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四国八十八ヶ所巡礼⑨
テントを叩く雨の音で目を覚ました。
ふむ。雨か。
天気予報に傘のマークは見ていたが、冬季なのでワンチャン雪にならないかなと期待していたが、そこまで気温が下がらなかったらしい。
雨の日にバイクに乗るのは嫌いではないが、キャンプとなれば話は別だ。
撤収に時間がかかるからだ。
昨日購入した2束の薪は一晩で1束半ほど使っている。軽量を追い求めた結果チタン製の薪ストーブを購入したが、放熱量が大きいのか火を
四国八十八ヶ所巡礼⑧
前回の四国から1年以上経った2022年1月。
私は仕事で広島県に住んでいる。
仕事の忙しさや家族の問題はあれど、瀬戸内海を挟んだだけの、九州よりずっと近くに住んで居るのに、四国はやはり遠かった。
前回の四国から帰って、大幅に更新されたバイクを含めた道具一式を試したい思いもあったが、普通の週末に、ましてや厳冬期の1月に行こうと思ったのには訳があった。
広島から四国へ渡る方法は船か自走だが、先ず
四国八十八ヶ所巡礼⑦
巡礼6日目。
家を出て10日目。
もうすぐ半分の44番に手が届く。
43番明石寺さんのお参りを終え、44番の離れ具合を見ると、またしても行くや行かんや、の2択である。
私が下した決断は、
九州に帰る事だった。
愛媛県八幡浜市で丁度四国を一周、
寄り道や何やを含めて、走行距離は2000kmを超え、身体もバイクもガタが来ている。
巡礼が愛媛県に入っていれば、
次の仕事が広島に決まっていたので
四国八十八ヶ所巡礼⑥
2日連続で暖かい布団で眠った甲斐あってか、幾分身体は軽い気はするが、行程的にはなかなかである。
天気もあまり良くないが、文句を言っても始まらない。
青龍寺さんから岩本寺さんもそこそこ距離がある。
休み休み向かうと途中の道の駅にこんな看板があった。
沈下橋は読んで字の如く水が増えたら沈んでしまう橋の事だが、私はこの手の橋が好きだ。
しかも清流・四万十川。
先を急ぐ旅でないなら見て回るのに、と後
四国八十八ヶ所巡礼③
巡礼2日目。
勝手が分かってくればサクサク進む。
21番の太龍寺さんはこの旅初めてのロープウェイの登場に舞い上がり、観光気分で意気揚々と乗り込む。
ロープウェイだ何だと時間を食い、結局この日は太龍寺さんで終了。
だんだんキャンプ場から離れてきて、宿替えをしないといけない。
間もなく徳島県が終り、修行の道場と呼ばれる高知県に入る。
つづく
四国八十八ヶ所巡礼②
まだ免許もバイクも持っていない高校一年生の夏に、青春18切符で旅に出た事がある。
九州を出て、各駅停車に乗り山陽本線を東に進むと、岡山県の倉敷を過ぎた辺りから電車の中で聴こえてくる周囲の会話が関西弁になる。
すっげぇ、生の関西弁だ!と感動した覚えがある。
聴こえてくる会話の方言が変わった時、ああ、遠くに来たのだなと実感する。
お遍路が始まる徳島もまた、関西語圏である。
ちなみに愛媛あたりは広島弁
四国八十八ヶ所巡礼①
一度でも旅に出た事がある人は、瞳の中に旅人だけを強く映すフィルターのような物が付くような気がする。
街中で荷物を積んだバイクや、ヒッチハイカーを頻繁に見つけるようになる。
そもそも大きな荷物を抱えた人やバイクは目立つのだが、興味がない人からしたら、何か変なの居るな、とは思うが特に意識に残らない。
一方で私はそういう人を見かけると嬉々として服装から荷物の内容、ナンバーの登録地までガン見してしまう