見出し画像

何もしない

 こんなにも 静かで ゆったりとした 時間
 こんなにも 静かに ゆっくりとした 時間

 そんな時間が大切であることは、よく知っていたはずなのに。あんまり意識できていなかったのは、なんだろう。

 静か というのは、何も音がないわけではない。

 静か というのは、何もしていないわけではない。

 音楽を聞いている
 お茶を飲んでいる
 本を読んでいる
 思考している

 自分の魂が導くままに、何か、何か、響いている、動いている。

 それは 何かを見つめているのかもしれない。

 空を 空を 見つめているのかも しれない。

 同じ言葉 違う意味 別の意図 同じ想い

 あぁ、そうして、本当に、何もしないでいる、時間。

 それがこんなにも心を穏やかにさせてくれる。
 凪いだ鼓動を感じさせてくれる。

 道に迷っているとき、さまよいながら道を探し続けているのもよいのかもしれない、けれど。立ち止まって、息を整え、心を整え、改めて見つめ直すことも、同じように大切なことなのかもしれない。

 いつ、いつでも、突然に道が鎖されてしまう、そんなときも、あるのだけれど。

 わたしに なにができる のかも わからない

 それでも、こんなゆったりとした時間の中で、回復することもある、こと。

 回復したって、いつなんどき、また見失うかわからない、こと。

 そんなことをひっくるめながらも、こうしてまだ、息をしている、こと。

 ここにいる、ここにこうして、生きている、という、こと。

 誰かにしてみたら、そんなこと、たいしたことではないのかもしれない。それでも、わたしには、大切なこと。

 どんな言葉を紡いでいけるかしら

 どんな想いを紡いでいけるかしら

 静寂に響いているものは、まだ、何もない。

 今は まだ 何も 見え ない

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。