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風の時代の養生学

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#養生

【風の時代の養生学】正しく歩きたい人へのおすすめ本『新しい 足のトリセツ』

【風の時代の養生学】正しく歩きたい人へのおすすめ本『新しい 足のトリセツ』

日本で唯一の足の総合病院・下北沢病院の医師団による、足の健康本。

表紙に「アキレス腱の柔らかさが「足の健康」に重要だった!」とあり、よくある「○○が全ての原因だった」的な本かなと思ったら、ものすごい情熱と手間がかけられているであろう良本でした。

新しい「足」のトリセツなぜおすすめなのか内容は、アキレス腱伸ばし、脚の筋トレ、外反母趾、巻き爪、水虫、下肢静脈瘤、靴の選び方など、一見、どれもネットの

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【風の時代の養生学】四十肩・五十肩。やらなきゃいけないこと、やってはいけないこと。

【風の時代の養生学】四十肩・五十肩。やらなきゃいけないこと、やってはいけないこと。

四十肩・五十肩。ある日突然、肩が痛みで挙がらないというのが、いわゆる五十肩のイメージですよね。でも、実は症状も個人差が大きく、原因も治療法もはっきりしない疾患です。

数ヶ月で治る人もいれば、数年かかる場合もある。放っておけばある日突然治るという人もいれば、治療をしないと一生肩が動かせなくなるという人もいる。

正式名称は「肩関節周囲炎」だいたい、四十肩・五十肩って、名前からして中途半端。40、5

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【風の時代の養生学】 りんごの薬膳的効能〜二日酔いや慢性下痢になぜ効くの?

【風の時代の養生学】 りんごの薬膳的効能〜二日酔いや慢性下痢になぜ効くの?

英語で「1日1個のりんごは医者を遠ざける An apple a day keeps the doctor away」という古い格言がありますが、りんごにはどんな薬効があるのでしょうか。

薬膳からみたりんごの薬効薬膳的な性質は、体の中の余分な熱を消し、潤いを与える。弱った胃腸を元気にして、消化力を高めるというもの。

りんご
五味:甘、酸
五性:涼
効能:益気、潤燥、除煩、消炎、止渇、健脾益胃

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【風の時代の養生学】春+酒+スマホは目の疲れが倍増。「晴明(せいめい)」のツボと手目カップでケアしましょう!

【風の時代の養生学】春+酒+スマホは目の疲れが倍増。「晴明(せいめい)」のツボと手目カップでケアしましょう!

目の疲れ、気になりませんか?

夕方になると、目がしょぼしょぼする。目が乾く。
夜になるとピントが合いにくくて、小さな文字を読むのが面倒になる。
夜中、ようやくスマホを置いて寝ようとすると、目が熱をもっているような感じがする……。

原因はスマホやパソコンの使いすぎだとわかっていても、使う時間を減らすのって、そうそうできませんよね。

私も、Clubhouseを始めてから、より目が疲れています。耳

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【風の時代の養生学】おならでお困りの方に、ちょっとしたトリビア

【風の時代の養生学】おならでお困りの方に、ちょっとしたトリビア

実家に帰ると母がプップとおならをする。2〜3年前までは一応、「あら、失礼」の一言があったのだが、最近はもう何も言わない。

でもまあ、ときどき「や〜ね〜」と他人事のような言い方をしたり、「年を取るといろいろ仕方がないのよ」と言い訳したりすることもあるので、「出物腫れ物所嫌わず」と開き直っているわけでもないようだ。

実際、高齢になると腸内フローラの変化に伴う悪玉菌の増加、腹部の筋力低下や腸の乾燥に

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中医基礎理論:女は7の倍数、男は8の倍数で体が変わるって嘘なの?「黄帝内経」原文付

中医基礎理論:女は7の倍数、男は8の倍数で体が変わるって嘘なの?「黄帝内経」原文付

「女は七の倍数、男は八の倍数で体が変わる」。
これは、2000年前に編纂された中国医学のバイブル『黄帝内経』の一節。漢方や養生を語る際によく引用されるので原文と意訳をまとめました。

でも、実はこれ、「元々、人は100歳くらいまで子供を作れたはずなのに……」「自然の摂理や養生の道を知らず、暴飲暴食だの夜更かしだの、欲にまかせた淫らな生活をしているとこんなに早く老化してしまう」というお話なのです。

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【風の時代の養生学】イライラ、不眠、目の疲れ・・・。春から軽やかに生きる! 東洋医学的7つの処方箋

春とはどんな季節なのか? 中国医学の基礎をなす陰陽五行でみると、春は「木」や「風」の性質をもつ季節であり、「木のようにのびのびと、風のように軽やかに過ごす」のが自然の摂理。

最もよろしくないのは、ギューっと押し込められるように抑圧されること。簡単にいえばストレスです。

過剰なストレスがよくないのは当たり前だけど、冬はまだ我慢しやすい。
でも、のびのびと発散すべき春に抑圧が続くと、もうこれは耐え

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