10代で得た知見

20代の私へ

もう少しで私のティーンエイジは終わる。

そんな少しの間だけど、10代にしか出来ない事をしたい、10代だからこそ見えた視点をいつまでたっても、どうか思い出せるように、
これを20代の私が見返した時に、綺麗な思い出になったらな〜って、時に救わたらいいな、なんて、とっておきのナルシシズムをここに記そうと。


1)
憧れの黒板も赤点も、みんなみたいな青春も、私には無かった。それでも、文化祭飛び入り参加でバンドを演奏して、かなり叱られ学校を抜け出してきた、圧倒的パンクな精神を私は一生"青春"と呼ぶ事にした。

2)
来るものは選び、去るものは拒まず。
自分で選んだ大切なものだけを抱きしめる。執着は、大切なものさえ遠くしてしまう。自分を好きになる努力をしていれば、自分を好きでいてくれる人が必ず現れる。常に選べる側の人間であることを。

3)
さみしい時にするべきことは、"そういえば"くらいに思う人にメッセージを入れることでもなく、さみしいひと同士でお酒を飲むことでもない。さみしい時は、110円の古本とデジタルカメラをもって旅に出よ。遠くなくていい、近所の公園でも、お気に入りの喫茶店でも、なんなら部屋のソファーでも。大事なのは、自分の心が旅だと思うこと。さあ、スマホを捨てて旅に出よう。

4)
さみしい人は煙草を吸う、
怠惰を垂れ流すように煙草を吐く、
吸えばなにかが変わると思って煙草を吸う、
そうやって、無意味なものに意味を持たせることで救われようとする人たちが、なんだかカッコよく見えた。そう思って吸ってみたけど辞めた、だからかわりに私は、シャボン玉をふいてみた。
煙草もシャボン玉も、似たようなものだった。

5)
ケジメのない女は舐められます。
時に、芯を持つ強さが大切だと、わたしに言いたい。泣ける時に泣いて、枯れる時に枯れて、どん底まで落ちちゃおう。底を知った人間はそれだけ上がる余地があるということ。絶対に大丈夫、強くなっていくから、大丈夫。

6)
過去は過ぎれば夢と同じ。消したい思い出は全て、悪夢を見てたって事にしちゃお。

7)
終電は人生の分岐点。間に合わせることだって出来るのに、間に合わせたくないほどの理由がある夜。たまには厚底を理由に乗り過ごしてみちゃおうか、
ただし、翌朝には昨夜の二日酔いを残さないこと。身体にも心にもね。

8)
ひとの心の中を無闇に覗かない、ひとの評価は気にしない。私がどんな行動をしてもそれを、喜ぶひと、傷付くひと、嘲笑うひと、それぞれ思う事がある、人間だから。でもその評価を私がどれだけ気にしても、嘲笑っている人は私のことを嘲笑うし、相手の感情は、私がどれだけ悩んでも変えられない問題。
ひとは変えられないし、変えてはいけない。
変われるのは自分だけ。


9)
わたし達のいじっぱりさをも愛してくれる人を見つけよ。  、と言いたいところだけど、わたし達が素直じゃないうちに、スイスイっと、素直な人に取られちゃうよ。

10)
いつでも「Yes」と言える準備をするべき、チャンスはいつどこで舞い込んでくるか分からない。絵が得意ならすぐに見せれる作品を用意しておくし、歌が好きなら聴いてもらえる歌を用意しておくし、お洒落は日頃から贅沢にするべき。あなたはどんな人かと問われた時にアピール出来る材料を日頃から用意しておく事。
あと、ちなみにくちびるも保湿しておいた方が良い。

11)
正直、sonyのヘッドフォンとお気に入りのプレイリストがあれば10代は越せる。

12)
恋も、愛も、友達も、人間関係って、その時の自分に適した栄養分を持っているもの同士が惹かれ合う。そして強くぶつかり、吸収し、吸収し終えてしまったと同時に離れていく。そしてまた違う色の栄養を吸収する、そういうサイクルみたい。

13)
「鬱病なのに人の気持ち考えられないの」
と言い捨てられ、別れた冬の終わり頃
ほんとうに、何ひとつ分かり合えていなかった事。


14)
恋、見飽きた天井の模様、意味もなく走り出した知らない街、煙、9%、私の涙、あの人の涙。
これは良くも悪くもだけれど、苦しいことも消したいことも全てが、今の自分を構築している。
でも、人間の深みとか奇妙な魅力ってそういうものを経験した人にしか出せないフェロモンなんだ。

15)
10代のうちにはバンドを組んでライブをする、20歳になる5日前にギリギリ達成

16)
ラブストーリーは突然に
別れも突然に

17)
そうしてわたしはまた、強くなる。


18)
おびただしく華やかな、すごい存在、のようなものを求め続けている。けれど、どれだけ何かを掴んでも、掴んだ瞬間それは"憧れていたソレ"ではなくなってしまう。どれだけ大きいステージに立っても一緒。人間に地位も名誉も、上も下も無い、「すごい人」なんて居ない。人間なんて意外とみんな同じように弱い。

19)
終わり、は、始まり、の同義語。
忘れたいこと、忘れられないこと、忘れたくないこと、そんな感情が大きく揺れ動いた断片達をしっかり噛み締めたり、ときに噛み砕いたりしてみましょう。味わった者だけがわかるもの、味わった者同士くっ付いて、もっともっと質量の高い相互性ができる。真理紛いな名言が溢れかえる中で、"量より質"というのは私の信じてる真理のひとつです。
そして生まれたからには、この世に自分の色をハッキリ刻んでいくこと。そのような教養が、人間としての知性や妖艶さとして引き立っていくことだろう、と。


これをここまで読んでくれた方々、私のことが気になっちゃってるみたいね、
もしくは既に私のことが好き、なんじゃないでしょうか、なんて、ね

どれだけ掘り下げても全て理解できない、簡単に理解させてたまるか、なんて可愛げの無いことを思いながら走り回ってたら、10代が幕を閉じようとしています。

最後に、

20)
失敗は何度だってしてやりなさい
子供じみた好奇心と衝動にはいつも忠実に
満足するまでやってみること、
そして、愛すものを、愛せる時に、愛すこと
わたしたちはいつも欲しがってばかりだから、
誰かを純粋に愛せること、それだけで充分なくらい幸せだということを、そして、自分自身を愛し抱きしめてあげること。

愛してるよ

19歳のわたしより

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