本レビュー第43回『麻雀強者の流儀』編その6
押しの流儀10
本書は近年では珍しいレベルのオカルト本と評されています。私自身本書を読んで、データ研究が盛んになる前にありがちだった麻雀本を読んでいた当時を思い出して懐かしくなったものですが、当記事は単にオカルト思考と切り捨てるのではなく、実戦巧者が何故オカルトに傾倒するのか(もしくは、オカルトに傾倒しているように見えるのか)について考察を進めていきます。
「自分の捨て牌に123mが並ぶな
ネマタの「裏」麻雀本レビュー第42回『麻雀強者の流儀』編その5
押しの流儀8
本書では「情報をもらさず見抜く集中力」と表現されていますが、麻雀に限らず、正しく観察する能力が重要であることは言うまでもありません。前提となる情報を正しく把握できなければ、正しい判断が出来るはずもありません。『勝つための現代麻雀技術論』コラムでは情報の観察を「認知」と表現しました。本書の記述と、最強位を獲得するに至った闘牌を拝見するに、筆者の観察力は人並み以上であることは間違いな
ネマタの「裏」麻雀本レビュー第41回『麻雀強者の流儀』その4
押しの流儀5
「ワンチャンスは打ってよし」という言葉が出て来ますが、ワンチャンスほどあてにならないものもないと考える人も多いと思います。私も文言だけみて突っ込みを入れたくなりましたが、どのような局面を踏まえた「格言」なのかを意識しておく必要がありましょう。
「ワンチャンスはあてにならない」は、降りている際の安牌選びとしては、ワンチャンスは頼りない情報であり、大概他の理由でより通しやすい牌を
ネマタの「裏」麻雀本レビュー第40回『麻雀強者の流儀』編その3
押しの流儀3
22ページの手牌から1sではなく12pを切るのが良いことは、「ブロック」の概念で説明がつきます。
ブロックと聞くと5ブロックと6ブロックの比較ばかりが取り上げられがちですが、個人的にはこの考え方はもっと拡張的に扱われて欲しいと思っています。23ページの手牌はメンツが1つもなく、ターツも悪形ばかりで役を作るのも難しい。このような場合は役牌を重ねるメリットが特に大きいので、1枚ず
ネマタの「裏」麻雀本レビュー第39回『麻雀強者の流儀』編その2
押しの流儀1
まずは上記の押し引き表をご覧下さい。子のリーチへの放銃平均点(赤有りルール)は非一発なら約5200点、一発なら約7400点(『勝つための現代麻雀技術論』講座29に記載)というところ。つまり一発目に放銃率10%程度の牌を切る場合は、押し側に−220点ほどの負荷がかかることになります。
押し引き表が赤色のところは押し側が+500点以上有利なので、一発目に危険牌を切るとしても判断が
ネマタの「裏」麻雀本レビュー第38回『麻雀強者の流儀』編その1
本書は将棋棋士鈴木大介九段の著作。将棋ファンでもある私としては見逃せなかった一冊ですが、本書は昨今では珍しい「オカルト」思考満載。将棋棋士には麻雀愛好家が多く、鈴木氏のような麻雀プロ顔負けの実力者も多いのですが、オカルトに傾倒する人は少なくありません。
昨今の麻雀研究に基づく戦術論から麻雀を学ばれた方にとっては、将棋のプロになるほどの聡明な人がオカルトに傾倒することを不思議に思うかもしれませ