あわいゆめ

ありあまる幻想と、そこそこエモい現実をここで、

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記事一覧

片目の猫

例えば、胎児記憶よりも遥かに前に見た深いトンネル 例えば、星屑を纏いながら浮遊する小さな少女の、くっきりと生えていた背中の羽 シンジラレル....? 鋭敏すぎる神経と…

最近は、文章を見えるところに綴った瞬間それはだれかの為の言葉になってしまう気がして、わたし自身の言葉じゃなくなっていくような感覚になって、書くことができない

あわいゆめ
1か月前
1

10代で得た知見

20代の私へ もう少しで私のティーンエイジは終わる。 そんな少しの間だけど、10代にしか出来ない事をしたい、10代だからこそ見えた視点をいつまでたっても、どうか思い出…

あわいゆめ
4か月前
49

age factory

オートチューンから始まった金曜日の夜。 大きすぎるベースの音に身体が震えて、まだ慣れないライブハウスと大好きなage factoryに、少し背伸びをして、髪を巻き直してから…

あわいゆめ
10か月前
8

抱擁

しつこいくらいに飽きることなく、見つめ合って、頬と頬をすりすりして、疲れるまで笑って、そんなことしてたら今日ももう、網戸の隙間から郵便配達の音が聞こえてきちゃっ…

あわいゆめ
11か月前
5

片目の猫

例えば、胎児記憶よりも遥かに前に見た深いトンネル
例えば、星屑を纏いながら浮遊する小さな少女の、くっきりと生えていた背中の羽

シンジラレル....?

鋭敏すぎる神経と、やわなこころ
音とならない波動までもが
私の血管を伝い脊髄に侵略してくる
中枢をアイのようなものでどうか満たしてください

窓のない教室に蔓延る偽りのレクイエム
研ぎ澄まされる潜在的な意識を
不規則なメロディーで遮断する
瞼の裏

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最近は、文章を見えるところに綴った瞬間それはだれかの為の言葉になってしまう気がして、わたし自身の言葉じゃなくなっていくような感覚になって、書くことができない

10代で得た知見

20代の私へ

もう少しで私のティーンエイジは終わる。

そんな少しの間だけど、10代にしか出来ない事をしたい、10代だからこそ見えた視点をいつまでたっても、どうか思い出せるように、
これを20代の私が見返した時に、綺麗な思い出になったらな〜って、時に救わたらいいな、なんて、とっておきのナルシシズムをここに記そうと。

これをここまで読んでくれた方々、私のことが気になっちゃってるみたいね、
もしく

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age factory

age factory

オートチューンから始まった金曜日の夜。
大きすぎるベースの音に身体が震えて、まだ慣れないライブハウスと大好きなage factoryに、少し背伸びをして、髪を巻き直してから会いに来て良かったなと思った。

右側の前の方、靡く髪の毛先から弾ける汗がハッキリ見える距離。目頭がずっと熱くって、握り拳を精一杯高くあげ続けた。その汗1粒1粒に情熱と哀愁がぎっしりと詰まっているようで、只管気持ちが良かった。

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抱擁

しつこいくらいに飽きることなく、見つめ合って、頬と頬をすりすりして、疲れるまで笑って、そんなことしてたら今日ももう、網戸の隙間から郵便配達の音が聞こえてきちゃったね。夜と朝の間にやさしく唇噛んで、気がついたらホワイトムスクの香りみたいな夢を見ている。

四つ葉のクローバーを見つけた日には、片目しか光らない猫がいた。
「お〜い、にゃんこや〜い。まぐろ食べるか?」
完全にへにゃりと緩みきった顔で、わた

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