ノダケン

1989年式トヨタランドクルーザーと2020年式ホンダCT125ハンターカブの日記。

ノダケン

1989年式トヨタランドクルーザーと2020年式ホンダCT125ハンターカブの日記。

マガジン

  • 四国八十八ヶ所巡礼

    巡礼の記録。 53/88

  • 2022GW四国ツーリング

    【完結】四国ツーリングのまとめです。

最近の記事

浅草キッド

今更感はあるが、浅草キッドを観た。 ご存じ、北野武氏の若かりし頃の話である。 映画の、すっごく感動しましたーみたいな観客の映像の安いコマーシャルじゃないが、 私が涙したのは、その師弟関係についてである。 以下、多少のネタバレを含むので、未だ観ていない方は遠慮願いたい。 映画の感想と銘打っておきながら私の心は違う所を漂っている。 芸事の世界ではないし、きちんと弟子入りしていたわけではないが、 オートバイを仕込んでくれた、師匠と呼んで親しんだ人が居た。昨年、惜しくも亡くなってし

    • 休日に蕎麦食べにランクル君で下道370km。 兵庫県豊岡市出石(いずし)。 出石の皿蕎麦。

      • ストラトキャスター

        私の父はドカタだった。 ドカタが差別用語と言われて久しいが、当の本人達は山谷ブルースやヨイトマケの唄を口ずさみながら朗らかである。 元より人間扱いされず法の理の外側を歩いてきたような人達なので、世間の目など何のその、私が中学に上がる頃には学校が休みになると、自分の現場に私を連れ回した。 私がホイホイついて行くのは、親父の仕事を手伝えば1日4000円の小遣いを貰えたからだ。 中学生にこの金額は大きい。 今そんな事をしたら労基署あたりがすっ飛んで来そうだが、当時は今より遥か

        • 図書カード

          生き辛い、みたいな感覚は誰しも持つのかも知れないが、こと思春期の中学生にとってそれは深刻だ。友人関係だったり、進路だったり家庭だったり、問題がいつも心の中に渦巻いている。 何か自分は人とは違う、 人の言う事を素直に聞けない、 イライラする、 やたら誰かと比べたがるくせに比べられると腹が立つ。 子供にその辺の感情を上手くコントロールできる筈もなく、学校に行くのが辛くなった時、私を救ってくれたのは、司書の先生だった。 学級では何かしらの委員という役職が回ってくるので何となく楽

        浅草キッド

        マガジン

        • 四国八十八ヶ所巡礼
          10本
        • 2022GW四国ツーリング
          6本

        記事

          早苗饗

          早苗饗と書いて、「さなぶり」と読む。 田植えが終わり田の神様を送る行事のことを言うが、色々簡略化して現代では早い話が田植えの打ち上げである。 先週、今週と連続で実家に帰省して田んぼ仕事をして、今日の田植えでフィナーレである。 一昨年、大きく体調を崩して昨年の田の仕事に全く参加出来なかった父が張り切って出て来たが、機械で一列植えただけで力尽きた。 好きにさせてみたがやはり、酸素ボンベを装着してまでする事じゃ無い。 ただ、足跡は残した。 それで良いよ親父。 30数年前、農薬

          闇から覗く者

          私の地元のとあるお社は、そこに10日間(1か月だったかも)お籠りすると、ありがたい霊験を授かるという口伝の伝承があるが、籠っている間は誰とも会ったり喋ったりしてはならないという。 しかし夜中になると知人友人、あるいは親族の声で 「おい!〇〇(自分の名前)!お前の家が大変なことになった!開けてくれ!」 などと戸を叩く者が来るそうな。 何となくオチは読めてきたと思うが、びっくりして扉を開けると外にはその声の主は居ない。 私にその話を教えてくれた方曰く、そこでゲームオーバー

          闇から覗く者

          実家からギターを持って帰る事に夢中になって、iPadを実家に忘れて来た。

          実家からギターを持って帰る事に夢中になって、iPadを実家に忘れて来た。

          福岡に帰省途中、 岩国で晩飯。

          福岡に帰省途中、 岩国で晩飯。

          オートバイと文学

          四国八十八ヶ所の話を今回ってる分は書き終えてしまったので、早い話がネタが無い。 真っ当に働いてたらそうそうロングツーリングなんか行かないしね。 とはいえ、せっかく始めたnote、更新が途絶えるのも嫌なので頑張って書いてみる。 さて、我々バイク乗りの1番嫌いな季節、梅雨が近づいてきたので、ここはひとつ晴耕雨読、オートバイが出てくる、絡んでくる本を私の本棚から勝手に紹介してみようと思う。 中学生の頃アホみたいに読んでいたコチラから。 映画は知ってる人が多い気がするけど私は

