一期

「一期」と書いて「いちご」と読む。 小説を書こうと思いました。少しでも多くの方に読んで…

一期

「一期」と書いて「いちご」と読む。 小説を書こうと思いました。少しでも多くの方に読んでいただきたく、「note」を開設しました。拙い文ですが、温かい目で読んでいただけますと、幸いでございます。 共同ブログも行ってます→http://www.soylatteempire.com

マガジン

  • 珈琲関係

    初めて書いた会話劇。・・・とは程遠いかもしれない作品。毎週水曜更新。

  • 自分の日記

    思ったことを、ただつらつらと書き起こした備忘録。

  • 気ままに短編

    毎週土曜日更新。1000字以内の物語を作っていく。

  • ラスト・マイライフ「オタク・岡村拓海」

    主人公はごく平凡なオタク?イベントの当日に亡くなった主人公の前に現れた黒服を着た3人の男。与えられた「生きる猶予」で、人生最後のオタ活をすることなり。。。彼の儚い願いが、一つの奇跡を呼び起こす。

  • ラスト・マイライフ「婚約者・齋藤春香」

    結婚2日前に別れを告げられた齋藤春香は、絶望の果てに自ら命を絶つことを選んだ。しかし、突然現れた黒服の男たちのせいで、生きる猶予が与えられる。悲しみに暮れ、行き場もなく歩いていた彼女の前に現れたのは、昔、初恋をした相手だった。

最近の記事

珈琲関係③

「フェミニストって言葉、マスターは知ってますか?」 「ごめんなさい、知らないです」 「簡単に言うと、政治活動の参加を主張する女性のこと言います。まあ、昔の話しですけど」 「今はどうなんですか?」 「今では性差別や、社会的差別など。平等な権利をもたらすよう働きかけたり、そういった思想を持つ人のことを指すみたいです」 「ニュースとかで聞いたことがあります。それを題材にした映画もありますよね」 「海外ではその運動や思想が受け入れられやすい感じなんですけど、日本ではそうでもないらしい

    • 珈琲関係②

       青柳さんが初めて来店してから、もう1年以上が経つだろうか。カウンター席を陣取っては、飽きずによく喋っていた。彼女が通い始めてから2週間が経った頃だっただろうか。梅雨の時期で、小雨が続く日の出来事だった。 「いらっしゃいませ」 「こんにちは、マスター」 「青柳さんじゃないですか」 「へへへ、また来ちゃいました」 「今日はお席どうされますか?」 「カウンターで。お話しがあって来たので」 「今日もお話しですか」 「まあたいしたことじゃないんですけど」 「聞きますよ。とりあえず空い

      • 珈琲関係①

         昼下がりの喫茶店は、いつにも増して静かだ。逆を言えば、一番暇な時間とも言える。私が営む喫茶店は都内の大学の近くにあり、古臭い佇まいが好きだという一部の学生たちには憩いの場として使われている。  しかし、今の時間帯は授業を受けている人が多いので、店にやって来るお客様は学生ではなく30代後半から60代前半までの男女が多い。楽しく談笑するお客様もいれば、基静かに過ごす人もいる。どのお客様も私がコーヒーを出した後は各々が自分の時間に浸ってくれる。そしてそれを見守る私。これが私

        • 自分が年をとったなと思った

          自分はまったくと言っていいほど集中力が続かない。 考えることをあまりせず、ばーっと文字を羅列させて文章を作り上げてる。 自分の書き出した文字をまとめてくれるゴーストライターみたいな人がいてくれたら、少しはマシな文章ができるんじゃないか。 ・・・と、思ったことがある。 集中力が続かないのは事実。小説(笑)を書くにしても、30分持てばいいほうだろう。しかし、60分集中すれば確実に1000文字は書けるという能力だけは自分でもすごいなと自負している。そんな自分が傲慢だなと思うこともし

        珈琲関係③

        マガジン

        • 珈琲関係
          3本
        • 自分の日記
          10本
        • 気ままに短編
          5本
        • ラスト・マイライフ「オタク・岡村拓海」
          5本
        • ラスト・マイライフ「婚約者・齋藤春香」
          20本
        • ラスト・マイライフ「就活生・木村佑樹」
          9本

