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早苗饗

早苗饗と書いて、「さなぶり」と読む。
田植えが終わり田の神様を送る行事のことを言うが、色々簡略化して現代では早い話が田植えの打ち上げである。
先週、今週と連続で実家に帰省して田んぼ仕事をして、今日の田植えでフィナーレである。


一昨年、大きく体調を崩して昨年の田の仕事に全く参加出来なかった父が張り切って出て来たが、機械で一列植えただけで力尽きた。
好きにさせてみたがやはり、酸素ボンベを装着してまでする事じゃ無い。


ただ、足跡は残した。
それで良いよ親父。

30数年前、農薬化学肥料の全盛期に、周りに馬鹿だのクソだの言われてもあんたが意地で始めた無農薬米だ。
後は俺がするけん心配するな。


広島の仕事のケリがついたら、のんびり田んぼしながら過ごすのが今の夢だ。


子供の頃から、田植えが終わったら何だかやたら御馳走が出てくるのが嬉しかったが、一昨年は島根県、去年今年は広島と、仕事で方々駆け回っていると悠長に晩飯食ってる時間がない。
田植え休みがあった時代ではないのだ。
月曜日から普通に仕事だ。

帰る途中休憩しながらこれを書いている。

というわけで今年の早苗饗は広島に戻る車内で食べた「あんぱん」である。
一昨年、去年はコンビニ弁当だった。


田んぼの神様、御免なさい。

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