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オートバイと文学

四国八十八ヶ所の話を今回ってる分は書き終えてしまったので、早い話がネタが無い。
真っ当に働いてたらそうそうロングツーリングなんか行かないしね。


とはいえ、せっかく始めたnote、更新が途絶えるのも嫌なので頑張って書いてみる。

さて、我々バイク乗りの1番嫌いな季節、梅雨が近づいてきたので、ここはひとつ晴耕雨読、オートバイが出てくる、絡んでくる本を私の本棚から勝手に紹介してみようと思う。


中学生の頃アホみたいに読んでいたコチラから。

映画は知ってる人が多い気がするけど私は未だに観ていない。
今の言葉で言うチート能力に近い主人公の破天荒な生き方にもう、中学生男子なんかは目を輝かせる訳だ。ロクな大人にならないのは保証付き。
こんな本を子供に読ませた私の父を恨むしかない。元々は父の書架にあったのだから。
ただ、私に読書という趣味を授けてくれた父には感謝。



こちらもまた少年には多少刺激が強いのかも知れない男女の話が多いが、大藪先生程ブっ飛んだ主人公は出てこない。
短編集ではあるが、どの主人公も何処にでも居そうなお兄ちゃん、くらいに思える。最初に汚れた英雄を読んだ自分が悪い。




趣きは変わるが、こちらはそのまま、インディアンを修理して乗れるようにするまでの話。

インディアンと言えば故・力道山の愛車として有名だが、現在販売されているインディアン・モーターサイクルのそれとは違う。
インディアンの実車が見たければ、大分県は湯布院にある岩下コレクションという博物館に行けば見る事が出来る。

古い車やオートバイを修理して乗れる様にするには多大な労力や金銭を使う。実際にそういう方も知っているが、それはもう情熱が半端ない。
それこそ人生を賭してでもやる、みたいな気概が無ければ迂闊に手を出すジャンルではないと思える。その片鱗を感じてみたい方はどうぞ。



さらにガラリと趣きが変わるが、コチラはアメリカ最大の暴走族?ヘルズエンジェルスのヘッド、サニー・バージャーの自伝。
どんなチームも初期の数人の結束は強いが、段々と所帯が増えると末端では思いもしない事件が起こり当初の目的や意志を見失う。リーダーとは、チームとは何か、を考えさせられる一冊。

オートバイに限らず、音楽に興味のある方なら、ローリングストーンズの「オルタモントの悲劇」
の詳細も書かれているので興味のある方はどうぞ。




暴走族繋がり、音楽繋がりではないが、ジョニー大倉、矢沢永吉率いるキャロルが日比谷野音で解散ライブをした時、ストーンズの真似をしたのか、岩城滉一率いるクールスに会場警備を任せている。

火災により文字通り燃え尽きた解散ライブの映像を見ると、若き岩城滉一氏がバイクで走り回ってる姿を見る事が出来る。
この本は、そのクールスの結成時の話。

この後、氏は俳優として押しも押されぬスターとなっていく。
私は北の国からの草太兄ちゃんのイメージが強すぎて何のテレビで見ても草太兄ちゃんと思ってしまう。
今の若い子達は、オートバイが好きなじいちゃん俳優くらいにしか思ってないのでは?



さて最後は、暴走族繋がりじゃないが、イギリスのユースカルチャー研究の金字塔、イギリス族物語だ。

世界大戦の後、若者は何故オートバイを駆ったのか。
いわゆるロッカーズ、トンアップボーイズとは何か、モッズとは何か、オートバイやそれにまつわるファッションに至るまで細かく記される。
族とはいえ、何で外国の人がやるとこんなにカッコ良く見えるのだろう。
自分のスタイルを持ってバイクに乗りたい方や、そのルーツを探りたい方は是非。



以上、自分の性癖を晒すようで恥ずかしい限りだが、色々な本を処分しても未だに残っている本なので、やはりこれらは私を形作った大切な本なのだろう。

今や手に入り辛い本もあるようだが、興味のある方は探してみては。

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