北国の猫

COVID-19 pandemic最初期に第一子出産。娘が育つ世界が混沌と分断の最中に…

北国の猫

COVID-19 pandemic最初期に第一子出産。娘が育つ世界が混沌と分断の最中になった無力感、育児中にフラッシュバックする子供時代の記憶への憤り…。対処を模索するも、うつ病再発、数年休業からの仕事復帰を経験。自身と娘の生存戦略を探す中で、ギフティッドという概念を知り調査中。

最近の記事

娘の迷言集 その3

娘は4歳になって少し経つ。彼女との会話は私の楽しみの一つだ。彼女の視点で見つけた発見や提案について、たくさんお話ししてくれる。言葉や考えのラリーは、長く続いていく。自分がどうしてそう考えたのか、どうやって思いついたのか、説明を聞くと、一定の筋が通っている。 彼女の教えてくれる世界は、私にとっても再認識や再発見の宝庫だ。 彼女のお話は理想や善悪、正義、合理性に基づいている場合が多い。けれど、正しさだけで構築されていない現実を認識している私は、彼女とのラリーの中で、ファシリテー

    • お猿に風船を学ぶ娘

      娘は、2歳半頃から風船ブームだ。 海外のアニメーションで、空を飛び、可愛らしく、輝くもののように描かれた風船を見てから、娘はすっかり風船の虜になった。そういえば、宙に浮いている身の回りのモノは、風船くらいかもしれない。確かに不思議だ。 風船への愛と喜び 風船への関心は、不思議から好きに変わり、観察対象から発見の喜びに変わっていった。 「ふわふわの風船がほしい🎈!」 「どこに売ってる?」 「綺麗なピンクだ!いろんな色がある!」 「風船風船風船風船!!」 「なんで浮かんでる

      • 仕事で接する嫌なものこと

        12〜3月は忙しかった。 自分の仕事も増えていたが、夫の繁忙期が重なりながら、育児と通院等をしていると、まとまってポジティブな考えごとをする時間や気力がすり減っていく。 北国は、ようやく雪解けを迎えて、吹雪や雪かきから解放された。今年は3月中旬でも、一晩で20cmも積雪があったりして、なかなか暖かくならなかった。昨晩も雪が降って、朝だけは積もっていた。おそらく、今季最後の雪だった。 私もネガティブを吐き出して、冬を終わらせようと思う。 女性。だから何? ・女性の活用 ・女

        • https://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/chukiseika/documents/4th-chuukiseika7.pdf スギ花粉は封じ込めの研究やら実証実験がされているらしい。興味ありだけど、まだ勉強不足。マングース、オオハンゴンソウ、サル、カメ…。捕食、競合、遺伝的撹乱のような過ちを招かない技術なのかしら…

        娘の迷言集 その3

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          ずっと書きたいことは溜まっていく一方なのに、star warsアニメ96話とblacklistドラマ196話の再完遂が終わらない。気が済むのはいつになるか…

          ずっと書きたいことは溜まっていく一方なのに、star warsアニメ96話とblacklistドラマ196話の再完遂が終わらない。気が済むのはいつになるか…

          娘の迷言集 その2

          短冊 おもちゃや工作スペースの掃除をしていたら、娘の作った七夕の工作が出てきた。 短冊は先生に書いてもらっていた。 おかし と ふりかけ を いっぱい たべられますように 🐹 先生、代筆中に笑ったよね… 我が家は七夕の夜だけ、山盛りふりかけご飯だったよ お腹の中 🐹「みんな赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいるんでしょ?」 🐏「そうだよ〜。🐹もママのお腹にいたんだよ。」 🐹「んーとねぇ。お腹の中はねぇ、お風呂みたいだったよ!」 🐏🐈‍⬛「!?」 🐹「お風呂〜ちゃぷちゃ

          娘の迷言集 その2

          群衆嫌いの処世術

          私は1人が好きだ。 何にもとらわれず、気にせず、没頭できる時間が好きだ。1人でいて「つまらない」という事がない。 むしろ、1人の時間が少ないと体調を崩しがちだ。 産休や病気療養を挟みつつ、それでも、数万人規模の組織で10年以上働いている。 私が就職先を選ぶ際に、自分にとって価値ある目的に到達できるかという視点も大切だったが、同じくらい、労働環境について法令遵守意識があるか、意識だけではなく果たしていそうかということを大切にした。 なぜなら、私の心身は弱いからだ。鬱病、自己炎

          群衆嫌いの処世術

          TVとの付き合い方

          私は、一人暮らしをしていた時、TVを持っていなかった。 特に珍しくもないと思っていたが、ふと職場でそんな話題になって、20〜60代まで「ひとりでもTVは必須だ!」との意見で面白かった。私の20代は、仕事に熱中していて、在宅時間≒睡眠時間の生活だったし、TVがなくて困る場面もなかった。 今は娘を育てることが最優先事項となり、家族と郊外の自宅で過ごす時間が増えている。大人だけの時のように休日に気軽に映画館に行けなかったり、娘の娯楽として活用するためにも、我が家にもTVがある。そ