        記事

          拝啓 世のおじさんたちへ③

          「気を取り直して、いただきます」 鱈の煮付けに箸を伸ばし一口食べる。「うん、美味しい」。しょっぱすぎず甘すぎず。柔らかさも良く、箸で一口サイズに割ってできるほどで味付けも濃すぎず食べやすい。味噌汁は豆腐とわかめの王道な味噌汁と、家庭の味を小さな幸せのように噛み締めながら味わった。いつも妻が作ってくれる料理は美味い。そうは思っているのだが、あまりそれを口にしたことがない。たまには褒め言葉を言ったほうがいいのだろうか。そういえば最近ニュースでも見たことがある。「夫が妻を褒めるコツ

          拝啓 世のおじさんたちへ③

          拝啓 世のおじさんたちへ②

           私が部長へと昇進したのは日は、さらに遡って7年前のことだった。部下からは祝いの言葉をもらい、上司からは会社に貢献した功績を称えての昇進であると伝えられた。長年仕事をしていく中で自分に与えられた仕事を続けてきたのだが、それが当たり前だと思っていた。企業がよくなるために仕事をすることが楽しかったが、“昇進”という言葉はあまり好きではなかった。好きではないというか自分には似つかない響きに申し訳ない気持ちがあった。企業のために頑張りたい気持ちは誰よりもある。しかし偉くはなりたくなか

          拝啓 世のおじさんたちへ②

          青春音楽映画の金字塔「WE ARE LITTLE ZOMBIES」の凄さを思い知らせたい

           先日「WE ARE LITTLE ZOMBIES」という映画を観てきた。 青春音楽映画と聞いていたし、予告も気になる感じに作られていて「まあサクッと観るか〜」と軽い気持ちで劇場へと向かった。  座席に座って今か今かと待ちわびながら本編がスタート。 主人公・ヒカリ(演:二宮慶多)のナレーションから冒険が始まる。この日葬式に来ていたのだが、なぜ自分が葬式に来ているのか、事の顛末から話し始める。結論から言うと、自分は両親から愛されておらず、悲しくなることもなかったし、自分の人生

          青春音楽映画の金字塔「WE ARE LITTLE ZOMBIES」の凄さを思い知らせたい

          拝啓 世のおじさんたちへ

          まえがき  これは1年前話しだ。私はこれから新たな設備環境を整えるための製品説明、取り付けの具体の日程などの打ち合わせを済ませ、一度帰社をするところだった。都内で水処理システムや産業システムなどを手掛ける会社に務めており、私の担当部署は製品の修理やサービス向上などの説明など、外仕事が多い部署で働いていた。企業としても大きく、会社で生産した電子機器やモーターなどは日本全国のあらゆるところで、人目にはつかないが縁の下の力持ちとして普及されている。  私は27歳の時に転職をして今

          拝啓 世のおじさんたちへ

          自分が思っているほど、自分は特別じゃない

          自分の人生において「迷う期間」というものが存在する。 それは苦しくて、出口の見えない迷路で、結局は自分の意志で解決をしなければならない。 ・・・とまあ、人間、人生のどこかでつまづく。 「いいな」と思う。迷う期間があるってことは、少なからず解決できる見込みがあるからだ。本当に解決できない時は、迷うことすらしなくなる。 生きていて、自分をどうにかしたいとか、誰かを守ってやりたいとか。いろんなことを考える。 それは人のため?自分のため? 答えは「自分のため」だ。 自分なんていつ

          自分が思っているほど、自分は特別じゃない

          軽めの恋

           彼女は珍しく怒っていた。彼女と付き合ってから半年が経っていた。同じ大学の同級生で、同じ学部で授業が一緒だったから。趣味や好きになるものが一緒だったから、お互いに引かれあうものがあって付き合うことができた。人間、これだけで付き合えてしまうから不思議だ。  なぜ彼女から怒られているのか。原因は二つあった。一つは自分が他の女子を好きになったから。まあ怒られて当然だろう。もう一つは別の原因があった。 「どうして私のこと放っておいたのよ!」 「どうしてって言われても」 本当は僕だって