          オートバイと文学

          5150

          大学に入った最初の夏休みにアホ程バイトしてギターのアンプを買った。 PEAVEY5150-212コンボ。 先頃亡くなったエディ・ヴァンヘイレンのシグネイチャーモデルのギターアンプだ。 HRHM御用達のハイゲインアンプに狂喜乱舞していた18才の夏、一つ上の高校の先輩と、その先輩の家の物置を改造して作った音楽小屋に籠り、私達はバンドの真似事をして遊んだ。 だが所詮はガキの戯れ、何の結果も残さぬままバンドは無くなり、遊ぶ金欲しさに私はそのアンプを手放した。 時は流れて現在

          四国八十八ヶ所巡礼⑩

          前回、行きも帰りもフェリーを使うプランを試した訳だが、普通の週末にこれをやると かなりの贅沢になる事が分かった。(往復約1万円) そこで、陸路の話。 広島県尾道市からしまなみ海道という橋がある。 今住んでいる所から尾道市は70kmほど、尾道市からしまなみ海道を愛媛県今治市までも70kmほど。 片道140kmほどならギリギリ日帰りできる、のか? 試してみた。 しまなみ海道を抜け、今治市に上陸する頃には昼になっていた。 そこからさらに山越えして松山市内へ。 49番浄土寺さ

          四国八十八ヶ所巡礼⑩

          5/29

          休みが週に1日しかなかったら、車に乗るかバイクに乗るか悩むのだけど、今日はクルマの日。 少し疲れている。 たっぷり朝寝坊して昼前に家を出る。 バイクに乗る時は割と気合いを入れないと、それこそ危ない目に遭うが、ランクル君だとそこそこ身体が疲れてても真っ直ぐ走る。 もちろん、マニュアル車なので完全に気を抜く事はないのだが。 パーキングで昼食を済ませて、また走る。 高速で事故があったらしく、通行止めで一般道に皆流れてきちゃったもんだから普段混まない所で渋滞している。 が、前の

          尾道市でラーメンを頂く。

          尾道市でラーメンを頂く。

          四国八十八ヶ所巡礼⑨

          テントを叩く雨の音で目を覚ました。 ふむ。雨か。 天気予報に傘のマークは見ていたが、冬季なのでワンチャン雪にならないかなと期待していたが、そこまで気温が下がらなかったらしい。 雨の日にバイクに乗るのは嫌いではないが、キャンプとなれば話は別だ。 撤収に時間がかかるからだ。 昨日購入した2束の薪は一晩で1束半ほど使っている。軽量を追い求めた結果チタン製の薪ストーブを購入したが、放熱量が大きいのか火を絞るとすぐに立ち消えしてしまい、もれなくテントの中で燻製にされてしまう。 黄金比

          四国八十八ヶ所巡礼⑨

          四国八十八ヶ所巡礼⑧

          前回の四国から1年以上経った2022年1月。 私は仕事で広島県に住んでいる。 仕事の忙しさや家族の問題はあれど、瀬戸内海を挟んだだけの、九州よりずっと近くに住んで居るのに、四国はやはり遠かった。 前回の四国から帰って、大幅に更新されたバイクを含めた道具一式を試したい思いもあったが、普通の週末に、ましてや厳冬期の1月に行こうと思ったのには訳があった。 広島から四国へ渡る方法は船か自走だが、先ずは自走ではなくフェリーに乗るプランを試す。 広島から四国に渡るには、広島港(ま

          四国八十八ヶ所巡礼⑧

          四国八十八ヶ所巡礼⑦

          巡礼6日目。 家を出て10日目。 もうすぐ半分の44番に手が届く。 43番明石寺さんのお参りを終え、44番の離れ具合を見ると、またしても行くや行かんや、の2択である。 私が下した決断は、 九州に帰る事だった。 愛媛県八幡浜市で丁度四国を一周、 寄り道や何やを含めて、走行距離は2000kmを超え、身体もバイクもガタが来ている。 巡礼が愛媛県に入っていれば、 次の仕事が広島に決まっていたので再開するにも近いと思ったからだ。 広島-松山間にはフェリーもある。 だが、この

          四国八十八ヶ所巡礼⑦