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鋭敏な感覚との付き合い方 気候編

私は人間の活動由来の刺激についても敏感だが、気候の変化も大きく感じ取るらしい。
気候の変化で参るのは、動植物を指す生態系だけではない。人間だって、その一部だ。

天気と季節

天気が悪くなる前にはしっかり頭痛がやってくるし、季節の変わり目には喘息発作に近い咳と息苦しさがある。高温と紫外線にも弱く、長時間の屋外活動が難しい。日光でヤケド、高温で高熱を出してしまう。

頭痛の痛みの強さや間隔等の経験値から、天候の荒れ具合(台風や暴風雪が自分の街を通過しそうとか、今回は外れそうだとか)をある程度は予測できる。
けれど、メリットはほとんどない。自然のエネルギーを前にして、私ができることなんてない。
自分の行動を非常時モードにするくらいだ。不要不急の外出を避けるだとか、仕事の段取りを少し変えるだとかはしているが、天気予報を見ていれば誰だってできる…。
こっちは頭痛との闘いが先にやってきているので、より緊迫感はあるけれど、痛み止めを飲まないと動けない。
正直、毎回やってられないなぁと思っている。

役立ったような…

一度だけ、これまで経験のない規模の大きい台風が来ることが夜中にわかり「風呂の浴槽に水を貯めておこう…」という考えになって実践したことがある。
なぜ、そう感じたのか、よくかわからない。説明が難しいけれど、そんな感じがして、動いていた。
その後、風の影響で数日間の停電に見舞われてしまった。貯めた水は、飲水以外の生活用水として有効に活用できた。まだ二人暮らしで、夜勤から帰ってきた夫は「え?!停電もわかったの?!すごいな!水の確保ありがとう!」と喜ばれ感謝されのたが、当の私は「?!?!よくわかんないけど、こうなった…。」と困惑していた。

夫曰く…

彼は、私のようなタイプをはじめて見たといい、最初は珍獣観察をしているようだった。

🐏「古代に生まれてたら、君みたいな人が巫女とかになったんだろうね。天気の変化も外さないし。生まれる時代が遅すぎたか、早すぎたかな?」
🐈‍⬛「巫女かぁ。古代なら医療がないから短命だったかも。中世の欧州なら、魔女だって言われて火をつけられるんだよ。過去のどの地域だって、少数派は命の危機にあったと思う。未来なら、気候変動が進みすぎて高温と荒天に耐えられないかも…。ちょうど、世界の過渡期か衰退かの分かれ目の時代だから、現代の今がベターかな。多様性とか持続可能性とかが、ようやく一般化されはじめたしね。私は20年以上前から気にしてるけど、大人も子供もそんなの本気にしてなかった。今も形だけの個人や団体の方が多数派かもしれないけどね。」
🐏「いつ生まれても難儀な体質には違いないね…」

年月とともに、私の弱るポイントを把握してくれた彼は、退避や休憩のタイミングを理解してくれる、頼れる味方だ。

できる限り自衛

自分の心身は自分で守るしかない。
祖母由来の北の外国遺伝子が影響しているのか、北国育ちのためか、周囲の多くの人々よりも紫外線と高温の影響を受けやすいらしく、すぐに体調を壊してしまう。5〜9月は、mont-bellの軽量日傘と帽子、Francfrancの持ち歩き用の扇風機が必須だ。
秋冬も頭痛と日光対策のため、屋外ではほぼ常にフードを深くかぶっている。

気候変動の影響か、北国もずいぶん高温な世界になってしまった。
人間の活動由来の刺激は、自分の身を置く環境を変えるだけで劇的に変わったが、気候からは逃れられない。
おそらく他の人間よりも、体調の変化として気候変動を感じ取っているが、このような体質の人間から淘汰されるのか、気候変動のストッパー因子となるべく送り込まれたのか…。
IPCC第6次評価報告書は、大変興味深かった。
現状で個人的な生活は、悩ましいことに変わりはない。さぁ、これから何を見て、何をしていこうか…。

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