          軽めの恋

          明日

           社会人になって3ヶ月が経った。長野から上京をした僕は、今は大手の食品メーカーで仕事をしている。毎日が忙しいし、終電で帰ることなんてしょっちゅうだ。一人暮らしを始めて1ヶ月は自炊をしていたけど、今はスーパーでお惣菜を買ったり、コンビニで弁当を買うのが当たり前のようになっていた。朝起きて、仕事して、帰宅して適当にご飯を食べて寝る。その繰り返しだった。そんな生活を続けていると、自然と自分の将来のことなんて考える気力すらなくなってくる。そんなある日、仕事が終わって家でご飯を食べてい

          日常

          こんにちは。こんばんは。 そして、おはようございます。 一期、またの名をねこなべと申します。 「最近どう?」って質問があるじゃないですか。 どうしたもこうしたもないです。そんな日常です。 自分のやりたいことはあるけど、全く身が入らないと言いますか。 「よくないなー、でもやるしかないよなー」と、中途半端に取り組んでいる毎日。それでいいものが作れるわけもなく。悔しい思いをして、1年を棒に振ってしまう。いや、本当に悔しいなって思いをしました。 良いこともあれば、悪いこともある

          お久しぶりです。

          こんにちは、こんばんは。 そして、おはようございます。 一期、またの名をねこなべと申します。 久しく更新をしていなかったnote。 ここに来ての更新。心境の変化か? ・・・まあ、そんな感じです。 自分の飽きっぽいところはよくあるのですが、義務感に苛まれながらnoteを更新するのも違うし、「自分のペースで〜」とか思っていたのですが、前回の投稿からだいぶ時間は空いてました。すみませんでした。 気持ちを新たにnoteを更新していこうと思います。 その心は。。。 『書き続けな

          お久しぶりです。

          「オタク・岡村拓海⑤」

           1回目の握手が終わり、剥がしの人に立ち退くよう肩を押された。 「また後で来ます」という言葉を残し、レーンをあとにした。なぜ堀田さんが今日卒業すると言った理由は、僕だけにしかわからないことだ。事の重大さに気づき、僕は黒服3人集に聞いた。 「一度死んだ人が、もう一度生き返ることはないのか!なんとかならないのか!」 黒服3人集はどうすることもできないと言いたげな表情で、うつむいているだけだった。 「どうして、こんなところで堀田さんが死ななきゃならないんだよ!」 見えない人間と話し

          「オタク・岡村拓海⑤」

          「オタク・岡村拓海④」

           軽く食べられるうどん屋を選んで昼食をとり、僕たちはまた会場へと戻ってきた。また長い列を並び、どうでもいい荷物検査をし会場へと入った。握手会は第2部が終わったくらいで、会場にいる人も昼食を食べに行こうと会場を出ようとしているところだった。そんななか、会場内であることがアナウンスがされた。 「第1部、第2部を欠席していた堀田灯理ですが、第3部以降の握手会に参加します」 僕は堀田さんと握手できることに安心した。死ぬ前にこれで心置きなく話しができる。アナウンスが終わり僕とさくまは

          「オタク・岡村拓海④」

          タイトルと本題が全く関係なかったりもする。別にタイトルありきの内容でもいいけどそれに縛られるのもいやだし、いや縛りを設けているのは自分自身であって。そもそもタイトルなんて意味があるのだろうか

          こんにちは。こんばんは。 そして、おはようございます。 一期です。 今「オタク・岡村拓海」というタイトルで小説を書いてます。 https://note.mu/neko_naben/n/ned953f2facef  僕もアイドルオタクなんです。だからスラスラ〜って書いてます。実体験をもとに書けばいいので。でも死んではいません、まだ死ぬわけにもいかないので。  オタクを続けていいことだってあるんです。友達もできたし、遠征ついでに観光する機会があったり、夢を見つけることができた

          タイトルと本題が全く関係なかったりもする。別にタイトルありきの内容でもいいけどそれに縛られるのもいやだし、いや縛りを設けているのは自分自身であって。そもそもタイトルなんて意味があるのだろうか