          TVとの付き合い方

          家と庭

          私達夫婦は約7年前から、北国の比較的田舎の戸建住宅で暮らしている。 庭には、春から秋まで宿根草やバラが咲き、果樹や小さな菜園、子供のための遊具とハーブの芝生をDIYしている。冬は、基本的に寒さと雪との闘いだ。 一年を通して、晴れた日には野鳥がやってきて、綺麗な囀りを聞かせてくれる。 庭や家のインテリアや使い勝手は、毎年少しずつ手を加えていて、数十年かけて、使い続けながら理想の庭と家を作り込んでいこうとしている。 夫婦共に、これまで集合住宅にしか住んだことがなかった。いきなり

          鋭敏な感覚との付き合い方 気候編

          私は人間の活動由来の刺激についても敏感だが、気候の変化も大きく感じ取るらしい。 気候の変化で参るのは、動植物を指す生態系だけではない。人間だって、その一部だ。 天気と季節 天気が悪くなる前にはしっかり頭痛がやってくるし、季節の変わり目には喘息発作に近い咳と息苦しさがある。高温と紫外線にも弱く、長時間の屋外活動が難しい。日光でヤケド、高温で高熱を出してしまう。 頭痛の痛みの強さや間隔等の経験値から、天候の荒れ具合(台風や暴風雪が自分の街を通過しそうとか、今回は外れそうだと

          鋭敏な感覚との付き合い方 気候編

          仕事を選ぶ

          私は集団生活が苦手だ。 そのくせ、数万人規模の組織で働いている。 言っていることと、やっていることに矛盾がある。 なぜ、この組織で働いているのか。 理由はひとつ。やり遂げたい未来の都市の一部をつくるためには、適した場所だと考えたからだ。 今日は、私の仕事と目的の一部について、書き留めておきたい。 働きたい子供 私は12歳から、働きたい、自立したい、貫きたい、と常々考え続けてきた。人生の前半でこの願いが叶い、30代の半ばまで続けていらることは喜ばしい。 子供の頃の私にとっ

          仕事を選ぶ

          鋭敏な感覚との付き合い方 人為由来編

          私は日々何気ない生活を送るだけで、色々な感覚をフル稼働してしまうらしい。私の意思とは関係なく、何でもかんでも、鋭敏に感じ取ってしまう体質を持っている。 気候や環境の変化にも敏感で、すぐに体調を崩してしまう。感じ取るだけですまないところが、悩ましい。 娘も、赤ちゃんの頃から特定の刺激に反応しており、言葉で伝え合えるようになると、感覚はかなり鋭敏だと教えてくれるようになってきた。 夫は、私達がピーチクパーチク言うものだから、周囲をじぃっと観察して「なるほど、これか?」というもの

          鋭敏な感覚との付き合い方 人為由来編

          父との約束

          私の父は故人だ。 私が10歳を過ぎた頃から、私の一番の理解者だった。人生の前半、子供から大人に成長する過程で、最も影響を受けた人物でもあった。私が20代前半の頃に病死したため、あと数年経てば、父が消えた世界を生きた年月の方が長くなっていく。父との死別から10年以上経って、ようやく、ありし日に交わした言葉達を、悲しまずに思い出せるようになってきた。 これは、私が10代後半の頃の出来事だ。 父は自分の死後について、私にある言葉を託していた。 魔物の習性 父は、私の母方の祖父

          父との約束

          絶望の淵

          反復性鬱病性障害と内部体質の記録です。 精神疾患の治療中で寛解を迎えていない方は、閲覧にご注意ください。 この世界に留まる理由 療養期間は長かった。年単位で苦しみ続けてしまった。苦しみの連続だった数年間を経た今も、娘と出会いたいと願い実現させた選択に一切の後悔はない。 運営手法に改善点はあったかもしれないが、その時の最善を積み上げていた。 社会復帰には、産業医と職場の友人達、家族がサポートしてくれた。完治しない病人を、快く受け入れてくれる人達に囲まれて、私は彼ら彼女らの

          娘の迷言集 その1

          3歳が思い描く世界を書き留めます。 便宜上、娘:🐹、私:🐈‍⬛、夫:🐏です。 お姫様に夢中 🐹「私は、キラキラで、ピンクのプリンセスなの。」 🐈‍⬛「あら、かわいい。」 🐹「プリンセスは私で、ママは王子様ね!」 🐈‍⬛「パパは?」 🐹「馬車。」 🐏「ひひーん。泣」 時間とは… 🐹「今日寝た次は、なんて言う?」 🐈‍⬛「土曜日だよ?」 🐹「ちがう。明日って言うんだよ。」 🐈‍⬛「あ、そっちか。」 🐹「でもさ、今日寝た次も今日だよね。だって寝た次には、今日って言うでしょ?

          娘の迷言集 その1

          女の子だから大学には行かないでしょ?

          “性別の呪い”に立ち向かった、四半世紀前の12歳の闘いを書き留めます。 衝撃 「女の子だから大学には行かないでしょ?」 中学生になって早々に、母の言葉に衝撃を受ける。 成績は悪くない、むしろいい方だ。 勉強は概ね好きだ。とにかく好きな分野は底なし沼だ。ずっと泳いでいられる。これから大人になる間に、自分で選んだ学問と向き合えると思っていた。当たり前に。 勉強が好きなら選択肢が広がるって話をこの前してたじゃないか。あれはなんだった? そこに、女がどうのってのはなんで混ざっ

          女の子だから大学には行かないでしょ?