バイキンマンを知らない6歳

我が家にはアンパンマンが1つも無い。

若くしてねーねを産んだ私は生活感を嫌った。
ディズニーチャンネルとジブリでねーねを育てた。
洋服も靴もアニメのキャラクターを絶対に着せなかった。
その代わりにお弁当箱や、パジャマ、文房具はプリキュアでもアイカツでもハマっている物を。

それが普通のまま、そのまま7年後すんちゃんを育て始めた。

習慣とは怖い物で何もこだわらなくても、当たり前にアンパンマンを通らなかった。

ある日の保育園の帰りに、2つ下の男の子に「バイバイキーン！」と言われた。

私は「バイバイキーン！」と返した。
すんちゃんはというと、
「何言ってるの？」と言った。
『バイバイキンて何？』ってこと。

ねーねと、「アンパンマンの中でアンパンマンしか知らない人に初めて会ったね。」と他人事のように話しながら帰った。

すんちゃんの通う保育園はキャラクターものが禁止なので、流行りに乗り遅れる事も無い。

鬼滅の刃は1話だけ見て、すんちゃんには早いと思い、禁止した。
ねーねもビックリしながら見ていたくらいなので我が家にはまだ早いようで。
それでも、お友達からの情報だけで詳しいすんちゃん。
歌が流れるとクセ満載で歌う姿はめちゃくちゃ面白くて可愛い。
すんちゃんは車が好き。
車、国名、LaQ、ぬりえ、歌が得意。
そのくらいがいい。

みんなちがってみんないい。

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